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ぷあ
813
#気分投稿
#📣🌈
優莉
284
第2話 「犯人を知っている人」――『第三問。』
――『この中で、「犯人を知っている人」は誰ですか?』
😈
🍅
🥔
🐧
🍷
🐷
そして。
――『正解は、一人です。』
「…………は?」
最初に声を出したのは、🥔だった。
🥔「いやいやいや、ちょっと待って!? 『犯人を知っている人』って何!? 犯人がいること前提なの!? そもそも犯人って誰!? 昨日からずっと紙だの質問だの出てくるけど、僕たち何の事件に巻き込まれてるの!?」
🍅「落ち着けって」
🥔「落ち着けるわけないでしょ!? 朝起きたらこんな紙置いてあって、しかも『正解は一人です』とか言われたんだよ!?」
🐷「……僕も、ちょっと怖い」
🐧「僕も……」
😈「…………」
🍷「とりあえず、全員座れ」
🥔「あっとはなんでそんな冷静なの!?」
🍷「冷静じゃない」
🥔「え?」
🍷「俺も普通に怖い」
🍷は紙から目を離さない。
🍷「ただ、怖がっても何も分からないから、考えるしかないだろ」
🥔「……まあ、それはそうだけど」
🍅「じゃあ、まず確認しよう」
🍅は紙をテーブルの中央に置いた。
🍅「『犯人を知っている人』が一人おる」
🐧「うん」
🍅「ってことは、犯人そのものが、この六人の中にいるとは限らんってことやろ?」
一瞬。
全員が顔を見合わせた。
😈「……あ」
🍷「そういうことか」
🐷「犯人は、僕たちの中じゃない?」
🍅「そう」
🥔「じゃあ……」
🥔が恐る恐る紙を見る。
🥔「この中に、犯人と繋がってる人がいるってこと?」
😈「…………」
🐧「でも、それなら……」
🐧が少し震えた声で言う。
🐧「その一人は、犯人が誰なのか知ってるんだよね?」
🍅「そういうことになる」
🐧「じゃあ……」
🐧は、全員を見る。
🐧「……誰?」
沈黙。
昨日と同じだった。
誰も口を開かない。
でも。
昨日とは違った。
昨日は「誰かが紙を置いた」という疑いだった。
今日は。
「誰かが犯人を知っている」という疑い。
つまり。
この中に。
何かを知っている人間が一人いる。
😈「……俺は知らない」
🍅「早いな」
😈「いや、だって疑われる前に言っとこうと思って」
🥔「それ逆に怪しいよ」
😈「なんで!?」
🥔「だって昨日も最初に『俺じゃない』って言ってたじゃん!」
😈「それは本当に俺じゃないからだろ!」
🍅「はいはい、喧嘩すんな」
😈「ぷりっつ、俺の味方してくれよ!」
🍅「知らん」
😈「冷たっ!」
🐷「ふふっ」
🐧「……ちょっとだけ、いつもの感じに戻ったね」
その言葉に。
全員が少しだけ笑った。
ほんの一瞬。
でも。
その笑いは長く続かなかった。
テレビが。
また。
――ザッ。
と音を立てた。
🐷「……また?」
🥔「もうやだよ……」
画面に文字が浮かぶ。
『ヒントを一つ与えます。』
🍷「…………」
『犯人を知っている人は、昨日から一度も嘘をついていません。』
全員が固まった。
😈「…………」
🍅「…………」
🥔「…………」
🐧「…………」
🍷「…………」
🐷「…………」
😈「……え?」
🍅「つまり」
🍅「昨日の質問で、嘘をついてない奴が犯人を知ってる?」
🍷「そう考えるのが自然だな」
🥔「でも、昨日は全員『紙を置いてない』って言ったじゃん」
🐧「その中に一人、嘘つきがいるって言われたよね」
🍅「じゃあ……」
🍅「その嘘つき以外の五人の中に、犯人を知ってる奴がおる?」
🍷「可能性はある」
