この作品はいかがでしたか?
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・タケミチ嫌われ
・嘔吐、暴力、強姦、売春、未成年飲酒、喫煙 あり
・R-15
タケミチがとにかく可哀想です。
なんでもいける人向けです。
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花垣は路地裏の奥の方で、室外機の上に座り、タバコをふかしていた。
『すぅ、、ふぅ、、今回はハズレだったなー、、』
『首をこんな跡になるまで、、、、何が楽しいのやら、、』
花垣の首元にはくっきりと縄で締めたような跡がついていた。
『でも、金は言い分出してくれたから、またやってもいいかもな』
そんなことを考えつつ、花垣は室外機から降り、闇の方へ消えていった。
花垣は元々、明るい性格だった。
それは、周りに太陽のようだ、と言われるぐらいに、
そんな彼がここまで落ちぶれてしまったのはある男の嫉妬心からだった。
その男は、花垣のことが好きだった。
だが、花垣は隊長クラスの方々のお気に入りだったため、話しかけることは愚か、近づくことさえできなかった。
そこで、男は考えた 。
花垣が悪いことをしたと言い、隊長クラスの方々に嫌われるようにすればいいのではないか、と。
そうしたら花垣は俺のものになるのでは、と。
思いついてからの行動は早かった。
東卍は裏切り者を絶対に許さない。
そのため、花垣が他のチームに東卍の情報を売っていると報告をした。
もちろん、他のチームのアジトへ花垣が行っているような写真も添えて、
だが、隊長クラスの方々に信じてもらうことはできなかった。
そのため、次の作戦へ出た。
東卍は女に手を出すことはご法度のため、
そこら辺の適当な女を捕まえ、花垣にレイプされたと言うように脅した。
もちろん、花垣が本当にレイプをしたような写真も添えて、
そうすると、隊長クラスの方々はようやく信じてくれた。
やっぱり女には弱かった。
そして今日の集会で、花垣は東卍を追放された。
もちろん、ありもしないことで追放されそうな花垣は抗議したが、誰も信じようとはしなかった。
だが、持ち前の諦めの悪さが総長を苛立たせ、総長の指示を始めとし、隊長クラスの方々が花垣をぼこぼこにし始めた。
花垣は東卍1と言っていいほど、弱かったため、抵抗などできなかった。
容赦のない暴力に、最初は違う、俺はやっていない、信じてくれ、などと言っていたが
諦めが着いたのか、気絶したのか、最後らへんは静かだった。
どれだけ経ったかわからないが、総長の指示で暴力が止まった。
そうして
「お前らもこうなりたくなかったら、裏切るような真似はするなよ?」
という言葉を最後に、集会は終わった。
下っ端の奴らがわらわらと帰っていく中、男は茂みに隠れ、隊長クラスの方々が帰るのを待っていた。
花垣を持ち帰ったり、病院に運ぶものは居ないと考えていたため、隊長クラスの方々が帰り次第、花垣をお持ち帰りしようと考えていたからだ。
しばらくして、予想通り花垣は放置で隊長クラスの方々は帰って行った。
花垣はぼこぼこのまま、気絶していた。
男はこれ幸いと花垣をお持ち帰りした。
男は、帰って早々、花垣を犯した。
花垣は犯されている途中、徐々に意識を取り戻し、完全に取り戻した頃にはあまりの痛さや、気持ち悪さに悲鳴をあげた。
だが、男はそれも想定済みだったのか、花垣に無理やり酒と薬を飲ませた。
それが功を奏したのか、花垣の悲鳴はどんどん喘ぎ声に変わっていった。
それに上機嫌になった男は日が昇るまで、花垣を犯し続けた。
そこから男は花垣を監禁しだした。
男は入念に周りへ花垣の悪行を報告していたため、誰も心配することは無かった。
また、花垣の両親は既に他界済みのため、捜索願いが出されることもなかった。
そのため、男は安心して花垣を監禁した。
