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AMPTAK前の過去の描写アリ
過去の時系列や内容を少し変えていたりします。
拡散❌
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mz side
好きな人がいる。
ずっとずっと昔から。何年も前から。
俺はこんなにあの人のことを想い続けているのに、 絶対叶うことはない。
というか自らこの気持ちを抑えてるからっていうのもあるんだけどね。
この恋が叶う確率なんてどうせ1%もない。それなら、ずっと言わずに自分だけの秘密にしておいた方が、相手も自分も傷つかない。
だから今までもこれからも、このことを話すことなんて一度も無い。
って思ってたのになぁ……笑
初めての出会い
ネットを初めてから動画が伸びるまでそんなに時間はかからなかった。たまたま載せた動画が100万再生という大バズりをすれば、無名だった人がいきなり100万再生なんてどんだけ凄い人なんだ!!と自然に有名人やら、ネットの先輩達が俺の周りに集まっていた。
そんな成り行きで”鬱”と出会って、二人で絶対天下取ろうってコンビを組んだ。コンビを組んでからも俺らの調子は下がることはなく、動画は伸び続けた。そんな時、”ころんくん”に話しかけられた。
もちろん知ってる。あの大手歌い手グループのメンバーの1人。そんな人と話せるなんて夢にも思っていなかったから声をかけられた時はびっくりした。今度ドームでライブがあるらしく、ライブの招待券を貰った。
「…いいんですか?」
「うん!最近君のこと気になってたんだよね。最近凄いバズってるでしょ?ほんとに動画面白くてさぁ…このライブを気に仲良くしたいなって!」
まさかあのころんくんが俺の動画を見てくれていたとは…嬉しくなって、これからも活動頑張ろうって本気で思った。
ライブ当日
関係者席に案内され、1人で席に座り周りを見渡す。関係者席には他にも何十人かの人がそれぞれ好きな席に座っていた。
ここにいるってことは、全員有名人なのかな……なんて考えていると声をかけられる。
「隣いいっすか?」
背の高いよく似た2人組の男性が、俺の隣に空いていた2席を指さす。
「あ、全然大丈夫っすよ!」
「ありがとうございます〜」
この人も有名な方なのかなぁ 。すとぷりさんが招待してるもんな、そりゃ有名な方なんだろうな……
「…なんか変ですかね?」
「っえ?」
「いや、ずっとこっち見てきたので…笑」
「え、うそ!?ごめんなさい…お2人仲良さそうで、楽しそうだなって思って…笑」
「いやぁ〜師匠のライブでテンション上がちゃって〜!!!楽しみだなぁ〜!!」
「ちょ、うるさい笑 隣人おるんやから…」
「全然大丈夫っすよ笑 騒がしいぐらいが楽しいんで 笑」
隣の人と少し話していると、照明が暗くなりBGMが大きくなり始め、ファンの歓声がドーム内に響き渡る。
「きたー!!師匠ぉお!!!」
「ほんまにすいませんね笑」
「全然気にしなくて大丈夫っすよ笑」
時間の流れは早くライブはあっという間に終わった。帰ろうと思い席を立つと隣の人と目があったので軽く頭を下げて会場を後にする。
家に帰りころんくんにお礼のメッセージとライブの感想をLINEに送る。ライブの余韻に浸りながらベッドに入り目を瞑る。
いつか俺もこういうことできたらいいなぁ…
隣の人は誰だったんだろうと、ふと思った。名前でも聞いとけば良かったなと少し後悔したが、きっと会うことはもうないと思うし、たまたま隣になっただけの人に名前聞かれてもおかしいだろうし、むしろ聞かなくてよかったのかな。そう思うようにしてそのまま眠りについた。
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