😈「…………」
😈が黙り込む。
🍅「まぜ太?」
😈「……いや」
🍅「何?」
😈「なんでもない」
🥔「いや、絶対なんかあるじゃん」
😈「ないって」
🥔「顔に出てるよ?」
😈「出てねぇよ!」
🐧「……出てる」
😈「ちぐさまで!?」
🐷「ちょっと出てるかも」
😈「けちゃまで!?」
🍷「全員に言われてるなら諦めろ」
😈「…………」
😈は少しだけ黙って。
😈「……俺、昨日の夜に紙を見つけたって言ったよな」
🍅「うん」
😈「あれ」
😈「本当は、紙だけじゃなかった」
全員が黙る。
🍅「……何があった?」
😈「封筒があった」
🥔「封筒?」
😈「うん」
🐧「中には?」
😈「写真」
🐷「写真!?」
😈「俺たち六人の写真」
🍷「…………」
😈「でも」
😈「撮った覚えがない写真だった」
🍅「…………」
😈「だから俺、怖くなって」
😈「誰にも言わずに隠した」
🥔「どこに?」
😈「…………」
😈が黙る。
🍅「まぜ太」
😈「……ごめん」
🍅「どこに隠した?」
😈「……自分の部屋」
🍷「取りに行けるか?」
😈「……うん」
😈が立ち上がる。
そして。
数分後。
戻ってきた😈の手には。
一枚の写真。
全員が覗き込む。
そこには。
六人が写っていた。
笑っている。
普通の写真。
でも。
🥔「……これ」
🥔の声が震えた。
🥔「いつ撮ったの?」
🐧「僕、知らない」
🐷「僕も……」
🍷「俺も知らない」
🍅「…………」
😈「だろ?」
🍅「…………」
写真の裏側を見る。
そこには。
文字が書かれていた。
――『六人の中で、一人だけ、この写真が撮られた場所を知っている。』
🍅「…………」
🐧「…………」
🥔「…………」
🐷「…………」
🍷「…………」
😈「…………」
そして。
🐧が。
ゆっくり手を上げた。
🐧「……僕」
🍅「え?」
🐧「その場所……」
🐧「知ってる」
全員が🐧を見る。
🐧「…………」
🍅「なんで?」
🐧「……前に行ったことがあるから」
😈「誰と?」
🐧「…………」
🐧は答えない。
😈「誰と行った?」
🐧「……一人」
🥔「嘘じゃない?」
🐧「本当」
🍷「じゃあ、なぜ写真を撮られた?」
🐧「分からない」
🍅「……誰かに会わなかった?」
🐧「…………」
長い沈黙。
🐧「……会った」
全員が息を呑む。
🐧「でも」
🐧「その人が誰だったのかは……」
🐧「言えない」
😈「なんで!?」
🐧「……約束したから」
🍅「誰との?」
🐧「…………」
🐧は俯いた。
そして。
小さな声で言った。
🐧「……『誰にも言わない』って」
その瞬間。
テレビがついた。
『正解』
全員が凍った。
『犯人を知っている人は――』
一文字ずつ。
ゆっくり。
画面に表示されていく。
『🐧です。』
🐧「…………」
🥔「……ちぐさ?」
🐧「…………」
🍷「お前は、犯人を知ってるのか?」
🐧「…………知らない」
画面に。
赤い文字。
『嘘です。』
🐧「…………!」
🍅「ちぐさ……」
🐧「違う!」
🐧が初めて声を荒げた。
🐧「違うんだって!」
🐧「僕が知ってるのは、犯人じゃない!」
🍷「じゃあ、何を知っている?」
🐧「…………」
🐧「犯人が」
🐧「誰かを傷つけようとしてないこと」
全員が黙る。
😈「……どういう意味?」
🐧「このゲーム」
🐧「最初から、誰かを傷つけるために作られたんじゃない」
🍅「…………」
🐧「僕が会った人は」
🐧「ただ、みんなに気づいてほしかっただけ」
🥔「何に?」
🐧「…………」
🐧は涙を浮かべながら。
答えた。
🐧「最近、みんなが無理してることに」
沈黙。
🐷「…………」
