・irxs
・nmmn
・白青
・エセ関西弁
・検索避けにご協力ください🙇♀️
りんねちゃんのコンテストほのぼの部門参加作品です!
青受け好きな方はりーちゃんをフォローして損は無いどころか益がありますね(?)
りーちゃんの作品で何度悶え死んだことか……笑
きっとこれを見てくださっている方はりーちゃんのことフォローしていると思うのですが!もしりーちゃんのこと知らなかったという方は作品だけでも見に行ってください!!ついでにフォローもお願いします!
現在全体公開にしておりますが、コンテストの結果発表後1週間ほどしたらフォロワー限定公開にいたします。ご了承くださいませ🙇♀️
「なあなあ聞いてや!今朝起きたらな!にこさんが俺の枕元で寝てたんや!めっちゃかわいくてなぁ…!」
「今帰ったんやけど、にこさんが膝の上で寝てもうて動かれへんくなった笑 どうしよ笑」
「まろちゃん!この動画見てや!どこにでも着いてこようとするにこさんめっちゃ可愛ええやろ!!」
「にこさん今日も昨日もお迎えしてくれたねん!しかもゴロゴロ喉鳴らしながら足にすりすりしてくれたんや!」
最近初兎は口を開けば彼が飼い始めた猫の話ばかり。
俺、お前の彼女やねんけど。
飼う前は、今何してる?なんてメッセージは当たり前にあったし、少し遠出しようと誘ってくれたり一緒にご飯行こうなんて話もよくしていた。
けれども、今となってはほとんどそれは無くなって、代わりに増えたのは猫の話。
大人気ないかもしれないが、それを聞くたびに嫉妬の感情が湧き上がる。
初兎と一緒に寝るのは、初兎の膝枕は、俺の特権やったし、たくさん色んなところに一緒に行ってるのは俺やし、お迎えやって俺できるし。
あと猫って俺と被ってるやん。一応俺、イメージアニマル猫でやらせてもろてるんで。
もしかしたら初兎は猫だったらなんでもよかったんか?なんてよく分からないことまで考えてしまうようになってしまった。
「エリートのまろ」という言葉は今の俺には面影もない。
ラップのリリックを書いていると、にこさんがまるで僕の邪魔をするかのようにノートの上に乗ってきた。
これが俗に言う猫ハラかぁ。たしかにこれは可愛すぎて集中できへんわ。
わしゃわしゃと撫でてあげると、嬉しそうに目を細めゴロゴロと喉を鳴らす。しばらくそうしていると、満足したのか気持ちよかったのか寝入ってしまった。ふと、“ねこ”という名前は“寝子”から来ているというのも不思議ではないなぁと思う。
申し訳なく思いながらにこをそっと移動させ、ノートに再び向かう。すると、今度は電子音が邪魔をしてきた。
いむくんからかなぁと予想しつつスマホの画面を覗き込むと、なんと悠くんからやった。メッセージはよく交わしているが、電話は珍しい。しかも悠くんの方から。何かあったんやろうかと心配な気持ちを抑えながら応答ボタンを押す。
「あーもしもし、初兎?」
「悠くん急にどないしたん?電話してくんの珍しいやん」
「テキストだと伝えるのだるいな思て笑」
「ふーん、?」
どうやって伝えるか迷っているような声色にこちらも緊張してくる。悠くんがここまで言葉選びに慎重になっているのは初めてかもしれない。
密かにごくりと息を飲みながら、次の言葉を待つ。
「最近まろに構ってやってるん?」
その言葉にドキリとした。
毎日メッセージはやりとりしているが、最近まろちゃんが仕事が忙しそうなので以前より控えていたから。
悠くんはこちらを気にせず言葉を続ける。
「最近なんか空元気やったから、昨日飲みに誘ったんやけど…」
「は?」
瞬間、自分でも驚くほど低い声が出た。
空元気だったことに気づけていなかった自分への失望とまろちゃんと出かけた悠くんへの嫉妬が自分の中に渦巻く。
