先日プリ小説のアカウント開設しました!
それだけです!
ずっと辛かった。
耳が聞こえなくなったのは子供の頃のトラウマからだけど、子供の頃に病気になったからって嘘の理由を付けて、踏み込まれないようにする為。医者になったのは『人を助けたい』と思って自分を正当化する為。何が正しいかなんてわからない。誰も教えてくれない。だから、全部全部自分一人で創ったの。
今日も、一人で彷徨い続ける。
道標もない、誰も教えてくれない。
その癖、一人じゃ何もできないから。
身体が揺れる感覚で目を覚ます。どうやら休憩室で寝ていたようだ。………ああ、そういえば師匠が送ってきたあの子はどうなったのかな?atが調べてくれてるみたいだけど、もう起きたのかな。そんなことを考えているうちに、また体を揺らされてやっとその方向を向いた。
「 、 」
目の前にいるのは白黒ツートンカラーのイケメンな幼馴染、mz。俺と同じ精神科で働いていて、かなり患者からの人気も高い。
(おはよ、あの子もう起きてるよ…か。)
彼の口の動きからその言葉を読み取って、俺は突っ伏していた机に置かれた補聴器を付けた。
「ぅ゛ッ…」
さっきまで何も聞こえなかった耳に大量のノイズが流れ込む感覚は、今でもなれない。自分が呼吸する音、廊下から聞こえる話し声、カーテンが風に揺れて擦れる音、エアコンの音………情報量の多さに混乱しつつも俺は頭を切り替えてmzに向き直った。
「おはよー!!」
「おはよう。どーする?あの子見に行く?」
「行く!」
今日も、冷たい自分を取り繕い続ける。
こうでもしないと、愛してもらえないから。
関わってもらえないから。
「ええ、大丈夫だったの…!?」
「大丈夫なわけもなく。今もatがついてる。」
俺が聞いているのは、at───mzと同じく幼馴染が連れてきた男の子が病院から出ようとした話。俺がさっきから言ってるあの子もその場に居合わせて、かなりの混乱状態に陥ったらしい。今は、mzが担当してる患者の子と話してるんだって。
「ほら、ここ。」
暗譜総合病院精神科〇〇六号室前。ドアのプレートには「使用中」としか書かれていないからか、どこか寂しさを覚えるような簡素な見た目だ。あまり関係ないが。
コンコン、とスライド式のドアをノックする。………返事は帰ってこないけど、そのままドアをスライドさせる。
「おーい、仲良くしてる?」
mzがそういうと、ベッドから上半身を起こした二人の患者の姿が見えた。奥のベッドには例の病院から出ようとした子に血液パックが繋げられていることがわかる。
「子供じゃねぇんだから…」
「…まだ未成年だけどね。」
「うるせぇよ」
二人のテンポのいい会話をニコニコ見つめていると、
突然、«あの子»が言った。
「ね、丁度いいから教えてよ。」
「なんで一人の人間に対してそんな本気になれるの?」
恐ろしく冷たい視線で、彼はそう言い放った。
3日くらいかけて書きました(笑)
駄作定期!
コメント
1件
今日なんか風邪っぽかったけど久しぶりに見れて嬉しすぎて治ったわ(?)akかな、?akも辛い思いしてそうなんだよな…もしかしたら、atmzも辛い思いしてるのかな…この話に出てくる人物は、全員、辛くてずっと残っちゃうようなことを経験してそうだな…