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悪い子だーれだ?

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悪い子だーれだ?

1 - 悪い子だーれだ?

♥

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2025年03月23日

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王子不在ですすみません🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️







✦・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦


「んー…いるま…」

「うぉ、なんだよ」

飲みの席、テーブルの向かいでは酔っ払った様子のらんがいるまに距離を詰める。

「らんくん酔いすぎ〜笑」

「らぶらぶだねぇ」

「るせ」

らんの隣に座るすちはその様子をにこやかに見つめ、その3人とは反対側に座る俺とこさめは野次を飛ばす。

いるまとらんは恋人同士らしい。

いるまも嫌がる素振りを見せつつも、愛おしそうにらんを見つめている。


「……」

ふいにスマホの通知がなった。

手の横に置いてあったスマホの画面をチラリと見ると、それはらんからのLINEだった。


今日、行ける?


の簡潔な文。

ちらっとらんを盗み見ると、いるまの肩にぐりぐり頭を押し付けるふりをして俯いてスマホを見ていた。


いける。


と俺自身も簡潔に返し、既読がついた事を確認して画面を閉じる。

この後の解散の仕方は分からないが、恐らく酔ったフリをしたままのらんが、家が近いからという理由で俺に送られる羽目になるだろう。

そのままらんが俺の家に直行するなんて誰も知らない。


ゴム無くなってたかも…なんて事を考えながらグラスに残ったお酒を飲み干した。


━━━━━━━━━━━━━━━


「…いるまぁ…」

「ちょ、肩に頭押し付けんな、」

隣に座るらんが、酔っ払って俺の肩にぐりぐり頭を押し付ける。

いて、と顔を顰めながらも、その甘い髪の香りを近くで嗅げるのも悪くないと思い直す。

「らぶらぶだねぇ」


そう言ってにこにこするすちの右手は…

らんの背後で俺の左手と繋がっている。

細くて骨ばった長い指が、俺の手の甲、指先、指1本いっぽんをぎゅっと刺激する。

それが心地よくて、自分からもすちの手を握り返す。

かれこれ数十分はこうしていること、誰も知るわけが無いだろう。


━━━━━━━━━━━━━━━


「らんくんほんとに酔ってるじゃん…笑」

そう言いながらこさめは、正面に座るすっちーの足に、自分の足を絡ませる。

すり…とふくらはぎを刺激すると、あまり表に出さないように取り繕っているものの少し体が跳ねている。

その様子を可愛く思いながら、かれこれずーーっと足を絡ませていた。

少し逃げようとすると、両足でがしっとホールドする。

すると一瞬こちらをみたかと思うと、ぷくっと頬を膨らませた彼に、

「…ゃば、反則」

自分にしか聞こえないくらいの声量で呟き口元を手で覆う。

こんな可愛いすっちー、他には誰も見ていない。


━━━━━━━━━━━━━━━


「そんなに茶化すけど、おまえらも恋人だろぉ」

いるまに体を委ねながら、酔ったように振舞って、なつに話題を振る。

「あー…まあな」

こさめとなつは恋人同士らしい。

今日だって、率先してこさめの隣に座りに行っていた。こさめと話す時は、いつも柔らかくて優しい表情。


そんななつに、この後俺が抱かれるなんて誰も知る由もない。


きっと、

いるまだって


なつだって


すちだって


こさめだって


そういう秘密を持ってる​───────



悪いのは、だあれ?



「今更ね…笑」

「?らん、なんか言った?」

「…んーん!おら!いるまも飲め!」

「んぐっ」

何にも気づいていない、気にしていないと自分に言い聞かせて、おれは自分のグラスに入った少し度が強いお酒をいるまの口に押付けた。



…いるまの唇がついた部分に自分の唇を重ねるように1口、彼の甘い香水の匂いも一緒に飲み干して



俺は『暇72』と書かれたLINEへ飛んだ。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

6

ユーザー

言葉に表せられないほど好きです😭♡ どろどろ過ぎないどろどろがほんとに性癖でドストライクです🙏🏻🌟 主さんの書き方も超好みですありがとうございます💯🩵 時差コメ失礼しました꒰´ᴗ ·̫ ᴗก̀꒱💧‬

ユーザー

💬 失礼 します . 主様 の 書く ノベル 大好き です っ! タイトル の 通り 悪い子 は 誰なん だろう... 続き 楽しみ に してます っ♪

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