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※青黄
※主の妄想です。
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r ♡
公式放送が終わり、冷蔵庫へと足を運ばせた。
お茶を一口飲んで、乾いた心を落ち着かせる。
僕がネタバレしたことが、そんなに良くなかったのだろうか。そんなに面白かったのだろうか。
あの後輩を否定する訳じゃないけど ここまで見ました とか また最後まで見てないです とかも言われなかったから 好きなシーンをただ語ってしまったら、ネタバレになっていたみたいだ。
その話が広がってから、僕はずっとメンバーにいじられている。公式放送でも みんなから責められて 涙は出ないけど、心はズキズキと傷んでいた。でも、心を直接潤す方法などないから 喉を潤してみた。
・・・でも、それよりも引っかかるのは彼、
ころちゃんのことだ。
なんならいつも僕をいじる輪に入っているころちゃんが 弁護人 として僕を護ってくれていたのだ、それもずぅっと。
どのメンバーが何を言うとカバーしてくれて 僕がなにか言おうとしても「僕が守るから!」って頑なに言わせてくれなかった。
僕、何かしただろうか?
ころちゃんの優しさに、怖くなってしまったぐらい。僕は彼がしてくれることに何も返せないのに、彼はさりげなく沢山の物をくれる。
ころちゃんはそういえば、僕のことをいじっているのがひとりやふたりだったら一緒に輪に入るけど、みんながいじっていたら、カバーしてくれることもあったよね。
なんだかんだ優しいころちゃんのことを思い出したら、心が暖かい気持ちになってきた。
作業部屋に戻って 起きてきたスマホを開くと ついさっき想っていた彼からLINEが来ていた。
“るぅとくん”
“今から電話しよ”
はあ、全くこの人は。
とため息をつきたくなる程に急。それでも応えてしまう僕は、一体何なのだろう。
「もしもし、ころちゃん?」
「るぅとくん!おつかれ〜」
いつもと変わらないころちゃんと他愛ない話をしていたら、急にころちゃんが「るぅとくん大丈夫そ?」と心配した声を上げた。
「いや、ほら。公式でめっちゃいじられてたやん、あまりにも責められてたから守ってたけど守れてた?」
ああ、ころちゃんって本当に優しいな。
ころちゃんより強い僕が、ころちゃんの前で泣き虫になってしまいそう。
何も無くても、何かした訳じゃなくても 僕のことを守ってくれるころちゃん。無償の愛って こういう事なんだろうな。
「ありがとうございました、ころちゃん。」
「・・・ん。」
暖かな気持ちになりながら 鼻をすすればころちゃんが「え、泣いてる?」と慌てたように呟くので「泣いてないですよ!」と笑った。
「んー、キミ抱え込むくせあるからなあ…」
「ほんとに泣いてないですよ、大丈夫です」
「そお、ならいいけど。」
「ただ、聞いててるぅとくん。
どんな時も、僕は君の味方だから」
そう言われて、僕の視界がぼやけた。
ころちゃんの優しい言葉にも、安心させるような声色も 全て僕の心を落ち着かせるには十分なのに、味方 でいてくれていた事の嬉しさで 涙が止まらなくなってしまった。
「……ぐすっ、ころちゃんっ、」
「もー、泣かないの。会いに行こうか?」
「……あいたい」
僕の急なワガママにも、「仕方ないなあ」と笑ってくれるころちゃんは どこまで優しいのだろうか。僕とは大違いだ。そう思って、「ころちゃんって本当優しいですよね」と言った。
「んー、キミほどでは無いよ。」
家を出る準備をしながら彼がそう言った。
「え、僕のどこが優しいんですか」
「はぁ……?お前本当に自分のことなんも知らないのな。まあいいや、すぐ会いに行くから寝んなよ」
「はい、作業して待ってます。」
「・・・じゃ、切るよ?」
ころちゃんのその声を聞いて、何か寂しくなった。逢いに来てくれるって言うのに 少しでも声が無くなるだけで寂しくなってしまう。
でも、ここで 切らないで なんてワガママを言えば ころちゃんに呆れられるかも。我慢して僕は「……ん」と聞き取るのが難しいぐらいの小さな相槌をうった。
「なあーに、なんか不満?」
それも拾ってくれるころちゃん。甘えることを知らない僕は ころちゃんに沢山甘やかされているなぁと嬉しながらも恥ずかしく思う。
「んん……、あの」
「うん、どうしたの」
「電話…切らないで欲しいです。その、寂しいから……」
ワガママも寂しさも沢山詰め込んだ言葉にころちゃんは照れくさそうに笑った。
「分かった分かった。繋いでてやるから」
「ありがとうございます・・・」
タクシーに乗ったころちゃんと 色んな話題を話しているうちに 僕の家の前に着いたころちゃんがインターフォンを鳴らした。
「お邪魔しまーす」
「ころちゃんっ!」
居てもたってもいられなくなった僕は 玄関に入ったころちゃんに正面から抱きついた。
電話で話せるのも嬉しいのだけれど 僕は生身のころちゃんがすきなのだ。人の体温ほど感じてたいものは無いし 落ち着くものは無い。
「るぅとくん今日甘えただねぇ」
そう言って僕の頭をぽんぽんとしてくれるころちゃんに、頬が緩む。甘やかされているって、愛されているって心から思う。
「ころちゃん、べっといこ」
「え、何?誘ってんの?」
ころちゃんにそう言われて、顔が熱くなって頬が赤くなるのを感じた。
「違う!!!!寝よってことぉ!!」
ころちゃんにそう言った僕は ひとりで寝室へと歩きだし、後ろから「ごめんってるぅとくんー!!」と声を上げるころちゃん。
いつも僕のことを見てくれてて いつも僕をなんやかんや愛してくれているころちゃんが大好きだって、いつか伝えられたらいいな。
それはいつか、僕たちが
♡素直になるまで。
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前回の公式放送やばかったですよね・・・。これは書かなければ、という使命感の元 自己満足とスパダリ青さんが書きたくて出来た小説です。主の脳内です、最後まで読んでいただき有難う御座いました。青黄ばんざい!!