花垣は最初は逃げようとしたり、反抗をしようとしたりしていた。
男はその度に花垣を殴り、犯し続けた。
そうしていると、諦めたのか精神がおかしくなったのか、花垣はなんの抵抗もしないようになった。
殴られても、犯されても、何一つ嫌がることは無くなった
また、これ以上にもないくらいに男に従順になった。
正確には、嫌がったり、指示に従わないともっと酷いことをされるため、演技をするようになっていただけかもしれないが、
それに気づくことも無く、ようやく花垣が俺のものになったと興奮した男は、今までより酷く、暴行を加え、犯し続けた。
花垣を手に入れた今、東卍にいる意味もないため、東卍もやめ花垣と暮らす時間を多くした。
それからまた年月が経った。
花垣はふと考えた。
本当にこのままで良いのか、と、
従順になっても暴力と性交が続く日々
これなら、外で体を売ったほうがいい暮らしができるのでは、と、
そう考えたら、そうとしか思えなかったため、花垣は久しぶりに逃走計画を立てた。
男は、花垣が俺のものになったと信じて疑わなかったため、少し警備が緩くなっていた。
そのため、案外簡単に外に出ることができた。
花垣はまず、元の家へ行った。
花垣の家は祖父が管理しているため、そのまま残っていた。
花垣は自分の部屋に行き、スマホを手に取り、東卍の連絡先を全て削除した。
またソシャゲなども消し、マッチングアプリなどを入れた。
そして即座に男をつり、ホテルにて合流をした。
本当は今日は休もうかと思っていたが、男が家に来る可能性があったため、早くに行動へ出た。
そして知らないおっさんと一夜をすごし、朝早くにホテルを出た。
次に花垣は床屋へ行った。
花垣の髪は手入れもせず伸ばしっぱなしだったため、適当に切ってもらい、髪も半端な金髪から真っ黒に染めた。
そして、花垣はカラコンを買い、1番の特徴とも言える青い瞳を隠した。
それから、花垣は様々な男の間を渡り歩いた。
初めは金稼ぎでしかなかった行為は、どんどん快楽となっていった。
そして花垣は金稼ぎをしているうちに、
「路地裏の花」
という名で有名になっていた。
今日は妻子持ちとやることになっていた。
奥さんと子供さんが旅行に行って暇だったらしい。
いつも通り体を重ねていると、妻子持ちのスマホがなった。
それは奥さんからの電話で、今日帰ることになったという連絡だった。
妻子持ちは焦って、花垣との行為を即座にやめ、お金を多めに置いてさっさと帰ってしまった。
そのため、花垣は暇になった。
そのままホテルに居てもいいが、まだまだ夜は長いため、久しぶりに外を出歩くことにした。
『すぅ、、はぁ、、、あのオニーサンそれなりだったからもうちょっとやってたかったな〜、、』
そんなことをポツポツと言いながら宛もなくぶらぶらと歩いていた。
「タケミっち、、?」
ふと、懐かしい声が聞こえた。
懐かしむと同時に、体が恐怖の渦に包まれた。
花垣の体は固め、油の切れたロボットのようにゆっくり後ろを振り向いた。
そこにはかつて命をかけて救った男たちがいた。
花垣は恐怖で足が震えた。
ここで花垣武道だとバレたらまた殴られるのではないのか、と、
『タケミっち、?誰すか、それ』
「、え、お前、タケミっち、、だよな?」
『いやいや、知らないっすよ、そもそもアンタたち誰すか?新手のナンパ?』
『ナンパなら受け付けてないっすよ、体だけならいいっすけど、あ、金はしっかり取りますよ?』
「ナンパ、?、金、、?な、何言ってるんだ、、?タケミっち、、、」
『、さっきからタケミっちタケミっちうるさいんですけど?』
『俺はそのタケミっちじゃないって言ってるじゃないですか、そろそろしつこいですよ?』
違うと言っているのに引かない男たちに腹の立てた花垣は少し口調を荒げた。
もういいだろう、何故そこまでして花垣武道だと言い張る、またサンドバックにでもなれというのか?
