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「園長先生、本当にありがとうございます。」
いつしか園長先生の回りには沢山の子供達が纏わりついていた。
可愛い。
「いえ。…では新人さん、頑張ってくださいね♪」
凄い怖い笑顔で園長先生はどこかに消えていってしまった。
「はぁ…。」
「( ´∀`)」
ガゼリアさんたちは呆然と立ち尽くしていた。笑い方よ。
「まぁ、子供達が降りてきてくれたことですし、よかったじゃないですか。」
「ま、まぁね。」
「ちぇんちぇ、」
ナギ先輩が肩を落とすとユーナちゃんが袖をちょんちょん引っ張った。
「ねむねむ。」
ユーナちゃんの尻尾が垂れ下がっている。可愛い。
「そだね、もうお昼寝の時間か。ユーナちゃん、他の皆もおいで。」
「はぁぁい」
手をあげて着いてくる姿は天使そのもの。
「電気消すよー。」
電気を消せば私の仕事は終わり。さて、この扉を開けたら…。
「やっほぉ。」
私の友達、琴羽がそこにいた。
「えっ、どうしてここに?」
「LINEで遊ぼって連絡いれたのに全然既読つかないから気になって家行ったら玄関開いてたから。」
え、もしかしてあっちの世界に行ってるあいだって玄関開きっぱなし???
「なんともなくて良かったよ。」
私には向こうの世界が見えてるのに見えてないのかな?扉の方を向いているのになんとも言わない。こんな可愛い子たちがいるのに!?
「どうしたの?」
「いや?なんでも。出掛けてたから気づかなかったみたい。」
「そっか。」といって座った。
「仕事はどう?いい感じ?」
「それが…毎日疲れるよ、ほんと。」
琴羽は微笑んだ。
「けど楽しそうじゃん。ほら、ユーナちゃんが起きちゃうよ。」
「そだね…って、え!?」
どうして琴羽がユーナちゃんのことを知ってるの?バレちゃった?
「安心して、天罰は下らないわ。私がユラギを採用したの。」
「採用って…。」
「私ね?もうひとつ名前があるの。あっちの世界での名前。」
「名前?」
「神城コトハ。世界統一っていう2つ名もね。」
友達が物凄い人だった。ナギ先輩から聞いた話だが、あっちの世界で《神》がつく人はみんな神の領域の凄い人だと。普通は話すことが出来ないらしい。もちろん、天神さんも凄い人。
「琴羽がまさかあっちの世界では神だったなんてね。」
「私は彗星の女神に加護を貰った天使。まぁ、神に近い存在だね。天神様みたいに偉い地位じゃないよ。」
神に近づくには神の弟子か神に加護を貰った者しか天使、または神になれないらしい。
「今度そっち行っていい?私の子どもも連れてく。」
「いいけど、子供いたんだ。」
「めちゃ可愛い子がね。」
そう言って琴羽は帰っていった。
…私も追い付けるかな。みんな頑張ってて凄い。私はいつまでも…いや、頑張ろう。