hrfw
付き合ってない
年齢操作
Hなし
喘ぎ、♡、///あり
伏せ字なし
約2400字
解釈違いあります
エセ関西弁
ご本人様に関係ありません
甲斐田晴⋯大学3年生、根暗、不破への気持ちが固まり反撃に出る
不破湊⋯社会人でホスト、甲斐田に気持ちが伝わらず新たに手を考えている
第4話.陰キャもホストも伝えたい
あの日から僕たちは頻繁に会うようになった。お互いの生活リズムは真逆ですごく大変なのだが、自分の労力を削ってでも会いたくなってしまう。
例えば、僕が夜の寝る間を惜しんで彼の営業後に一緒に飲み屋へ行ったり、不破さんが日中に合間を縫って大学に顔を出してくれたり。
毎日でもないが、2日に1回は必ず会い、互いの話や友人や良い出来事や悩みなど話した内容は様々ながら、愛を確かめあっていた。
かなり濃密な関係になってから1ヶ月が経った頃、僕も流石にそろそろ仕掛けようかと思い始めていた。
彼はあの時のようにキスはしなくなった。あの1回だけであって、何もこんなに期待するようなものでは無かった。ましてや、彼にとってはキスのひとつやふたつなど、ただの挨拶程度に過ぎないのかもしれない。
ホストと自分を同じ人間として見てはいけない。彼にとっての物事と僕にとっての物事は、見方があまりにも違いすぎることを思い知らされる日々だったから。
その度に心に距離があることを痛感し、思い悩んでは行動に移せない意気地無しであることが分かって苦しかった。
でも彼の優しい笑顔やふわふわした考え方に、どんどん魅了されていっていることに違いはなかった。楽しくて、心地よくて、ずっと隣にいたいというわがままを堪えて生活するのが辛くなっていく。
あの笑顔を独り占めしたい。
あの甘い声を独り占めしたい。
あの優しさを独り占めしたい。
降り積もっていくこの独占欲を満たせるのは不破湊しかいない。
あの人に会いたい。気持ちを伝えたい。好きだと言いたい。
このどうしようもなく暴れ回る気持ちを、どうか受け止めてもらいたい。
彼なら引かない。僕を見てくれるから。
愛しているあの人に、どうか、愛されますように。
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fw視点
初めて見た時に、今まで感じたことの無い衝撃を受けた。
カッコイイ、とか可愛い、よりも「綺麗」が似合う男子など見たことがなかった。
キリッとした淡い水色の目も、筋の通った鼻も、薄い唇も、シャープな輪郭も、グレーの髪も全てが美しい。
名前の通り、晴天のように輝く笑顔。あの一瞬、彼にノートのコピーを頼んでいた俺の姫に礼を言われた時の笑みは、一生忘れられない。
彼と同じ大学に通う姫を通じて彼を知った。そしてあの日もう一度出会ったこと、助けてもらえたことは、奇跡以外の何者でもない。
勇敢で凛々しい姿を見て、もはや彼に足りないものなどないと思えた。
家まで呼んだ時は流石にやり過ぎたかとも焦ったが、どうしても縁を切りたくなかった。
ずっと夢見ていた彼を家の中ですぐそばに感じられる。本当に夢だった。間近で見るとやっぱり細くて、折れてしまいそうだった。
そんな彼にアプローチをしたくて、でも勇気が出なかった。だから酒の力を借りた。ほんの少しでも前進出来たなら良かったのに、翌朝には帰られていた。ご丁寧に手紙まで添えられて。
違う、こんなものいらない。こんなものじゃなくて、彼が欲しいんだ。
いつ惚れ込んだのかは俺自身も分からない。気づいたら彼に夢中だった。姫のことも気にかけなきゃいけないのに、いつも頭を占領するのは甲斐田晴だけだ。
キスまでしたのに、あれから毎日連絡を取り、何とか時間を作って会っているのに、何度も好きだ好きだという態度を見せているのに、アイツは俺が好きだという素振りは見せてくれない。
俺ばかりが空回りしている。
俺ばかりがどんどん好きになっていく。
歯止めがもう効かなくなって、会わないという選択肢も取れなくなってしまった。
愛している。会いたくて、触れたくて、触れて欲しくて。
彼を想像しながら何度もヌいた。
『⋯ッ、あぅ⋯はぁッ⋯、かいだぁ♡/////』
ベッドを汚す度に罪悪感に駆られ、でもやめられなかった。
会うとヌいてる時のことを思い出してしまって、余計に好きだなんて言えなくなる。
好きが言えないホストなんてホストじゃない。分かっているが、言葉が着いてこないんだ。
普段から女の子たちにいくらでも言っているのに⋯。
だがもう察してもらうのを待つのは疲れた。鈍感なアイツに気づいてもらうのを待っていたら、俺の寿命が先に来てしまう。
キスも効かないのなら、体で攻めるまでだ。
告白もできない俺はきっとまた酒に頼る。でももうそれでいい。伝わるならそれでいいんだ。
彼なら引かない。俺を見てくれるから。
愛しているあの人に、どうか、愛されますように。
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hr視点
不破さんにどうやって告白するかを悩んでいたら、つい寝るのが遅くなってしまった。
言葉もタイミングも間違えたくない。
そんな思いで色々調べていたが、「これだ!」と来るものはなかった。
きっと不破さんならこんなの調べずとも、どんな状況でもかっこよく決まるんだろうな⋯
なんて考えすぎたせいで気づいたら朝方に寝落ちして、起きたのは昼過ぎだった。幸いにも今日講義はない。夜に不破さんと会って解散予定だったが、何とかして家に連れ込みたい。
上手くいくかな⋯いやもう我慢の限界なんだ!無理やりにだって連れ込む!
いつの日だったかキスをされた!そのお返しをまだしてない!
今日がそのチャンスの日なんだから。
強い気持ちを持ちつつ、実はどこかで怯えている自分が誰にもバレないように、ベッドの上でうずくまった。
コメント
4件
とにかく最高です!!!めっちゃいい話です...🫶🩵(#^.^#) 語彙力えぐいですね!!😳尊敬します...!!続きが楽しみです!!
不破さん!!!!1人でしてるとこ見ちゃった🤭今回の話も神ってます!続きも楽しみにしています🥰