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反発音が鳴ったところに目を向けると、またあの少女がいた。するとその少女は僕たちの前に立った。そして歌澄が話し始めた。「その人達を守るの?緋彗ちゃん。」「そうだよ。私はそうする。」「無駄だよ。勝てっこないさ。」「大丈夫。私以外死なせないから。」そのとき僕はその緋彗という名の少女に渡された治波光線銃を思い出し、ポケットから取り出した。歌澄はそれに気づき、興味を示した。「それなに?」「これは君を治す薬のような物だ。効くかは知らないが…」「そう。」すると歌澄はチャクラムを地面に置いて僕に近づき、手を大きく広げた。「今の内に撃って。まだ意識があるから。」そして僕は撃とうとしたが、どこに撃てばいいか分からない。緋彗が歌澄に触れて、首筋を指さした。「ここ、ここに撃って。」僕は目を瞑って撃った。電子音と共に歌澄の身体が倒れた。歌澄は寝てしまったのか、目が少し開いたまま笑顔で倒れている。歌澄の目の色が変わっていき、学校の前で会った時の目の色に変わった。ホシノは歌澄に近づくと、目を閉じてあげ、完全に眠っている状態にさせた。すると今度は下から地鳴がした。シロコが僕を押すと、硬い鋼鉄の地面から願が飛び出してきた。願は敵対心MAXのようで、呼吸が荒かった。僕はシロコを後ろにし、願を落ち着かせようとした。「落ち着いて!僕たちは敵じゃない!あの頃の…」発言の途中なのに、飛びかかってきた。すると緋彗が咄嗟に願の腕を羽交い締めにし、願は地面に拘束された。地面が大きく凹んだ為、相当の力なのだろう。するとゴマたんが駆けつけてきた。ゴマたんは願を見ると、「これは末期前症状だ。早く治さないと。」と言った。すると願が何かを言い始めた。「獄章…円髄切幹!」と言い、羽交い締めにしていた緋彗の手を切断し、抜け出した。ホシノはその光景に恐怖を覚え、腰が抜けてしまった。緋彗の腕にはもう二の腕しかない。しかも切断というよりかはちぎったような感じだった。緋彗は痛みで涙を含もうとしていたが、立ち直り、願に立ち向かった。僕たちも、緋彗がこれ以上やられないように、支援を行う事にした。