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⚠️R18までとはいきませんが少しだけ、ほんの少しだけ性的な表現が含まれます。
side奏汰❤️
どうもアルカンシエルの奏汰です。
現在絶賛新曲の振り入れ中です。
💜「で、サビ前この音でターンね。センターは勇吾でその他ポジションは….」
この曲の振り付けはうちのエース、七瀬幸哉が考えた。ナナって俺は呼んでるんだけどナナはグループ1ダンスが上手くてこうやって曲の振り付けを担当することもある。
小さい頃からHIPHOPをやっていてダンスバトルの大会で優勝したりするくらいの実力の持ち主。アイドルの中でも実力はトップで本当にうちの最強エース。歌も上手くてザ・αって感じ。
面倒見もいいからリーダーの俺としてはすごい助かる。
今回はそんな頼れるエースのナナと
💜「じゃあ20分したらサビから再開で」
🩵「ねぇゆき?」
💜「宮緒どうした?」
🩵「さっきのAメロもっかい教えて?」
💜「はいはい」
上目遣いでナナにお願いしているこの色白美人Ωの城池宮緒(通称:みゃー)の話だ。
side幸哉💜
💜「ここのスリーカウントで移動な」
🩵「ふんふん…」
振り入れのときに覚えられなかった宮緒は大体休憩時間にこうやって聞いてくる。
宮緒はアルカンシエルのメインボーカルで歌はグループで頭ひとつ抜ける。まぁうちのグループ自体、みんな能力は高いんだけど。
💜「あとは?大丈夫?」
🩵「うーん多分?」
💜「…多分かよ」
🩵「ありがとねゆき!」
宮緒は俺の腕に抱きついてくる。
こいつ上目遣いで可愛く言ったらなんでも許されると思ってんな…
そして宮緒は俺の幼馴染で番である。
紫水晶が嵌め込まれた首の黒のチョーカーがその証拠。
なんでも許されると思って甘えてくるのは俺が昔から世話を焼いて甘やかした結果だろう。
💛「まーたイチャついてるよー」
❤️「かおるん見ちゃいけません!」
💚「今日もお熱いですねお二人とも」
🧡「ほんまになぁ〜僕らいるんやで?」
💙「仲がいいのはいいことだよ!」
💜「うっせ外野は黙れ!!」
周りから冷やかされるが宮緒はくっついたまま。俺も別に離させる気はない。
番であることは全員が承知だし、世間でも俺らの関係は認知されてる。俺たちαとΩ、いわゆるオメガバースは番がいる方が発情期の周期だったりフェロモンが安定するため公表した方がグループ的に世間体がいい。抑えられる人が周りにいるということを伝えられるし。
そのおかげで堂々と宮緒の隣に居られるし俺としてはとてもありがたい。
にしても今日はいつもより距離が近い。甘えたいのか?
💜「じゃあそろそろ再開な!今日中に全部入れるぞ!」
🌈「「はーい!!」」
多分今日の最後にまた宮緒には再度教えることになるんだろうなと思いつつメンバーと振り入れを再開した。
side宮緒🩵
なんだか今日はゆきに甘えたい。
ゆきが一生懸命考えた振り付けだし、俺はみんなより振り付けを覚えるのが遅いから集中しなきゃいけない。
でも…
💜「そんでここは…」
踊るゆきがかっこよすぎる。
小さい頃から見てるけどやっぱりいつでもかっこいいなと感じる。
4歳の時に俺がゆきの隣に引っ越してきた。
初めて会った時にびびっと直感で運命の番だとお互いにわかった。その途端にゆきが初めての感覚に追われて俺に抱きついて頸を噛もうとしたのをよく覚えてる。ゆきのお母さんにゲンコツされてゆきが目覚めたのも。
びっくりしたけどそのときから俺はずっとゆきの隣にいたいと思った。
11歳のときにゆきがアイドル事務所のオーディションを受かったと知ったとき、俺も同じ舞台に立ちたくて受けた。ゆきには「他のαに狙われて傷つけられるかもしれない」と反対されたけど「ゆきと一緒にいれば大丈夫!守ってくれるでしょ?」とお願いしたら不服そうではあったけど否定をやめてくれた。
