まんまるの黄金が煩多に暗闇へと輝く
切断機を片手に蕑矢はそっと囁く
「首筋を掻き切って仕舞えば…それはそれは楽であろう」
どくどくと波打つ血潮を鬱陶しそうに見やる
嗚呼、如何してこんなにも思考を巡らせなければいけない。
ハッ、ハッ、と小さく息切れしたような息遣い血の気の引いた顔
可愛らしい戸棚に机、ふわふとしたフリルのついたベット
大半の人は女の子の部屋として認識するだろう内装
そんな内装には似つかわしくない表情をした少女は、僅かに体を揺らしながら額に乗った汗を首筋からつかった
「コウノトリよ…運んでおくれ」
そう言って彼女は、肌の薄い皮をカッターで切り裂いた
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