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恋を追いかけるする少女達【2j3j総集編】

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恋を追いかけるする少女達【2j3j総集編】

3 - ❥君の本命になりたくて【fw】

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2025年02月03日

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 煌びやかなネオンの光が、夜の街を照らしている。 私は今日もドアを開けた。心を満たすために。



 「おかえり、姫」



 不破湊が、いつものように優しく迎えてくれる。シャンパンのグラスを手に、艶やかな笑みを浮かべて。



 「今日も会いに来てくれたんだ?」


 「うん。会いたかったから」



 素直に言うと、不破湊は楽しそうに笑った。



 「俺も嬉しいよ」



 この店に来るのは、何度目だろう。

 ホストと客。そんな関係だって、最初からわかっている。

 それでも、私は彼が好きだった。


 優しくて、楽しくて、かっこよくて──。

 私だけを見てくれているような錯覚を与えてくれる。



 「ねえ、湊くん。私のこと、どう思ってる?」



 今日こそ、聞いてみたくなった。



 「どうって……可愛いし、一緒にいると楽しいよ?」


 「それだけ?」



 少し踏み込んだ質問に、彼の手が止まる。



 「……俺のこと、好きなの?」



 まっすぐに聞かれて、私は躊躇なく頷いた。



 「うん。好き。大好き」



 不破湊は、少しだけ目を見開いたあと、すぐにふっと笑った。



 「ありがと。でも、俺はホストだよ?」


 「そんなの関係ないよ。湊くんが好きなの」



 心のままに伝える。届いてほしい、この気持ち。



 「……そっか」



 彼の笑顔が、ほんの少し寂しそうに見えた。



 「でもさ、俺はみんなの王子様だから」


 「……それって、どういう意味?」


 「こうして会いに来てくれるお姫様、みんなを大事にしなきゃいけないってこと」



 胸が、ぎゅっと痛くなる。



 「……それじゃあ、私は?」


 「大事なお客さんだよ」



 その言葉が、突き刺さった。


 ──ああ、そうか。


 私は、ただの客なんだ。


 いくら通っても、どれだけ好きだと伝えても、彼にとって私は本命じゃない。



 「……そうなんだ」



 気づいた瞬間、涙が出そうになった。でも、必死に堪える。



 「ごめんね」



 彼の声は優しかった。まるで、小さな子供をなだめるように。



 「ありがとう、今まで」



 そう言って、私は席を立った。



 「もう……来ないの?」


 「わかんない。でも……今日くらいは、もう帰る」



 初めて、この場所から逃げた。


 外に出ると、冷たい夜風が吹いた。

 私の恋は、きっと最初から報われるはずのないものだった。


 ──それでも、好きだったんだよ。


 夜の街に、そっと呟いた。



恋を追いかけるする少女達【2j3j総集編】

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