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【喧伝ーけんでんー】
《名・ス他》
世間に言いはやし伝えること。盛んに言いふらすこと 。
━━Wikipediaより。
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10月8日。
現在時刻 17時06分56秒。
夕日が出てきた。そろそろ時間だ。
ヒールの叩く音にブーツの音、スニーカーの音。個性豊かな術師が東京校に集まる。
二級術師、準一級術師、一級術師、そして__特級である彼らも。
普段ならばここは学生が鍛えたり鍛えられたりする、平和な場所の筈だった。
だが、そんな平和もとうに崩れ去っている。
__彼女が2ヶ月前、宣戦布告をしたあの日から既に。
宣戦布告日 当日
「呪術師の皆々様、こんにちは。いいえ…今の時間帯ではこんばんはの方が正しいですね」
声のした方向に、呪術師たちは目を向ける。
それは__彼も然り。
「ああ、こうしてお話するのは始めましてですね」
表面が理解っていた前回とは違い、狐のお面をして表情が判らない彼女に飄々とした表情を崩さない彼……呪術界最強こと、五条悟。
予告通り校庭に来た“涼”と呼ばれる人物、報告書に記載されていた側近の男、壱と弐。
伊地知から報告されてたのはそれだけだ。
(目の前にいるアイツ…涼の信者はいると言うことは話に聞いていた。それが数人、数十人だと言うことも推測には入れてはいた。けど──)
五条はアイマスクの中で目を細める。
壱と弐の後ろに携える複数の人物。
(推測に入れてた数十なんてもんじゃない。この呪力数は───数百、数千はくだらないな)
それにあそこにいる全員呪力を持ってるな、この感じ。…まったく、本当に。
「うちにも分けて欲しいくらいだよ」
その言葉を皮切りに一瞬で距離を詰める五条。 ただただそこに突っ立っているだけの涼。
「────おとうさん」
慈愛が含められた音。
涼の言葉に理解出来なかった五条は一発入れるはずだった攻撃を自然に崩され、足が止まる。
___瞬間。
その”隙”を見計らい、涼は物凄い勢いで五条に足掛けをした。客観的に見てもウォーミングアップといった様子であったので本気ではないことは伺える。但し、なにを思ってその言葉を口にしたのかは五条悟本人も窺い知れる事はなく。
涼の放った言葉に五条悟ともあろう者が戸惑いながら身体では冷静に対処をしていた。最強の名は伊達ではないようだ。
まだ若干困惑は続いている様子ではあったが。
彼女は、狐のお面に手を掛ける。
空気が揺れる。壱と弐以外の幹部がジッと教祖を見つめていた。
そうして、狐のお面を外した。
五条が裸眼で見るまでもなかった。アイマスク越しの己の六眼は、彼女を娘だと証明し続けている。
そこには青い瞳に白いの髪。
成した二対の眼。顔面が美しいのも、肌が人形のように白いのも、変わらない。
まるで、瓜二つ。
──血の繋がった娘と父は対峙する。
“彼“への喧伝、はじまりはじまり。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
さて。
ここで愉悦をすることにした彼女__もとい、涼の内心を見てみよう。
昨日。
夏油傑が生きていることで盤星教の教祖になった彼女は、シナリオを作っていた。所謂呪術高専(※主に五条悟)を表情を歪める為の物語設定である。
「……♪」
表情には出ていないが上機嫌の涼。ちなみにこんな上機嫌で涼__いいや、自分自身である六條涼芽の設定を書き続けてはいるが、その内容は呪術高専メンバーがトラウマ待ったなしのえげつないものである。仮に読者がこんなものを見もしたら『なんでこんなに壮絶なものを上機嫌で書ける??神作ではあるけどつらいんだが???救いをくれ????』と叫び出したい程のクオリティだ。その文才私にもくれ。いやください頼むから。