小さい頃からダンスをしているゆきはやっぱり同期の中ではずば抜けて上手くて。すぐにでもデビューできそうだった。でもその度に「宮緒がいないならデビューしない」と俺といることを取ってくれた。
俺はΩだから能力的に周りより劣ってしまうところがある。歌は周りより得意だけどダンスは覚えるのが周りより苦手。だから俺は歌中心のパフォーマンスのグループに所属して、ゆきはダンス中心のグループに所属すると思った。でもゆきの強い願いと奏汰のおかげで今は同じグループで同じ舞台に立ててる。
だからこそみんなを裏切りたくないし最高のパフォーマンスがしたい。
高校を卒業した18歳のときにゆきが噛んでくれた跡を撫でるように首のチョーカーを触った。
少し体温が高くなるのを感じるのは少し昔のことを思い出してやる気が出てきたからなのだろうか。
💜「宮緒わかった?」
🩵「うんわかったー」
俺はまた目の前の練習に集中した。
side幸哉💜
一通り振り入れが終わって復習した後に最後に通して踊って終わった。
帰ったら撮った動画を見直してフォーメーションとか立ち位置変えたりする必要がないか見ないといけない。
各々が荷物をまとめたりし始める中、宮緒はまだ踊っていた。
昔に比べて振り入れがだいぶ早くなったし踊れるようになったが心配なのと周りに劣らないようにの自主練だろう。他のグループに比べたら充分上手いのだが。
❤️「ナナ、ちょっといい?」
そんなことを考えていたら奏汰によばれる。
💜「ん?なに?」
❤️「みゃーのこと。」
💜「宮緒がどうかした?」
❤️「多分みゃー、発情期(ヒート)近いんじゃないかな。予定よりほんの少し早くはじまりそうというか。」
廊下に出て2人で話す。
宮緒はΩだから定期的に発情期がくる。人によってまちまちだが宮緒は2ヶ月に1回。
1週間は動けなくなるし、俺も付きっきりになりたいから仕事は宮緒の周期に合わせて仕事を組んでもらっている。
❤️「ほんの少しって言っても多分あと2日くらいでくる予定だったでしょ?2日後くらいから2人とも一週間スケジュール空いてた気がするけど」
💜「空いてる」
スマホで確認すると2人でスケジュールが空いていた。それもあって振り入れを今日中に終わらせないといけなかった。
❤️「もうフェロモン少し出始めてるから今日の夜か明日の朝くらいからヒートになるかも。」
💜「え、そんなにもう匂いした?」
❤️「ちょっとだけね?一部のアニマルは嗅ぎ取れるかなーって感じだけど宮緒は一気にヒートに入っちゃうしさ」
💜「今日甘えただったのはそういうことか…」
❤️「うんそういうこと。ナナはみゃーと離れてたからフェロモン感じなかったかもだけど」
俺は嗅覚鋭めのアニマルだし〜と奏汰は話す。こいつの言ってることは大体合ってるし、リーダーとして周りを見てくれてるのがわかる。すごいんだよなこいつ。
💜「ってことは明日入ってる仕事はもう無理か」
❤️「そうじゃないかな。って言ってもヒートがズレてもいいように代替のできる仕事しか入れてないはずだから大丈夫。宮緒はそもそも明日から休みだし」
明日は俺らがやってるラジオの収録だけど俺の代わりに薫が出られるらしい。薫はラジオ収録好きだし相手は関西人の理玖だからきっと楽しんで収録するだろう。
❤️「宝さん(マネージャー)には俺から連絡しとくし、お前も明日から休みね。ヒートきたら一報よろしくね」
💜「いつも悪りぃな、ありがとう」
そして2人でレッスン室に戻った。
side宮緒🩵
他のみんなは他の仕事があったりして今日は帰ってしまったから俺は1人で踊っていた。
踊っているとやけに体温があがってる気がする。ゆきに聞きたいことがあるけど奏汰と話に行っちゃったからいない。
