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rm side
〜少し前〜
r「別に、そんなに大袈裟じゃ…」
f「…せっかくの綺麗な肌なんだから、大事にしないと。」
綺麗…主人はそんな風に思ってくれていたのか。
f「車、乗ってくれる?あと、腕見せてほしい」
r「はい、…」
人の爪でできた傷だから、あまり深くはなかった。
ただ、少し範囲が広い。
r(え、意外と大きい、…)
主人は一目見て、すぐに対処してくれた。
r「あ、ありがとう…ございます」
f「…行こっか、二人のところに。」
r「、…はい」
なんだか、主人の目が悲しみや悔しさに染まっていた感じがした。
…なんでなんだろう。
帰ってくるはずのない問いを、ただひたすら繰り返していた。
syu side
s「合流できて良かった、」
f「用も無くなったし、帰んないと。」
f「俺は、この国にはもう二度と関わらないって決めたから。」
s「…あんなこともあったから、」
俺らは、足早に西の国を後にした。
s「帰ってきたぁ…」
f「俺とrmは違うけどね…」
二人は、ここから北の国に戻んなといけないのか。
r「あの…服、脱いでもいいですか?」
s「確かに…元の服がいいな」
着なれない服だと、こんなに疲れるものなのか…
s「すぐ着替えちゃおうか。rmさん、来てくれる?」
r「え、ありがとうございます!」
s「ジーッ…」(見
r「な、んですか?」
s「…傷できてるところないかなって」
…いきなり、今日会ったばかりの人に肌を見られるって、めっちゃ嫌だよね!?
普通に考えてやってること、やばいか…
s「ごめんねッッ!?嫌だよね!?」
r「なんか…主人に似てますね。」
s「え、?」
帰ってきた返答に思わず吃驚してしまった。
今までそんなことを言われたことがなかったからだ。
s(見た目が違いすぎて、兄弟って言われないからな…)
s「ありがとう!今までそんなこと言われなかったからさ、」
r「でも結構似てると思いますよ。見た目が違くても、中身が。」
あ、中身か~…そう言われてみれば、そうかもしれない。
と、ここでrmさんが「あっ、」と声を上げた。
r「あと、敬語は要らないです。rmで、大丈夫です!」
s「じゃあ、俺にも敬語なしで!」
r「え、?」
敬語がないのはお互い様ってことで、仲良くできたらいいな、
r「無理…です、」
s「せめて、syuでお願い!」
r「えぇ…、」
s「(うるうる」
r「ハッ」
r(ここで泣かせたら、主人からも、特にkzさんからも信用を失くす…!多分)
r(ここは敬語なしで行かないと…!)
r「敬語…なしで、いいでs…いいよ。」
s「パアァァ)やった!」
s「宜しくね、rm!」
r「こっちこそ宜しくね、syu!…さん」
s「、w」
r「やっぱり不慣れで…(微笑」
普段からの癖か~それだけ、態度が良かったってことか。
あ、そういえば…
s「あのさ~…答えなくてもいいけど、」
r「?」
s「…fuとなんか、あった?」
r「!?、//」
あ、これはなんかあった感じの反応だ。
r「いや~…それは…まぁ、ね?」
s「教えて欲しいな、」
r「…~~ッ、その、…/」
r「き、…すとか、です、//」
s「…?ん?え、?……ど、どう言うこと!?」
r「恥ずかしい!な、なかったことにして!」
s「えぇ~どうしようかな?w」
これで色々察しがついた。
この2人はお互いのことが好きだ。
そして、fuの結婚したい相手は、
________『rm』だ。
s(そんな間柄もあっていいかな…?)
そうなのなら、俺はこの気持ちをもう隠さない。
絶対に…向き合ってやる。
〜その頃〜
kz side
二人が行ってから、かなりの時間が経過した。
k「ちょっと遅いですかね…?」
f「まぁ、脱ぐのに時間がかかってるんだよ!…多分」
自信なさげに言われると、何かあったのか、と不安になってくる。
k(ここは話をして、時間が経つのを待とう。)
でも、はっきり言ってfu様は少し苦手だ。
なぜならsyu様へのスキンシップが多いし、
それに俺がsyu様に向けている気持ちを理解していて、からかってくるからだ。
k(ま、他愛もない話でいいか…)
k「fu様の結婚したいお相手って誰なんですか?」
…これ、聞いていいのか?
聞いた後に気づいてしまっては、もう遅い。
k「ごめんなさい、っ気になってしまっt…」
f「毎日俺のそばにいてくれる人、かなぁ」
俺が言い終える前に、fu様は答えていた。
k「…rmさんのことですか?」
f「ご名答。」
f「…rmは覚えてないらしいけど、俺らはもう既に会ってるんだ。」
「え、」と思わず声が漏れる。
k「それは…悲しいですね」
f「ま、俺が覚えてるのが偶然すぎるだけ。」
f「そういえば、kzくんってsyuのこと、狙ってるでしょ?」
k「いや、言い方が…」
まぁ、合っていることには変わりはないから、隠すつもりはない。
f「結構鋭い時と、鈍感な時で差があるから、そこのギャップには注意したらいいよ。」
え、…これは、アドバイス?
珍しい事で、思わず目を見開いた。
k(前まではからかってきたのに、)
f「応援、してる。頑張れ。」
何かを堪えた顔で、俺の背中をfu様は押して下さった。
k「!…ありがとうございます!」
f「お互い、頑張るか!」
k「そうですね!」
…fu様っていい人なのかもしれない。
しばらくして。
色々話しているうちに、二人が戻ってきた。
9/14→修正①
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