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或る日の18時。




「チッ、手前に言われる筋合いねェんだよこの筋肉なし!」


「のーうーきーんーよりはマシだね!」



この辺の人なら見慣れた風景ひとつ。に、



「太宰さぁん…もう目的果たしたんだから帰りましょうよぉ……。」


「太宰さんに口出しをするな!」



困る少年、それに対し怒る少年1人。




彼らがこうなったことの経緯を説明しよう。







「太宰。この書類を、ポートマフィアに届けてもらいたい。」


「え、私が…ですか?」



社長室に呼び出され、嫌な予感の中行った太宰は、やはり後悔した。




「そうだ。お前なら手際も良く、何より元幹部だ。頼まれてくれるな。」


「ええ、構いませんが…。」



太宰は、軽い気持ちで物を言う福沢に対し少し心の中で悪態をつきながらも了承した。



「ふむ……ならばもう1人、連れていくことを許可しよう。」



福沢は太宰の様子を見て、少し考えたあと、そう言った。


「…分かりました。お心遣い有難うございます。」



そうして、太宰は社長室を後にした。




「で…なんで僕ですか?」


「んー?居たから♡」




太宰は中島を選んだ。彼なら戦闘部隊な為、若し揉め事が起きても瞬時に対応が可能。しかもどうこう言わずに指示に従ってくれる。本当に優秀な部下を持った、と自身の以前の善行に入り浸った。

そんなことも知らない中島は、語尾にハートがつきそうな太宰の言い草に、心底呆れながら着いて行った。







福沢から伝えられた場所に着く。相手はまだ来ていないため、暫し待つ。




「にしても、資料を渡すだけなのに、態々こんなところまで?」


「相手はポートマフィアだからね。下っ端が来ても幹部が来ても、何か起これば面倒なことには変わりない。ならばこういう、人集りから離れた場所が最適だろう?」


「それもそうですね…。」



太宰の説明に納得し、陥落の声を上げる中島。




「げ。」


「げ?」



不意に太宰が苦虫を噛み潰したような顔で、中島の奥を見た。つられて中島も自身の後ろを見ると、少しばかり…否、中島と10cmは差があるだろうか。先程の太宰と同じような顔の男が1人。

そして、中島自身、見覚えのある顔の男が1人。






「はいこれ。じゃ、きちんと渡したからね。」



暫く続いた沈黙の後、我に返ったように、太宰が口を開く。口早にそう伝え、そこを去ろうとする。



「おいおい待てよ。此方からも渡すもんがあんだぜ?」



次は、先程の沈黙の間、ずっと太宰と変な顔同士で見つめ合っていた男___中原中也が口を開いた。

同時に、後ろに構えていた、中島のライバルである、芥川龍之介が「然り。」と、大きめの封筒を差し出し。



「はぁ?聞いてないんだけど。」


「知らねぇよ、受け取れ。」


「はぁ…君ねぇ。少しは敬意を見せなよ。受け取ってもらうんだからさ。」


「あ゛?手前にだけは言われたくねぇな。先刻の自分の行動思い出せ糞鯖。」


「蛞蝓だけには言われたくないね。私はきちんと自ら渡したよ?やっぱり愚図な蛞蝓は部下に渡させた方が早いのかな。」



はぁ、と、またしても溜息混じりに中原を煽り、自ら封筒を取りに行く太宰。


「どうぞ。」


「…うん、確かに受け取ったよ。」



太宰に直接渡すことが出来て満足そうな芥川を横目に、元相棒同士の2人の喧嘩は続く。



「相手に敬意を払える、私はなんて素敵なんだ!」


「自分で言ってんじゃねぇ!」


「はっはは、そうだよねごめんね。蛞蝓には敬意の払い方さえもよくわかんないよねぇ〜。」



嘲笑がかって言う太宰。中島には確かに、ブチッ、と堪忍袋の緒が切れたような音が聴こえた。



「上等じゃァねェか。そこまでしてぶっ殺されてェんだな?」



近くに立っていた看板をへし折り、鉄パイプの部分だけを切り取る中原。



「そういうさぁ…、力でなんでも解決できると思わないことだよ。」


「チッ、手前に言われる筋合いねェんだよこの筋肉なし!」


「のーうーきーんーよりはマシだね!」



中原が太宰に鉄パイプを向ける。構わず余裕の表情で煽り続ける太宰に、もう中原も限界だ。中原が太宰に飛びかかる。




「おい!太宰!」








平均的な長さ分からないです。とりまこんくらいでいいです。味の素ご飯やってます。こんちくわ。


下手です。


ここまで読んでくれたのはありがとうです。


次回は気力があれば書きます。


称賛=モチベのアップ(((


ごめんね。頼むよ。((


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