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鷹槻れん

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鷹槻れん

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#年の差
水無月 京
84
#大人の恋
月詠 涼
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大山さんは五十歳で、うちの副社長。
【フェンス】を立ち上げるにあたり、俺が一番危惧したのは、会社の信用という点だ。なにせ社長が俺という若造だし、全体の平均年齢も低い。若者の勢いを認めてくれる会社もないわけじゃないが、大企業のほとんどは経験を重視する。
そこで、会社全体の安定感と統率を取ってもらう名目で副社長についてもらったのが大山さんだ。
大学の先輩の伝手を頼って紹介してもらった人だが、総務の人事畑でやってきた人なのでしっかりしているし、経理にも精通している。俺の苦手分野を補ってくれる彼がいなければ、会社の立ち上げはもう少し苦労しただろうと思う。
最初の頃は若者ばかりのこの職場になじみ切れないのが心配だったが、恭平が来てからは、彼の年上にも遠慮のない図々しさのお陰で、若い衆にも案外馴染んでいる。
そんな大山さんは、恭平の誘いに目をぱちくりとさせていた。
「私も……?」
「たまには一緒に飲みましょーよ。大山さんの娘さんの話とか聞きたいなー」
「面白い話など何もないがな。……君にはやらんぞ」
「ダイジョブっす。俺、今、彼女いるんで」
相変わらず、なんのてらいもなく大山さんに向かっていく桶川に、尊敬の念が生まれる。
「そうですよ。大山さんも行きましょう」
「うーん。まあいい、ちょっと家に電話する」
「大山さん、尻に敷かれてるんじゃーん」
「こら、馬鹿。言っていいことと悪いことがあるぞ」
恭平の頭を小突くと、大山さんはにやりと笑ってこっちを向いた。
「君たちはまだまだだな。女房に手綱を握らせることで、生まれる信用もある。……あ、もしもし、俺だ」
大山さんの声が少し柔らかくなる。いつもどちらかと言えば寡黙な印象のある大山さんの言葉は、一言一言が重い。
コメント
1件
いやもう、大山さんが電話する時に声柔らかくなるのエモすぎません!?!?😭💕 恭平が「娘さんの話聞きたい」って誘うシーンも、ああいう年長者をちゃんと気遣えるところが彼の人柄出てて好きです〜。番外編だからこそ見れる社内のほっこり空気、めっちゃ沁みました…! 次の話も絶対読みます!!🌸✨