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2人のぬいぐるみが濡れていた それは水が関係してるからなのか〜 剣持ががっくんを失って少し静かなの 解釈が一致する そしてあの夢が今後どのような事に なるか楽しみです!!! 自分もその中に入ってるかのような 気分になって凄く楽しいです! これからも頑張ってください!
続きありがとうございます!!!!m(_ _)m
…… くん、
ズハくん、
ズハくん! なんか困ったことがあれば 先輩に頼ってくださいね!
あ、そうだ。ズハくん。
とやさんを____
葛葉 「 ____ あっ ? 」
バチッと、勢いよく瞼が開いた。
少し視界が歪んで見えたので、手で目を擦った。
なんだ、夢か。夢か … 。 そう、重苦しい溜息が出た。
そうだ、彼はもう死んだ。処刑された。今のはただの夢。ただの夢なんだ。
葛葉 「 … ガッさん、苦しかったろうなァ。 」
ポツ、と、そう呟いて、枕に顔を埋めた。
これで4人、もう4人が亡くなった。変だ、数日前まで平和に配信とかをしていたはずなのに。
や、でも、俺より苦しんでるヤツが居るのか。… 3とか、4くらい。
葛葉 「 …… はーぁ、行くかぁ … 。 」
チャッチャと服を着替え、顔を洗ってから、俺は部屋を後に …
葛葉 「 あ、 」
ふとしたことを思い出して、部屋を振り返る。
なんだっけ、そうだ。あの箱、開けてみよう。
ベット横の箱をカチャと開けたら、やっぱり増えていた。
甲斐田と、ガッさんの … 。
葛葉 「 ぬいぐるみ … 。どっちも濡れてる。 」
どっちも死因溺死だもんなぁ。
湿った2つの人形を少しの間見詰めて、箱に戻した。
数歩、また数歩。前へ前へ足を進めて、1つの扉の前で止まった。
インターホンを押して、声を発した。
葛葉 「 … もちさーん、起きたー? 」
… 返事がない。まだ寝てるか … ? いや、もちさんに限って起きてないことは無いはず … 。
葛葉 「 …… 」
少し黙った後、ドンドンと扉を叩いた。
すると数分後、ようやく鍵が開く音がした。
剣持 「 … なんだよ、もう。朝からうるさいですよ。 」
そこに見えた彼の姿は、なんとなくやつれていた。
それもそうか … 。
葛葉 「 いや … ほら、飯。飯一緒に食い行きません? 」
剣持 「 はぁ? 」
俺がひとつ提案をしたら、もちさんは不可解というような表情を浮かべていた。
「 いや、飯くらい良いじゃん? 」そう言って数秒、
剣持 「 … まぁ 、良いですけど … 。 」
と、少し不服そうにしながらも了承してくれた。
…… もちさんは、今何考えてんだろうな。
2人で食堂へ向かう中、そんなことを考えた。
なんとなく空気が重くて、声を出す気になれなかったから。
剣持 「 … で 、葛葉は何食べるの? 」
葛葉 「 え? 」
いつの間にか食堂に着いていた。
隣からもちさんの声が聞こえて、ようやくそれを理解した。
葛葉 「 あー 、じゃあ … もちさんと同じの。 」
剣持 「 何だよそれw じゃあベーコンエッグのパンにするけど良い? 」
葛葉 「 お 、美味そう 。 」
もちさんは厨房の方へ歩いていった。
俺は食堂の椅子に座った。
もちさん、いつも通りにも見えるけど、やっぱりちゃんと気分は沈んでそう。
慰め方とか分かんないからご飯誘ったけど、これで良かったのかなー。こういうのは叶とかのが似合うって … 。
剣持 「 ほら。 」
葛葉 「 あ、あざす。 」
コト、と音を立てて置かれた皿には、美味しそうな飯があった。
そうか、この人料理美味かったっけ … 。
そんなことを考えながら、「 いただきます 」と言って、口いっぱいに料理を頬張った。
うん、美味しい。
葛葉 「 うまっ 」
もちさんは俺がご飯を口にしてる姿を少し気にしながら食べているようだった。
沈黙の時間だ、食事中だから仕方ないのはあるかもだけど。
剣持 「 … それで? 」
葛葉 「 ん? 」
もちさんは、少し視線を泳がせながらそう言った。
剣持 「 ん? じゃねぇよw なんかあったから僕を誘ったんでしょ? 」
葛葉 「 あぁ … 」
その言葉を言う彼はいつもと変わらなかった。
俺に何か言われると思ってんのかな、まぁ思ってそうではある … 。
葛葉 「 …… いや、ガッさんのことについてなんだけど 」
剣持 「 めっちゃ単刀直入じゃん、で? 」
もちさんは浅く笑いながら言う。
どんな言葉をかけるべきなんだろう、なんて言うのが良いのかな … 。
えー、あー …… はぁ。
葛葉 「 … ガッさんの分まで、生きろよな。 」
もちさんは少しだけ目を丸くしていた。
そんな変な言葉言ったかな …… 。
黙ってダラダラ汗を流していたら、プッと笑い声が聞こえた。
剣持 「 …… はなからそのつもりですよ、うるさいなぁ。 」
その表情は、少しだけ先程とは違った笑みに見えた。
なんというべきか、”ちゃんと心から笑ってる”感じがした。
そして、それは間違っていなさそうだ。彼への不安が、綺麗さっぱり無くなっていたから。
剣持 「 じゃあ … 僕はもう食べ終わったので、適当にゆっくり過ごしますよ。 」
葛葉 「 あぁ、ハイ。 」
そういうと、もちさんは皿を片付けて食堂を去っていった。
… 俺も、なんかしようかな。何しよう。
そんなことを考えていた矢先、また誰かが食堂に入ってきた。
夜見 「 あ、居たー! 」
葛葉 「 あ? 」
夜見 「 いやー、ちょっと気分転換にマジックショーでもしたいなと思いましてー、 」
葛葉 「 へえ、面白そー。いつ?」
夜見 「 明日とか … 明後日とか? とりあえず、ショーの用意手伝ってください! 」
葛葉 「 エッ 」
夜見 「 ん? 」
葛葉 「 アッ、行かせて頂きます … 」