🍷「……つまり?」
🐧「このゲームを始めた人は」
🐧「僕たち六人の中にある問題を」
🐧「誰かに気づいてほしかったんだと思う」
🍅「…………」
そして。
テレビに。
最後の文字が表示された。
『最後の質問。』
『あなたたちは――』
『このゲームを終わらせたいですか?』
全員が画面を見る。
そして。
その下。
『それとも――』
『もう一度、最初からやり直しますか?』
🍅「…………」
😈「……ふざけんな」
😈が。
初めて。
笑った。
😈「こんなの、やり直すわけないだろ」
🥔「うん」
🐷「僕も」
🍷「同感だ」
🐧「……僕も」
🍅「じゃあ」
🍅がリモコンを取る。
🍅「終わらせよう」
テレビの画面が。
ゆっくり暗くなる。
そして。
最後に。
一行だけ。
『――正解です。』
電気がついた。
部屋が。
明るくなる。
そして。
テーブルの下から。
一枚の封筒が出てきた。
🍅「…………これ」
😈「まだあるのかよ……」
🍷「開けろ」
🍅「俺が?」
🍷「お前が一番こういうの好きそうだから」
🍅「好きちゃうわ!」
🥔「でも開けて」
🐷「気になる」
🐧「……うん」
🍅「…………しゃーないな」
封筒を開ける。
中には。
一枚の紙。
そこに書かれていたのは。
――『犯人は、この中にいます。』
🍅「…………」
そして。
その下。
――『でも、最初から犯人なんていませんでした。』
全員が。
固まった。
😈「…………は?」
🍷「…………」
🥔「じゃあ、この一ヶ月間は?」
🐧「全部……」
🐷「嘘だったの?」
最後に。
紙の一番下。
小さな文字。
――『犯人を作ったのは、疑う心です。』
誰も。
何も言えなかった。
そして。
しばらくして。
😈「…………」
😈「俺たち、めちゃくちゃ踊らされてたな」
🍅「…………」
🥔「……うん」
🐷「…………」
🐧「…………」
🍷「…………」
そして。
🍅が。
ため息をついた。
🍅「……まあ」
🍅「一個だけ、分かったことあるわ」
😈「何?」
🍅「俺ら」
🍅「疑い合うの、めっちゃ下手やな」
🥔「それは本当にそう」
🐧「僕、途中で泣きそうだったし」
🐷「僕も怖かった」
🍷「俺は疲れた」
😈「俺は?」
🍅「お前はうるさかった」
😈「なんで!?」
🥔「それは事実」
🐧「うん」
🐷「うん」
🍷「同意」
😈「全員敵じゃん!」
笑い声が。
戻った。
昨日までのような。
くだらない。
いつもの笑い声。
でも。
今度は。
誰かが笑っていないとき。
誰かが黙っているとき。
誰かが無理しているとき。
ちゃんと。
隣を見る。
「大丈夫?」
そう聞く。
「大丈夫」と言えないなら。
無理に言わせない。
ただ。
そばにいる。
それだけでいい。
最後に。
紙の裏側に。
誰にも気づかれなかった文字があった。
――『本当の犯人は、最初からこの部屋にはいません。』
――『でも、本当の答えは、ずっと六人の中にありました。』
それは。
「誰が犯人なのか」ではなく。
「誰を信じるのか」。
そして。
六人が最後に選んだ答えは。
――全員を信じる。
だった。
コメント
2件
ご主人 新しい投稿ありがとうございます!!! めっちゃいいです!!!
お疲れさま、ここさん!第2話、めっちゃ面白かったわ…!絵文字キャラなのに全員に個性が宿ってて、しかも心理描写がえぐいくらい刺さった。特に「犯人を作ったのは疑う心」ってオチ、読み終わったあとにじわじわ染みる。最後の「全員を信じる」って選択、ちゃんと答えを出せたのが尊かった…✨ 続きが気になるというより、この2話でひとつの物語として完成してるのも好き。