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蜘蛛に魅入られる 竜春

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蜘蛛に魅入られる 竜春

1 - 蜘蛛に魅入られる 読み切り

♥

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2022年02月16日

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蜘蛛に魅入られる









甘い香りが燻る。


「煙い。」

「じゃあ近寄ってくんな。」


霞む視界の向こうに彼がいる。その幸せを噛み締める。


焦がれて焦がれて、やっと手に入れた幸せだから。壊さないように、終わらないように、俺が守ってあげるんだ。


白い肌が脈を打つ。伝う夢の下には紅い花。


指先が交わって、混ざり合って。

ねぇ、その宝石みたいな瞳の奥で何を考えているの。その柔らかい舌で何を感じているの。その細い指で何を求めているの。


それらは全て、咀嚼し、飲み込む。


白濁とした夜に幸せを吐く君が好き。

失意の中に滲む君の激情が、俺の心を揺らしてやまないから。


今日も、美しく、優しく、明日を締め上げる。




渾々と輝く星が薫りに沈む。漏れ出る吐息と、溢れる夜露がもっともっと君を汚せばいいのに。





愛してる。

一欠片でもいい。君に、この想いが届きますように。



































































ジャラリ

と、鎖の擦れる音がした。





































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コメント

1

ユーザー

考察が滅茶苦茶出来そうな終わり方… まず、この話の*基本的な*視点は竜胆。春千夜への愛を語ってますね。 そして、最後の「ジャラリ」からの視点が春千夜。 竜胆から春千夜への愛は最初は春千夜に伝わってなくて、だから春千夜を監禁した。 春千夜は竜胆が何をしたいのかが分からない。竜胆から春千夜への愛は伝わらず、もっと酷いことを…? って言うのが考察です

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