復習で踊っていると次第に体が重くなってきた。疲れか?それとも…
🩵「あ、やばいこれヒートか」
もう今日の夜には動けなくなるだろう。
とりあえず抑制剤だけ飲んでナナを待とう。
俺は薬を飲んで座る。これで家には帰れるはず。
🩵「早く帰ってこないかな…」
思わずゆきのパーカーを手に取って着る。
巣作りの衝動が少しずつ出始める。ゆきの匂いに包まれたい、ゆきが恋しくなってくる。
パーカーのフードまで被って気を紛らわせる。
💜「宮緒!帰るぞ!」
❤️「みゃー!ナナ借りてごめん…て」
ゆきと奏汰が部屋に入ってくると俺の様子を見て気がついたらしい。
💜「あー奏汰の言うとおりだわこれ」
❤️「宝さん車出してくれるって。早く2人で帰ってー」
💜「奏汰さんきゅーな」
❤️「お礼はヒート明け昼ごはん奢りで」
💜「考えとく」
動けるか?とゆきに聞かれて俺は頷く。
薬も飲んだと言うとゆきは安心していた。ゆきに連れられて事務所を出るとマネージャーの宝さん(🧑🏫既婚者β)が車をつけてくれていた。
💜「宝さんすみません。家までお願いします。」
🧑🏫「はいよー。城池は大丈夫か?」
🩵「大丈夫です…」
💜「まだ大丈夫だし早めに薬飲んでくれたっぽいです」
🧑🏫「ならよかった。車出すぞ」
宝さんは俺たちの家に向かってくれた。
マネージャーは大体バースに影響ないようにアニマルか、どこにも属さないβがなってくれることが多い。宝さんは既婚者でお子さんもいるβだからすごく安心できるし俺たちを見てくれる敏腕マネージャー。頭が上がらない。
🩵「ゆきぃ…あっつい…」
💜「あと少しだし頑張れ」
ゆきが手を握ってくれる。すごく頼もしくて暖かい。ヒートのせいで早くなっている鼓動が少し落ち着いてくる。この頃、ヒートの時期に休むために仕事を詰めていたのもあり疲れていた俺は眠りについた。
🧑🏫「2人ともついたぞ」
しばらくして車は俺とゆきの家についた。
💜「宝さんありがとうございます」
🩵「すみません、ありがとうございます…!」
🧑🏫「お前たちこの頃スケ詰めてたしこういう時にゆっくり休んでな。じゃあまた!七瀬は城池のことよろしく。」
💜「もちろんです。」
2人で宝さんに礼をしてマンションに入って行った。
side幸哉💜
自宅に入ると宮緒はさらにふらついて抑えていたΩの本能が溢れ出てきてフェロモンも一気に濃くなった。
俺たちの住むマンションはオメガバースの番専用のマンションで特殊な作りだからフェロモンが溢れ出て耐性のないαやβが誘発される心配はない。
白い肌が火照ってとろんとした涙目、俺を必死に求める姿と一層濃くなっていく宮緒のフェロモンに俺の理性も焼かれる。
💜「まだ動けるうちに着替えといて…」
🩵「ん…」
最低限に手を洗わせてそのあと宮緒は俺たちの寝室に向かう。
俺が色々してるうちに寝室からバサバサと音がした。巣作りのために俺の服を出してるのだろう。巣作りができたら呼ばれるだろうから、俺はそれまで理性を落ち着かせるためにシャワーを浴びた。
side宮緒🩵
🩵「これはここでこれはこっち…」
大好きな匂いで俺たちのベッドが埋まっていく。俺はゆきのスウェットを着て匂いに囲まれる。少し甘いホワイトムスクの香水。ゆきのお気に入りの香水とゆき自身の匂い。
🩵「まだ足りない…」
ぺたぺた廊下を歩いてゆきを探した。
🩵「ゆきぃ…」
ゆきはシャワーを浴びていた。シャワーなんて浴びなくてもいいのに。ゆきは絶対シャワーを浴びる。汚い状態で俺を抱きたくないらしい。
そんな心遣いも好きだけど。
💜「宮緒?どうした?」
🩵「ふくほしい」
💜「そこ脱いであるやつ持ってけ。」
🩵「ありがとぉ」
💜「楽しみにしてるから。」
🩵「うふふっ」
