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「じゃあ三途の川にはたどり着けないのね。」

僕は耳を疑った、三途の川は死者が渡る川だ。

星香が聞いた。

「君は…死んでるの?」

女の子は頷いた

しかし、ここは死者がたどり着く所じゃない。

情報量が多すぎて困惑してると女の子が自己紹介をした。

「そういえば自己紹介してなかったね。あたしはサノ」

こちらも自己紹介をする。

「自己紹介ありがとう、急だけど2人とも地球という所は知ってるよね?」

僕は地球という言葉は知っているが地球がどんな所にあるかはさっぱり分からない。

なんとなくサノが察して説明してくれた。

「地球この町の遥か下にあるのが地球なの、そしてここは雲の上の町だよ」

何となく分かった気がする。

星香が質問した。

「ねぇサノちゃん!私達はそこに行けるの?」

僕は行けないと思ったが予想外の返答が返ってきた。

「行ける、だけどその代わり手伝って欲しいことがあるんだ。 」

「なになに!」

星香が急かしていたがサノは落ち着いて言った。

「簡単に言えばあの世に居る人が地球に住んでいる人へ手紙を書く事があるんだ、その手紙を地球まで運ぶのを手伝って欲しいんだ。」

僕は一瞬躊躇ったが星香が「やりたい!」と言ったので「じゃあ僕も」と言った。

女の子は

「ありがとう」

とサノは無表情で一言。

ふと横を見てみると目を輝かせてる星香が居た。

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