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第ニ話Start
大学の講義終わり、すちは学校の近くにある落ち着いたお洒落なカフェでアルバイトをしていた。
エプロンをきゅっと結び、「いらっしゃいませー」といつものように扉を開けた瞬間。
「あ、すちくんだ。本当にここでバイトしてる〜。可愛い」
「おいこさめ、声デケェ。すち、ブレンドひとつ」
「僕はオムライス。すちくん、これ君が作ってくれるの?」
入ってきたのは、昨日大学の近くで見かけたあの超絶イケメン5人組だった。
しかも、なぜか最初から自分の名前を知っているし、距離感がバグっている。
「え、あ、はい!オムライスは俺 が作りますけど……あの、なんで俺の名前……」
すちが目を丸くしてタジタジになっていると、後ろからすっと、らんが顔を近づけて微笑んだ。
「あはは、名札に書いてあるよ。すち、よろしくね。俺、らんっていうんだ」
「あ、名札……そっか。らん、さん……?」
「らんでいいよ。こっちはなつ、いるま、みこと、こさめ。みんなすちと仲良くなりたくて来ちゃった」
らんの綺麗な顔が至近距離にあって、すちは思わず耳を赤くして一歩下がる。
すち(心の中:『うわ、みんな顔面偏差値高すぎて眩しい……!てか、なんでこんなにグイグイ来るの!?』)
「ほら、すち、注文。 腹へったわ」
「おれも~」
カウンター越しに、わちゃわちゃと自分をからかったり甘やかしたりしてくる5人。
すちは完全にペースを握られ、顔を真っ赤にしながら「は、はい!少々お待ちくださいっ!」と厨房へ逃げ込んだ。
そんなすちの可愛い反応を見て、5人はカウンター席で内心悶えまくっている。
みこと(心の中:『赤くなって逃げるすちくん、小動物みたいで愛おしすぎる……。ずっと見てたい』)
なつ(心の中:『クソッ、エプロン姿反則だろ……抱きつきたくなるの必死で抑えてんだけど』)
そんな和やかな空気の中、カフェの窓の外を、怪しい黒塗りの車がゆっくりと通り過ぎた。
すちの父親が放った、別の組織の暗殺者たちだ。
車内からカメラのレンズがすちへ向けられた瞬間――5人の殺し屋の目が、一瞬で冷酷なプロのそれに切り替わる。
いるまがインカムのスイッチをトントン、と叩いた。
「……おい。外のネズミ、気づいたか」
「うん、みっけ。すちくんに銃口向けようとするなんて、いい度胸じゃん」こさめが笑顔のまま、ポケットの中のナイフに手をかける。
「なつ、いるま、ちょっと裏口から行ってきて。すちがオムライス作り終える前に片付けてね」
らんが静かに指示を出すと、なつているまは「了解」とだけ言い残し、すちが厨房から戻る前に、音もなく店を出て行った。
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鶏そぼろ
67,585
数分後。
「お待たせしました、オムライスです……って、あれ?お二人、お手洗いですか?」
すちが料理を運んでくると、席にはらん、みこと、こさめの3人しかいない。
「あ、うん。ちょっと電話だって。すぐ戻るよ」
みことが極上の王子様スマイルで嘘をつく。
その頃、店の裏の路地裏では、なつといるまが、すちを狙っていた暗殺者たちを声も出させずに完璧にボコボコに伸していた。
「すちに手ぇ出そうとした罪は重ぇぞ、ゴキブリが」
「なつ、服に血ぃ飛ばすなよ。すちに怪しまれるだろ」
裏でそんな凄惨なやり取りが行われているとは夢にも思わないすちは、「冷めないうちに食べてくださいね!」と、3人に無防備な笑顔を向けているのだった。
次回♥️200💬1
コメント
5件
わあ、第2話、すごく楽しかったです…! すちくん、名前を名札で知られてたのも可愛かったけど、何よりあの5人の距離感のバグり方がツボでした(笑) イケメンたちがキャッキャしながらすちくんをからかう姿と、一瞬でプロの目になる切り替え、そのギャップがもう…たまらないですね。 無防備な笑顔のすちくんの裏で、もう路地裏が修羅場になってると思うと、続きが気になって仕方ないです😊