ゆきが今日ずっと身に纏っていた衣類を全て抱えて俺は寝室に向かう。
ゆきが楽しみにしてくれている。その事実で一生懸命巣作りをして満足のいくものができた。
あとは…
💜「宮緒?大丈夫か?」
🩵「ゆき!できた!きて!」
あとはゆきが来るだけ。ちょうど来てくれた彼を俺は誘う。巣の中に入ると俺を優しく抱きしめて褒めてくれる。
💜「すごいな!今回も最高の出来。」
🩵「えへへ!ゆき褒めてくれるの好きぃ!」
じっと目を見るとゆきは優しく微笑んでキスをしてくれた。いつもツンケンしてるような感じのゆきをこんな優しい表情にできるのは俺だけ。俺だけのα。
完全にヒート状態に陥って思考が溶けていく。もう今は仕事も何もどうでもいい。
ゆきだけがいてくれたら俺は幸せ。
🩵「ゆき大好き。愛してる。」
💜「俺も好き。世界一愛してる。」
もう一度口付けて俺たちはベッドに倒れ込んだ。
side幸哉💜
あれから4日。宮緒のヒートが落ち着いてきた。
家に帰ってから巣に誘い込まれてそこからの記憶はあんまりない。ぎりっぎりの理性で避妊だけはちゃんとしていたのは覚えてる。
隣で寝てる世界一愛おしい番の頬を撫でる。体は俺がつけたキスマークだらけ。もちろん撮影に影響しない程度。白い首筋には俺が噛んだ跡。
18歳のときに俺たちは番になった。4歳で出会って、それからずっと運命を感じながらも社会的に責任が取れるまでは番になれなかった。
💜「宮緒、俺今幸せだよ」
綺麗な白い額に口付ける。
そうしたら宮緒が目を覚ました。
🩵「ゆき?」
💜「おはよ。調子どう?」
🩵「落ち着いてきた。腰は痛い。」
💜「腰はごめんて。休みあと3日あるしさ?ゆっくりしようぜ」
ご飯を作ろうとベッドから立ち上がってTシャツとスウェットを身につける。が、ぐいっと宮緒に腕を引っ張られてベッドに戻された。
💜「おい宮緒!!」
🩵「んふふ!いいじゃん休みなんだし?もっと俺といて?」
💜「もちろん一緒にいるけど飯は食おうな。俺らアイドルの資本は体なんだしずっとヤリまくってたからお腹すいてるだろ?」
🩵「じゃあ食べさせて?」
💜「はいはい」
いつもより要求の多い宮緒。俺がキッチンに向かおうとすると宮緒もひよこのように付いてきた。そして
🩵「俺も幸せだよ、ゆき」
💜「聞いてたのかよ…」
🩵「ちょっと前に起きてた」
いたずらに笑う宮緒は憎めなかった。
それから3日後…
俺たちは休みが明けて事務所にきた。
今日は休み前にやった振り入れの習性と仕上げだ。
💜「はよーっす」
🩵「おはよぉー!」
レッスン室に入るとみんな笑顔で迎えてくれた。
❤️「お疲れ様!大丈夫だったか?」
💜「大丈夫。奏汰こそ色々ありがとな?」
❤️「いいってことよ!その代わりに今日の昼飯奢ってくれよ?」
💜「しゃーねーな」
🩵「奏汰、ありがとうね」
マネージャーに手回しをしてくれた奏汰に2人で礼を言う。奏汰は笑顔で応えてくれた。
まぁ今日の昼飯くらい奢ってやるとするか。
💜「じゃあ修正からいくぞー!」
🌈「よろしくお願いします!」
こうして今日も俺たちはアイドルを続けていく。愛おしい人と一緒に。
💜七瀬幸哉(27)
・身長:179センチ
・バース:α
・誕生日:7月27日
・趣味:ゲーム、ドライブ
アルカンシエルのダンス担当にしてエース。
多少口は悪いが宮緒には甘い。しっかり者の最年長。最近はリアクションの大きさからバラエティに出ることが増えてきた。
宮緒とは幼馴染で番。
兄がいる。
🩵城池宮緒(27)
・身長:178センチ
・バース:Ω
・誕生日:6月23日
・趣味:ピアノ、弾き語り
アルカンシエルのメインボーカル。白い肌にすらっとしたスタイルでモデル業も最近増えてきている。
幸哉が基本なんとかしてくれるから話聞いてない時がある。最年長の1人。
幸哉とは幼馴染で番に。
弟がいる。