けどやっぱり君には勝てない
見れます。と言ったのがダメだった。今すぐにでも寝たい寝たい寝かせてください。ええ、なに、……鳴海さんホラー見れるんですか??別にホラーが怖いわけじゃない。怖くない。怖くないからな!!びっくりするだけやし!!。。。
ジャーと水を出しながら食器を洗う。かちかちと動く時計を確認。8時…内心、それほんまにみるん〜、、、と思いながら手を拭く。うわあ、……ほらもう、、……。。。
目の前ではカチャカチャと借りたDVDをセットしている。知らんけどうちのテレビなんかやけにでかいから……画面でかいのもいややなあ、…どないしよ、やっぱ眠いとか言おうかな、、。。
はあ、とため息をつく。
「ほしな!」
「セットできたぞ!!」
もうそんなさあ!!!!!そんな顔で言われたら断れへんやん!!!!!!!! 優しく笑ってこっちを見ている。背後には見えないしっぽがぶんぶん音を立てて揺らいでいる気がする。今自分の心の中では激しい戦争状態。
こんな可愛い恋人をほっといて寝るor一緒にホラー映画をみる
どっちにしても被害がっ、!!!!心が痛むし僕が死んでまう、……、。
いや、でも案外怖ないかもしれへんぞ、??
そやいける。この人ビビりそう!!よっしゃ行けるわ!!!!見たる!
「さすがやわあ」
「先に風呂入るか??」
「えほんま??」
「ほな一番風呂〜」
一気に心が軽くなった気がする。部屋着とバスタオルをもつ。軽い足並みでお風呂へ向かい入る。
あったかあ、、、、、
非番。やはりすごくいいと感じる。こんなにゆっくりお風呂入れたんのいつぶりやろか?むっちゃええわあ、……
それから30分ほど、久しぶりのゆっくり入浴タイムをすごし、そろそろ、と思い上がる。
ほかほかの体でリビングへ戻る。
ソファに座ってなにやら真剣にスマホを見ていた。近づいてバックハグ。
「なにやっとるん」
「ん?あぁ、いや、、」
「明日どっか行こうかなって」
「保科どこかあるか??」
「えーほんまに??」
「んーー、あ、せやったらカフェ行きたい」
「いいとこ探しとく」
「ふふ」
ふいに頬に鳴海さんの唇が落ちた
「な、っ、……」
「そ、そんなんしても何も出えへんで、!!」
「はは」
「はやく風呂入ってきい、!!!」
「はいはい」
「かわいいな」
ほんとうにずるい人。
ひとつひとつの行動が心臓に刺さる。こんなのいくら心臓があっても足りひんわ!!!きっとこの先も鳴海さんに勝てることはないだろう。あー、はよ上がってくれへんかなあ、、。とか思いながらドライヤーを出す。ほんまに鳴海さん好きやなあ、、正直自分でもここまで惚れ込むとは思ってなかった。ちょうど髪の毛を乾かし終わった時、部屋に鳴海さんが入ってきた。そのまま歩いて僕の足元へ来るのはあたりまえ。タオルで水分をとりドライヤーで乾かす。この少しクセのある柔らかい髪の毛がすき。
「乾かせたでえ」
「ん、ありがと」
「保科なんか飲むか??」
「こーひー」
「ダメだ寝れなくなるぞ」
「カフェイン中毒め」
「えー、」
「ボクはココア飲むからお前もココアにしろ」
「わかった」
キッチンに行って鳴海さんがココアを作ってくれてる。そのまま数分まつとマグカップを2つ。
「ありがとうございます〜」
ふう、と言って隣に座る鳴海さん。
よぉし、とか言って画面を操作する。
え待ってほんまに??
「……」
「どうした保科?」
「え、あ、なんでよあらへんよ」
「なに見るん??、」
「えーと」
「死霊館」
「え」
ちょ、ま、なんでそんな余裕そうなん、??
「あと2個もらった」
「ライト/オフ ってやつと」
「ヘレディタリー」
「あ、あ、そーなん、??」
なんかとんでもない名作来よったそれあかんやっちゃう??見たことあらへんけどそれあかんやつ、……??ちゃう!!??!?
急に心臓の鼓動音が響くようになった。
▷▶︎再生
その後はもう放心状態。何が何だか分からない。ただただ跳ねる肩を我慢して鳴海さんの服を掴むことしかできひんかった。
「……」
「保科??」
「わッ、え、??!」
「な、なん、??、」
「そ、そんなにか、??」
、
見始めてから数分。だんだんと保科が近づいてきてる気がする。え、??まだなにも要素ないが??
数十分
全く映画なんて集中できない。いや、多少はびっくりはするが隣が気になる。ボクの腕血が止まりそうだ保科。そしてびっくりするところで見事にびっくりするな。めちゃくちゃ跳ねてるぞ。もしかしてこいつ、ホラー無理だったか??あのすましおかっぱ細目が????苦手なのか??ホラーが????
世紀の大発見をしたぐらい衝撃が走った。それと同時に可愛いと思った。いつもすました顔してる保科がこんなに、……ボクの腕が引きちぎれそうなほどびびるとは…………
いいことを学んだ。
画面を見ながら時々視界の端へと目を配る。
くそ、…………。。。。。
もはや可愛いを通り越すほどに一生懸命ボクの腕を掴む。肩は常に跳ねている。きっとこれでも頑張って抑えているのだろう。そして少し潤んでいる瞳。別にそーゆー癖を持っているわけじゃないが舐めたい。まあボクのフェチは保科そのものだから、いつでもどこでも頑張れば勃つ。まあボク日本最強だから。
クライマックス。きっとあと少しで終わるな。
ねくすと100
またじかい♪ .*
コメント
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ええええ~、保科さん意外とホラー苦手・・!!ありそう! 「でもやっぱり君には勝てない」って鳴海の尊敬意志でもありつつ ホラーが強い(?)ところも驚かすのも、攻める(?)のも強くて みたいな意味も含まれてたりするのかな~、、と思います🙄🙄 もしかしたらえっちする際に鳴海が攻めになっちゃったり・・・ とかの妄想が膨らみます・・(笑)そこも強いのかも・・?? 語彙力がなさすぎて何も伝わってなかったらごめんなさい😖😖 今回も素敵なお話ありがとうございます✨✨ K氏さん本当に大好きです!!💓次の話も楽しみに待っておきますね🥰 これからも頑張ってください😖💞💞
ホラー無理な保科さん可愛すぎてちょっとしんどいです😖💗💗💗💗 現実逃避気味な保科さんも可愛いし鳴海さんの腕にぎゅってしがみついてる保科さんも可愛い…💗💗💗 きっと急にべべんって怖いシーンが入ったらお目目ぎゅって閉じて鳴海さんの肩に顔埋めてるんだろうなぁ…想像するだけで可愛い🥹🥹🥹 ……糸目からさらにぎゅって目を閉じたらもはや目無くなる……??? 今回もめっちゃくちゃ最高でした!💗💗💗💗
ホラー怖い星なかわちい