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隣のあの人
朝 目を覚ましてスマホを見ると1件の通知が来ていた。ころんくんからだ。きっと昨日送ったメッセージの返事だろう。俺が送った感想に対して丁寧に返事をしてくれていた。
そしてメッセージの最後に
“今度一緒に飲みに行こうよ!紹介したい人いるんだよね。絶対気合うと思うんだよねー!”
と書かれていた。紹介したい人…?ころんくんからの紹介って、よっぽどすごい人なのかなぁ……俺と気が合うってどんな人だろう。
少し嬉しくなり
“行きたいです!また日程決まったら教えてください!”
と即答をした。朝からいい気分になり、今日はYouTubeに上げる動画作りのモチベも上がった。
今日も一日中動画撮影から編集、色々作業をしていたらあっという間に夜になっていた。
休憩がてらスマホを開くと丁度ころんくんからメッセージが来ていた。
“めっちゃ急だけど、明日行ける?”
明日…明日か。なんも予定ないよね。
スマホのスケジュールアプリを開き何も無いことを確認して、メッセージを打ち込む。
“行けますよ!何時からっすか?”
と返信するとすぐに既読が付き、時間と飲み屋のリンクが一緒に送られてくる。
楽しみだなぁ…ころんくんとご飯に行けるなんて思いもしなかったなぁ…
てか、俺と気が合うってどんな人なんだろう…
頭の中は既に明日のことでいっぱいになり、気づけば当日になっていた。
大先輩だし、初対面の方もいるしで、集合時間の10分前に飲み屋につく。10分待って集合時間ピッタリにころんくんの姿が見えた。
「あれ、集合時間ピッタリなのにもういるじゃん!早いね〜」
「ころんくんとのご飯が楽しみで 笑」
「えぇ〜ほんと〜?嬉しいなぁ〜笑 じゃあ先中入ってよっか! 僕予約してるから」
「ありがとうございます!」
そこはお洒落な居酒屋で、少し高めの料理のメニュー表が目に入る。絶対ここいいところだ。さすがだなぁ……
中に入ると四人席に案内され、ころんくんと向き合って座る。
「今日紹介したい人いるって言ったよね?」
「あ、はい!聞きましたよ」
「2人ともゲーム実況してて結構有名だから多分知ってると思うよ」
「まじっすか?」
「絶対気合うと思うんだよなぁ〜…仲良くなったら3人でゲームしてる未来見えるもん 笑」
「ころんくんがそんな言うぐらいなんすね笑 楽しみだなぁ〜」
「師匠〜!!すいません遅れました〜!!」
と元気な声が店の入口の方から聞こえてくる。
「ちょ、ここお店だから大声だすな! すいませんね……笑」
「お、きたきた〜相変わらず元気だなぁ…。この2人が僕が言ってた紹介したかった人!」
そう言うと2人の目線が俺の方に向く。
あれ……この人たち……、
「あれ?見たことあるぞ?」
「あれ、君…ドームで隣だった人ですよね?」
「あ、はい…! 」
「え、なになに、君ら知ってんの??」
「あー!なんかぷーのすけがずっと話してた人か〜!」
「いや、あっきぃがうるさいから謝ってただけやけどな?あん時はすいませんね…」
「いえ、全然……」
「隣だったんだ〜!じゃあ名前も聞いてる?」
「あ、そういえば名乗ってへんわ」
「俺はあっきぃ!知ってるかなぁ?よくスプラ実況とかしてるんだ〜!」
「あ、知ってます!」
「え!ほんとー!!?嬉しいなぁ〜」
「てことは…お隣ぷりっつさん…ですか?」
「お、正解!知っとってくれたん?」
「6時のおやつでしたっけ?お2人ずっと仲がいいイメージだったので…!」
「そーそー!グループも知ってくれてるんだぁ…嬉しいなぁー!」
「君は?」
「あ、俺まぜ太って言います!」
「あ!知ってる〜!なんだっけ?歌うまゲーム実況者!!」
「俺も知っとる!フォトナたまにしとるよな?」
「まじすか?フォトナしてます!」
「やっぱ気合いそうで良かった〜笑みんな揃ったし飲みがなら色々話そっかぁ〜」
「俺師匠の隣〜!!!」
と元気な声を出すあっきぃさんに
「はいはい…笑」
ところんくんも呆れたように言う
「隣失礼しますね」
と丁寧に隣に座ってきたのはぷりっつさん
うわ、俺今超有名人に囲まれてる。
俺の隣にぷりっつさんがいる…こんな俺の隣にいるのやべー……
何時間かお店で酒を飲みつつ、ころんくんのライブの感想だったり、普段の活動の話とか、くだらないおふざけをしたりしている内に、みんなとの距離が縮まった気がした。
ころんくんにタメ語はまだ俺には難しかったけど 、あっきぃとぷりちゃんにタメ語使えるようになって色んな話で盛り上がる。
気づけば0時も過ぎており解散することに。
「今日みんな来てくれてありがとねぇ〜 」
ところんくんが言うと3人口を揃えて、こちらこそありがとうございますと言ってそれぞれの道へ向かう。
家に帰って速攻風呂に入りベッドに寝転がる。
目をつぶって今日の飲みを思い出す。
有名人しかいなくて緊張したけど楽しかったなぁ……一緒にコラボする約束もしたし、プライベートでゲームする約束もできて余韻に浸りながら眠りにつく。
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続き、楽しみに待ってます!