前回の続きです!
nmmn,fwakになります!
※地雷の方はご注意ください。
※ご本人様とは一切関係ありません。
akn→『』
fw→「」
モブ→()
です。
どーぞ!
「あきな来て」
『え?なにふわっち、』
明那と2人で女の子達のところに向かう。
(湊くん!お昼一緒に食べよう!)
(明那くんも!)
『え…あー、』
明那がチラチラと俺の方を見てる。
明那を困らせてるけど、多分これなら2人きりになれるから。
「みんなごめんね。俺たちちょっと用事あって2人で行かなきゃいけないんよ」
『…え?用事なんて…』
明那が余計なこと言っちゃう前に言わなきゃ。
「だから一緒には食べられへん。ごめんね」
女の子たちからの残念そうな声を聞いて、
「じゃあまたね」
とだけ告げて、明那の手を引いて教室を出た。
半ば強引っぽくなっちゃったけど、多分ここまでしないと(用事終わってからでも…!)って言われるだろうし、まぁしょうがない。
明那は不思議そうにしてたけど何も言わずに付いてきてくれた。
人目につかなくなったところで明那に話す。
「ごめんあきなぁ。2人きりになりたくて嘘ついちゃった」
『あ…嘘か!よかったよかった!』
ホッとした顔になった明那。
いやいや鈍感か?明那ってここまで鈍感やったっけ。
『俺ふわっちと一緒に怒られるのかと思った』
「さすがに怒られんよ?」
『いーや、ふわっちはまじで1回怒られた方がいい』
「そんなん言わんでよ〜あきな〜」
お互いに顔を見合わせて笑った。
『でもよかったの?女の子たち』
ご飯を食べてる明那が聞いてきた。
「いやいや、明那より優先したいものなんて俺にはないぞ?」
『いや嬉しいんだけどさぁ、ふわっちさぁ俺とお昼一緒の時さぁ、毎回飯食わんやん?だから体心配になる』
眉を少し下げて、困っているような顔をしてる。
確かに食べないけど、別に心配させたかったわけじゃないんよ。
美味しそうにご飯食べてる明那を見てるだけで、幸せでお腹いっぱいになるんよ。俺。
って言ったら、『じゃあもう一緒に食べない!』って言われるだろうから言わへんけどさぁ。
でもこれは事実。
「あきなが知らんだけで俺ちゃんと食ってんで?」
『…いつ?』
「んー、授業の合間とか」
『早弁ってやつ?』
「そうそう」
まぁ、正確に言うと遅弁?だけど。
お昼の時間は直前まで明那と食べれるかもしれない!って期待する。だから早弁は絶対しない。
結局食べられない方が多いんだけど。
で、女の子たちと食べるってなったら
(これ食べて!) の嵐で。
最初は、 「ごめんね。俺お腹いっぱいやねん」
なんて適当言って断ってたけど 、
明那に 『女の子たちがふわっちの為に作ったんかもしれんやん!食べないと可哀想やろ』
って言われちゃったから今はちゃんと食べている。
なんか、明那がいい子すぎて何も言えんかった。
明那の事もっと好きになったし。いや元々死ぬほど好きではあったんだけど。
でもまぁ欲を言うなら嫉妬みたいなのはして欲しかったなぁって。
今はもう全然いいんだけどね。ちょっと前の話やし。
『ほんまに?じゃあ今度見るからね?』
いつの間にか食べ終えた明那が俺を見て言う。
「あきなのえっち」
『なにがやねん』
また2人で笑い合う。
この時間ちょっと幸せすぎるわ。
明那の膝の上に頭を乗せる。
所謂、膝枕っていうやつ。
「あきな」
名前を呼ぶと目が合った。
大きな目を何回か瞬きさせてる。
『なに?ふわっち』
「ちゅーして」
『……え?…は?』
「ちゅー、して?あきなから」
目を泳がせて明らかに焦ってる様子の明那。
だんだんと耳まで赤くしていってる。
『…こ、ここ学校やで、?』
「学校やねぇ。でも誰もいないよ」
『ふ、ふわっち…!』
バタバタと暴れてるけど、それを気にしないかのように下からその暴れてる明那を見る。
可愛ええなぁほんまに。
『もー、いきなりなんなん…?』
「あきなとイチャイチャしたくなった」
『学校にまでいらんて…』
俺はいる。必須。
だって制服を着てる明那は学校でしか見れない。
好きな人の制服姿が嫌いな奴なんておらんのやから。
しかもそんな明那と今は2人きり。イチャイチャするには絶好のチャンスな訳で。
そんなチャンスを俺が逃がすわけないやろ。
「あきながしてくれるまでどかないよ俺は」
『……もう…なんでそんなん、すんの…』
いやだから可愛すぎやって。
今すぐにでも襲ったろか。
ちゅーで我慢してる俺さすがに褒められるべきなんちゃう?
『……目、つぶって』
俺が本気でどかないことを察したのか、明那がそう言ってきたから大人しく目を閉じる。
明那の顔が近づいてくる気配がして、目を開けた。
おー。待つ側ってこんな気持ちなんや。
俺今擬似明那体験してる。
ちゅ、っと触れるだけのキス。
明那の目が開いていくのが分かって急いで目を閉じる。
少ししてから俺も目を開けた。
「可愛いちゅーやなぁ?」
『で、でもちゅーはちゅーだからっ!』
どいて!って言われて俺は素直に体を起こした。
可愛かったから今日は許したる。
「教室戻ろか」
『う、うん…』
未だに恥ずかしがってる明那の手を引いて教室を目指し歩き出した。
「てかあそこほんまに人来んかったねぇ」
『確かに』
「…あきなの特訓できそうやな」
『…っ…!!ふ、ふわっちのばかっ!変態!!』
繋いでた手を離され、1人で走って行ってしまった。
「にゃはっ、さすがにあきなしか勝たんなぁ」
丁度鐘が鳴って、ゆっくり教室までの道を歩いて、ちょっとだけ遅れて教室に入った。
因みに、明那はまだ顔を赤くしてた。
―完―
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