「え、何その質問難しい」
「ak頭弱いもんな〜w」
「mzatが良すぎるだけだから!💦」
実際、質問が難しかったのは本当の事。
どの視点で答えればいいのか分からない。まぜちが言ってた大惨事(四話参照)の時に言ってたらしい「なにしてんの?」も、「なんでたった一人の人間にそんなに本気になれるのか」という意味だったのかもしれない。(描写はされてないけど五話で話聞いてます。)
「俺も先に質問していい?」
俺が彼に向かってそう言うと、別にいいよと言いたげに頷いて俺に目を向けた。凄く奇麗な緑色の目。引き込まれそうなほどに暗い。
「目の前で人が死にかけてたらどうする?」
「…んー…」
「相手の意思次第。
生きたいなら助けるし、死にたいなら何もしない。」
「それとはちょっと違うけど…少なくも俺は
生かせるなら生かしてみたい。じゃないと数は減るばかりだからね」
我ながら冷たい答えだったかもしれないけれど、本人は気にした様子もなく「そういう考え方?」と納得はしてなさそうな声でそう言う。
「…ak、今何時?」
しばしの静寂のあと、mzちが唐突に口を開いた。腕時計あるのに。そんな事を思いながら
「え?午後の二時だよ。」
と俺が言うと、少し考える素振りを見せてこう言った。
「…ありがと、来ないならいいんだ。」
「何が…?」
(俺の面会のことやろうなぁ…)
多分、知られたくないのだろう。まだ不確かな情報を話すわけにも行かないし、俺やもう一人の医者にも聞かれたくないだろう。話を濁すのが先決だ。
「あ、二人とも丁度いいから検査しよー」
「んー」「…うん。」
白黒髪の言葉に生返事をして、疲労した体を動かした。
久しぶりの更新でした、
待っててくれた極少数の人たちごめんなさい💦