そんな心情を察したのか、悠くんは軽く笑って話を続けた。
「まあそんなにぴりぴりせんといてや笑 それでそんときやけど… ___」
悠くんの話をまとめると、なんとまろちゃんはにこに嫉妬していたらしい。その嫉妬心を紛らわすためにわざと仕事量や活動量を増やしていたとのこと。
その話を聞いて、居ても立っても居られなくなった。早くまろちゃんに会いたい。
「まろちゃんのとこ行ってくるわ!悠くんごめんなんやけど…」
「ええよ、にこは俺が見といたるわ。はよ行ってき」
ここは悠くんの好意に甘えよう。鍵はポストに入れておく旨と感謝を伝え電話を切る。
スマホと財布、最低限のものを持ち、部屋を出ようとすると、寝ていたにこが起きてきた。
「ごめんな、少し出かけてくるから待っといてな。そのうち悠くん来るからたくさん遊んでもらい?」
軽く頭を撫でると、行ってらっしゃいと言わんばかりににゃーんと鳴く。
はあはあと切れてる息を整えながらインターホンを押す。が、少し待っても反応がない。電気はついとるから居るはずなんやけどなぁ。
もう一度押してみると、中からドタドタと急いでこちらへ近づいてくる足音が聞こえてくる。
ガチャリとドアが開かれると、髪が濡れたまろちゃんが。目が合うと、群青色の瞳が大きく見開かれる。
「こんな遅い時間に来てもうてごめんな?少し、上げてもらえる?」
前に来たときよりも散らかっている部屋。
たくさんの資料が積まれたテーブル。
飲みかけのエナジードリンク。
こんなに無理をさせてしまっていた自分にふつふつと腹が立ってくる。
まろちゃんにそこ座ってと促されるままに座る。まろちゃんがテーブルを挟んで目の前に座ったのを確認して、膝に乗せていた手を自身の前に置き、そしてそのまま額を床につける。
「ちょ、ま、な、なにしとん!?」
「たくさん寂しい思いさせてもうてごめんなさい。言い訳になってまうんやけど、ペットを飼うってなった時に猫を選んだんは、まろちゃんが誰かメンバーに猫飼って欲しい言うとったからやし、そもそもペット飼いたいな思ったんはまろちゃんと居れる時間が短くて寂しかったからやねん。にこの話ばっかしてたんはまろちゃんが喜んでくれるかな思て…。こんな浅はかだった僕を、殴るなり罵るなり好きにしてください…!」
固く口を閉じて、まろちゃんの言葉を待つ。
全く…と呟いてまろちゃんはこちらへ向かってくる。そして、隣にしゃがんだと思ったら、腕を振り上げ__
こつん
全力で殴られると覚悟して身構えていたが、思ってた10倍も100倍も弱かった。
え?と呆けていると、わしゃわしゃと頭を撫でられる。
「……ばかうさぎ。」
かすれた小さな声だったが、しっかりと耳に届いた。
「同棲しよか?まろもしょにだと居れんの寂しいし、付き合って結構経つしそろそろええやろ、な?」
「…え、ええん?」
突然の嬉しい提案に少し戸惑ってしまう。もっと咎められると思っていた。
それにしても、一人称がまろになってるし、僕のことをしょにだと呼んどるということはかなり寂しかったんだな。オンのとき以外は甘えたいときしかそう呼ばないから。これはずっと一緒に居て見つけたまろちゃんの癖のようなもの。ちなみに、甘えたいと思ってても怒ってるときはいつもと同じ。
「あたりまえやろ。ほら顔上げてや、そのままじゃ話しにくいやろ?」
「そやな笑」
その後積もる話や今後の同棲についての話をしたあと、仲直りえっちをした。
コメント
4件
うわぁッ今回も最高でしたッ! やっぱ推しの嫉妬は神でしたッ!コンテスト優勝出来るように頑張って下さい!
参加ありがと ~ ! もうめっちゃにやにやした大好きありがとうございます