テラーノベル
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「何か?」なんだろう?
質問の意味がわからなくてとまってしまった。
「ほら、キスとか、もっと先とかさ」
キス!?そんな、付き合って1ヶ月なのに!
「お、顔を赤くして…え?おいおい、何もしてないの?」(ま、聞いてたけどな。ちょっと背中を押してやるか)
「し、してないよ!」
「マジか~拓哉も大変だなぁ…彼女が奥手だと」
「え、私…奥手なの?」
「ん?みんなキスくらいばんばんしてんじゃない?それにもっと先だって」(拓哉だって…)
そうなの?みんな?本当に?
私は何も言えずあわあわしてしまう。
「なんなら教えてやろうか?」
「え、とおるくん、彼女いたの?」
「いやいないけど?でも俺、最後まで経験済みだぜ?」
「そうなの!?すごい!でも教えるってどうやって?」
「ん~?逆にどう教えて欲しい?口で説明?
俺は実演でもいいけど?(笑)」
「実演…?いいの?」やって見せてくれるの?
それなら見てみたいかも。
「じゃあやって見せて?」
「え?」
「ん?」
「いや、やって見せるって…その場合、相手はお前になるけど?」
あっ…え?
「だって俺ひとりでキス顔しても、エアお触りしてもわかんないだろ?」
「そ、そっかぁ。それじゃダメだね…」
暑い…自分の顔が赤くなってるのがわかる。
「でもお前らには上手くいって欲しいしな…出来るとこまでなら教えてやろうか?」
出来るとこまで…?
「ん~例えば…なんか挟んでとか?っていってもルーズリーフくらいしかないから感触はわかりにくいかもだけど…」
「そうだね。直接じゃなきゃいいかも✨私ラップ持ってるよ」
カバンからラップを取り出して見せる。
「なんでそんなもの?」
「昨日、部活で使って入れっぱなし(笑)」
キスかぁ…どんなだろう。そう言えばとおるくんはめいともキスしてたっけ。
そうだ、ある意味とおるくんも私たちが付き合うきっかけの1つだ。
そのとおるくんに私たちの進展についてアドバイスをもらうのは何か自然な気がする。
「じゃあ教えてもらってもいい?キス」
「あぁいいよ」
えっと…これくらいでいいかな…ラップを切る。
当たり前だけど透明ね…
「お願いします」
ラップを口の前に構える。
「ん」
とおるくんが顔を近付けてくる…わぁっ…
むちゅ…ん…柔らかい感触が押し付けられた。
ラップ越しだけど、これがキス…
好きな人じゃなくてもほんわか幸せな気分になる。これが大好きな広田くんなら…考えるだけできゅんとしちゃう。
「ぷぁ…これがキス…うん、いいかも」
「どう?別に拓哉とも出来そうだろ?」
「うん、なんか気持ちいいかも」
「そのあとはそうだな、体を…胸を触ったりするけどお前、大丈夫か?」
えっ!胸を…?うっ恥ずかしいかも…
「どうした?嫌か?」
「い、嫌じゃないけど…恥ずかしいかも…」
「でも拓哉だって男だし、そうなった時にあまり嫌がらないでやれよ?」
「う、うん…」
「あ~仕方ないな…拓哉との時のために少し慣らしておくか?」
「慣らす?」
「事前に触られる感じを知っておけば、いざという時にびびらないだろ?」
そうかな…そうかも…?
「うん…じゃちょっとだけ…触ってみてくれる?」
「おう、二人のために一肌でも二肌でも脱いでやるよ!」(一方だけ練習済みじゃ不公平だもんな)
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