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家に向かう車の中
俺は魂が抜かれた抜け殻になっていた
店主に呼び止められ突然の話を聞く
もうロウとは会えなくなる
代わりにロウの次に人気の子を面倒見て欲しいと‥‥
ロウと会えない?
ロウに何があったんだ⁈
「青藤は明後日‥‥身請けされます」
身請け‥‥?
ロウが?
誰に‥‥
話によると銀行の頭取に身請けが決まったらしい
そんな話し聞いてない
それに今の時代に身請けって‥‥
だからか
少しロウの様子がおかしかったのは‥‥
俺は家に帰ると色々と考えた
どうしたらロウを引き止められるのか
とりあえず身請けする銀行の頭取に連絡を取ってみようと思った
俺はすぐに知り合いに連絡先をもらい電話をかけてみた
だが電話には出なかった
彼はどうやら海外に行くらしく、今はその準備で忙しいようだった
考えているだけで時間は過ぎて行く
俺は居ても立っても居られない
営業時間前だと言うのに俺はロウの店へと向かっていた
店に着いたが、もちろんロウに合わせてはもらえなかった
予想はしていた
でももちろん諦めきれない
その時、昨日ロウが口にした言葉がふと思い出される
「三千世界とか言ってたな‥‥なんの事だろう」
スマホを取り出し調べてみた
三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい
誰かが詠んだ都々逸だと
夜明けに鳴く鴉を殺して、愛する人と心ゆくまで一緒にいたい‥‥
それが最後のロウの気持ちだと言うのか⁈
だったら尚の事ロウを諦められない!
俺は車の中で手紙を書いた
お前を連れ出しに行くから待っていて欲しいと
それを店の子に賄賂のお金と一緒に渡し、ロウへ届けてもらうことにした
だがそれが事を大きくしてしまう
俺が店主にお金でどうにかならないだろうかと交渉していた時
「すいません、ちょっとよろしいですか?」
「どうした?」
黒服の男が部屋に来ると2人でコソコソと話し出す
店主の顔はみるみる曇りだし、イラつきながらその男に何か指示をしている
そして話が終わると俺の顔を見てため息をついた
「まったくあなた方は‥‥」
「え‥‥どうかしましたか⁈」
「青藤が足抜けをしました」
「足抜け‥‥?」
「えぇ、ここからは逃げられないのに」
ロウが足抜けをした
脱走したのだ
きっと俺の為に‥‥
一緒に居られる為にした事だよな?
「ロウは‥‥どうなるんですか?」
「ここから逃げ切れる事は絶対ありませんから、見つけ次第折檻ですかね」
「折檻‥‥」
ここは俺が知っている国とは別世界だ
俺もロウを探していたが、先に見つけたのは店の方だった
俺が見たロウはぐったりしていて、黒服に抱えられて楼閣の中へ消えて行った
俺も店主に頼み込み、楼閣の中へ入れてもらうことが出来た
「ロウは‥‥どうなったんですか⁈」
「だから今折檻中です」
「折檻‥‥って一体どんな」
「昔に則って鞭打ちです」
「鞭打ち⁈」
俺は店主が止める手を振り解き、楼閣の中を走り出す
ロウはどこにいるんだ⁈
黒服の男と揉み合う中
地下へと続く階段を発見した
そして階段を降りていると何かを叩く音が聞こえる
この中にロウがいるんだ!
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コメント
4件
ああ…第8話、すごく辛い話でしたね。蒼月さん、胸がぎゅっとなりました。 主人公がロウを思い、必死で動く姿に一喜一憂しながら読んでました。「三千世界の鴉を♡♡♡」の都々逸を調べるシーン、あれがロウの最後の気持ちだったのかと思うと切なくて。それでも主人公は諦めずに手紙を書く。その一途さが報われてほしいのに、足抜け→折檻の展開が重くのしかかります。地下に降りていくラスト、心臓がバクバクしました。次が気になります…!
#にじさんじBL
y u a.
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#甲斐田晴
p丸
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