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「一番最初に彼に殴られた時・・・・少しも悪びれない彼を見て、腹が立つ気持ちと・・・彼を許してあげたい気持ちとで・・・心が引き裂かれたかのようでした・・・・」
私は泣きながら奈々さんに訴えた、こんなこと友達にも・・・親にも・・・ましてや義理の義姉にも誰にも言えなかった
きっと呆れられると思っていた、しかし奈々さんは言った
虐待を受けた被害者にも典型的な障害パターンがあるらしく
今の私のように大半が加害者を許して立ち直らせてやる責任が自分にあると思っていて
虐待と許しの無限ループの中に陥ってしまっている事もあると言う
「許さなくていい」
と奈々さんにハッキリ言われてみるみる目に涙がたまった
ハラハラ流れる涙は私が変われる証拠なのだと彼女は言った
「一緒に治していきましょう、鈴子さん、あなたの人生は始まったばかりなのよ」