閑話休題。
「…完成しましたね」
大まかなストーリーを書けた涼芽。心なしか大変満足そうな様子だ。
「…?どうしましたか、御前様」
そこに通りかかる”壱”。
普段は敬語の文字すら知らない彼だが、御前__涼の前では自然と敬語が発生するようになっている。敬語というものを彼は今まで習ったことがない。けれど彼女に助けられた信仰心故の行動なのだろう。…まぁ、それが行き過ぎてたまに彼女自身が困ることはあるが。
「…いえ、なんでもありませんよ」
「そうですか。…知っているかと思われますが明日は宣戦布告の日です。……今日今日弐〜伍を招集致しましょうか?」
「いいえ、昼過ぎに招集にしてください。伝えたいこともありますので」
「了解致しました。」
壱は彼女が五条悟の娘で、盤星教の教祖だということしか知らない。
けれどそれでも幸せになって欲しいと。
ただ、心の底から、そう思うのだ。
昼過ぎ。
御前に招集された彼・彼女たちは、いつも通り盤星教の広間に着く。この広間は壱〜伍の幹部らが情報共有やスパイ等が入った際、使用している場所である。
そんな所に、御前様__いいや、教祖様が直々に来て下さる。
普段は壱や弐だけでお目にかかれやしない御前様。まさか会えると思っても見なかった幹部たちの調子は好調だ。
そんな幹部たちとは対して。
教祖__御前である彼女は狐のお面を取り付け、冷静を装い袈裟を通しながらも焦っていた。そう、弐は知っているけどもそれ以降の人物知らない涼芽は、これでも少し焦っているのだ。全然見えないだろうけど。
だが焦ろうとも幹部と会う時間は迫る。
諦めろ涼芽、お前は幹部と会うしか選択肢はないのだ。
「御前様」
ドアが開くような音もなく声が聞こえる。
(…多分声質的に弐ですねこれは)
驚くだけ無駄だと知っている涼芽は普段通り弐に話しかけた。
「どうしましたか?」
「壱に参〜伍までの幹部がお待ちです。こちらへ」
「ええ。今行きます」
そうして彼女は、大広間の扉を開けたのだった。
◯涼こと六條涼芽
初めて出た主人公の本当の名。
この度父親こと五条悟に爆弾発言をした。
この度主人公が書いたとんでもないストーリー設定のもと行動を開始した。アップを開始したとも言う。
元々の設定では戦闘中に五条の娘だと告白するとのことだったがプロット見直しにより戦闘が後になった。
続くならたぶんこの後五条に気絶させられる。
◯五条悟
爆弾発言させられた人。
主人公が宣戦布告したときちゃんと笑った。クズ1。
「娘?ナニソレ知らないんだけど??」状態。いちおう頭だけは動いてる 。主人公の足掛けをなんとか回避した。頭は回ってるけど色々考えてそう。
今回は開幕だけで終了
続くならたぶんこの後気絶させた主人公をなんとか高専に入れようと奮闘すると思われる。
◯壱
五条悟の娘だと知ってた人①
彼女にただ幸せになって欲しいなと思ってる。理由は彼女に助けられたからと、●●●●だから。
続くならたぶん夏油と一級呪術師らを半殺しにすると思われる。
◯弐
五条悟の娘だと知ってた人②
なにを考えているのかわからない。壱が●●●●だと言うことに気が付いてはいるが、それはそれとして気に食わなくはある。
続くなら虎杖悠仁を見に行くと思われる。
◯参〜伍
まだ一言も喋ってない。
五条悟の娘についてはなんとなくそうなんだろうなと気が付いてた人はいたけど何も言わなかった。
続くなら夜蛾正道を殺すかも。
◯夏油傑
なにがとは言わないが離反回避の人。クズ2。
正体不明の組織の教祖がおとうさんって言った時は「は?」って思ったし、なんなら口にも出てる。
知ってて放置したのか?と思い顔見てみたら困惑してたから知らないんだろうなと察知した。
続くなら壱に半殺しにされる。
◯虎杖悠仁を筆頭とする植物組
待機中。
プロットはあるが続くかどうかは不明。
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