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落ち着いた頃、キィニチが口を開いた。
「あそこで顔を洗ってくると良い。」
指を差した先には川が流れていた。私は言葉を出す元気も無かったので無言で顔を洗いに行った。顔を上げると見覚えある家が目に映った。
「あ…私の家…..」
私は何も考えず家に入った。
中は私が逃げ出した時のままだった。時間が経っているはずなのに埃や汚れは余り無かった。ぼーっとしていると結構時間が経った事に気付いた。キィニチが私の後ろに現れ、ここの事を聞いてきた。
「私の家なんだ。」
私は振り返らず床を見て言った。私は懐かしさをもっと味わいたく、キッチンへと向かった。ふと棚を開けてみた。