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夕奈さん殺れたとてその後にラテさんがどうなるのか心配だな…
「ヒッあ”ッ…あ”ぁ…」
ラテさんの体が小刻みに揺れ、異常なまでに恐怖を感じていた。
しかし夕奈さんの首の断面図は赤黒い血ではなく、肌色をしており、夕奈さんの体は、重力に反し、立ったままである。
俺は直感的に彼女が人間では無いことを知る。
夕奈さんの腕は迷うことなく落とされた頭を拾い上げ、自分の元々頭があった場所に付け直す。
夕奈さんが手を離すと首と頭が繋がる。
近かったみぞれさんは後ずさる。人間であると信じてた人が人外という事実をつきつけられたのだ。
みぞれさんは口元を手で覆っている。
「あ”、あー…ン”ン”ゥッあ〜…まあ、私は人間では無いんですけれども…」
夕奈さんは気まづそうな顔をしているが、その顔をしたいのは俺達の方だ。
ラテさんは夕奈さんを守るように夕奈さんを庇うように手を添えている。
夕奈さんの美しい夕方のような目は紫色に染まり、夜空のように見えるが、星のような光はない。ラテさんの瞳は濁ったような赤色をしている。
どちらも目に光がない。
「でも、私は陰陽師ではあります。」
「私はご主人様の意思に従うのみです。」
ラテさんは人形のような無機質な声を発し、俺たちを威嚇するように2人の周りを炎で囲う。
その背後には3つの頭を持つケロベロスが俺達に威嚇する。
その咆哮は俺達の髪や服をなびかせる。いや、なびかせるじゃない。俺たちを噛みつかんとばかりな威力だ。
「全ては水神様の言う通り…♡」
夕奈さん…いや、陰陽師は恍惚とした表情を浮かべる。その表情は美しくはなく、残酷で狂気的な笑みだった。
「ふふっ式神ッ!やっておしまいッ!!」
「ご主人様の言う通りにッ…!!」
ラテさんは炎で一瞬で剣を取り出す。その長さはラテさんの身長の半分程度の長さの刀身だった。
瞬き1回しかしていない。その間にレイラーさんの半身が切られる。
「うぐぅッッア”ガッは”ッーは”ッーッッい”“ッッッ」
レイラーさんが切られた場所が、焦げており、中々再生していない。
レイラーさんは痛みを訴え、悲痛な声が俺の耳をつんざく。
メテヲさんはケロベロスと1人で戦っており、こちらを見ている余裕はない。
ただ、ケロベロスは体力が多くスピードこそないが、攻撃は一撃一撃が重い。メテヲさんはスピードを活かしながら戦っている。ただ、ほぼ互角なため、それならば体力の多い方が勝つ。
めめさんは陰陽師を仕留めに行くが、ラテさんに幅かれる。ラテさんは殺す気だが、めめさんには躊躇いが見える。そうなれば、めめさんの方が強くても、怪我をさせないように立ち回るのは難しい。めめさんは押され気味だ。
みぞれさんはこれ以上レイラーさんに攻撃が当たらないように、防御に専念している。
俺はれいまりさんと共に、メテヲさんの援護をする。だが、れいまりさんが突然発狂しだす。
「あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ッッッッッッ!!!!」
頭を抱えだし、顔面蒼白になる。れいまりさんが突然洞窟を叩き出す。
「ちょッれいまりさん!?」
「いやッいやいやッやだやだやだやだやだやだッッ!!!帰らないとッ帰らないとッッア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッ!!」
狂ったようなれいまりさんに今は、構っていられる余裕はない。れいまりさんを背後に戦う。ここまで来たなら背水の陣だ。
俺はギロリとケロベロスを睨む。
ナイフを取り出す。効くとは思っていない。ヘイトを集める。その間にメテヲさんにやってもらう。それだけでいい。
ケロベロスは俺を無視してメテヲさんに大きな手についている鋭い爪をメテヲさんにあてようとする。この場所ならかわせるだろう。
そう思ったが、メテヲさんは腕を大きく広げ、わざと当たったように見えた。
よく見ると後ろにはみぞれいコンビがいる。レイラーさんは再生が遅く、半分ほどしか再生していない。みぞれさんはラテさんからちょくちょく横槍が入れらてたらしく、氷の結界が薄くなっている。
当たったらひとたまりもなかっただろう。ただ、その代わりにメテヲさんが致命傷を喰らう。
メテヲさんは一瞬嫌そうな顔をしてから立ち直す。その足は震えており、まっすぐ立っていられていない。
メテヲさんの漆黒の黒い悪魔のような翼が散っていく。代わりに純白の1枚1枚が美しい天使のような翼と光輪を出している。周りを明るくなったため、後光のように見え、シルエットは天使だった。
その瞬間、メテヲさんから出ていた血がピタリととまる。あまり見えないが、多分完治したのかもしれない。後光のようなものが消え、その姿があらわになる。
傷が元々なかったかのように治っている。レイラーさんの体が癒え、再生し終わっている。みぞれさんも顔色がいい。れいまりさんは疲れ果てたかのように寝てしまっている。
ラテさんは一瞬で回復する俺たちを見て、目を見開く。ただ、その隙を見逃してくれるほど俺らの村長は甘くない。ラテさんの首に思いっきり手刀を落とす。短い悲鳴をもらし、膝から崩れ落ちる。ただ、その後に素早くラテさんの心臓を突き刺す。
突き刺したのは──────陰陽師だ。ラテさんが灰になって消えていく。
が、陰陽師の近くで復活する。
どうやら陰陽師が死なない限りラテさんは永久に復活し続けるらしい。
俺はここから予想される泥試合に俺は唾を大きく飲み込んだ。
ここで切ります!戦闘シーンを沢山かけて良かったです!様々な場面を色んなところに書いたので分かりにくいと思うのでまとめておきます!
めめさんVSラテさん(ラテさん優勢)
メテヲさん(&イエモン)VSケロベロス
メテヲさんの回復によってメテヲさん優勢
レイラーさん致命傷なため前線から下がる。
↑みぞれさんはさらにダメージを受けないように守っている。
れいまりさん狂気状態
こんな感じです!私的にはこの話で戦闘終わらせようと思ってたんですけど書きたかったんです…!!
あ、夕奈さんの姿(陰陽師)を載せておきます!
⬆あくまでイメージですので、頭の中で姿を変えてもらっても大丈夫です!こだわりはないんで!
それでは!おつはる!