そんな気持ちを抱えながら、対応した。
「俺が相棒を見間違えるわけないだろ、!!」
男たちの後ろから聞こえた声。
それはかつて心中を誓った相棒の声。
かつての相棒は男たちをかき分け前に出てきた。
『相棒?何の話っすか?俺はアンタと相棒になった覚えは無い 』
少し冷たいかもと考えたが、あの日のことを考えると妥当とも言えるだろう。
「、いい加減にしろよ!!いつまでしらばっくれるつもりだ!!」
そんなことを言いながらかつての相棒は花垣の胸ぐらを掴む。
それと同時に、花垣はあの日のことがフラッシュバックした。
『ひゅっ、はっ、、ひ、』
上手く呼吸ができず、目の前はぐらぐらし、次第に吐き気もしてきた。
『ひゅっ、、おぇ、う゛ぅ、、』
「あい、、ぼう、?」
ついに吐き気が喉元まできた花垣はかつての相棒の手を振り解き、道の端によった。
『うっ、、おえぇ、、げぼっ、ごぼっ、かひゅっ、う゛、げほっ、げぼっ、、』
「相棒!?!?」
幸いなことに今日は何も口にしていなかったため、胃液しかなくサラサラしていた。
それでも尚吐き続ける花垣に対して、双龍が動いた。
「大丈夫か!?タケミっち!!」
「ゆっくり、リラックスしろ、おい!誰か水を買ってこい!!」
双龍の片割れは花垣を心配し、近づいた。
もう片割れは、周りに指示をしていた。
双龍の片割れが善意から花垣の背中を撫でようとしたが、それは余計に花垣を追い詰める行為だった。
双龍の片割れの手が花垣の背中に触れた瞬間、またもや花垣の頭にあの日がフラッシュバックした。
花垣の喉がひゅっと鳴った。
そして花垣は手を払い除け、その場にへたりこんだ。
男たちの一人があだ名を呼ぼうとしたがその前に花垣が話し始めた。
『、、今更、何の用ですか、』
『サンドバックになれとでも?』
「違う!!俺たちはただ、タケミっちに謝りたくて、!!」
謝る、何を今更?なんで?そっちが正しいんでしょ?
どうやらあの男の報告が嘘だったのがわかったのはつい最近らしい。
あの男は、花垣が居なくなったことに気づいてすぐ、東卍に押しかけたらしい。
そして、半狂乱になりながら花垣の行方を聞いた。
東卍の奴らが攫ったに違いない、
男はそう思って疑わなかったためだ。
そのせいか、男は今までの事を全て暴露してしまい、あれらは嘘の報告だったとわかったらしい。
それからは、色んな手を使って花垣の行方を探した。
家や学校、ゲーセンや公園など、花垣の居そうな場所を手当り次第探したが、見つかることは無かった。
天竺や黒龍の手も借りたが、行方までを知ることはできなかった。
そうして、どうするかとファミレスで話し合った帰り、花垣と出会ったらしい。
「俺たち、あの日のことを後悔してて、、」
「もっとタケミっちの話も聞けばよかったって、、」
「謝って許されることではないとはわかっているが、一言でも謝りたくて、、」
「「「本当にすみませんでした」」」
男たちは口々に言いたいことを言い、最後には全員揃って花垣に頭を下げた。
男たちは期待していた。
花垣のことだから、謝ったら笑って許してくれる、と、
花垣のことだから、また東卍に戻ってきてくれる、と、
だが、現実はそう甘くはなかった。
『皆さん、、』
『随分と身勝手になりましたね。』
「「「え、、?」」」
花垣の予想外の反応に皆、驚きを隠せなかった。
『後悔してる?話を聞けばよかった?』
『今更もう遅いんですよ』
『俺何回も言いましたよね?やってないって 』
『なのに、聞く耳持たなかったのどこの誰ですか?』
『俺は東卍に捨てられたおかげで、みなさんもご存知のあの男に監禁されました』
『気に入らないことがあるとすぐに殴られ、』
『朝から晩までずっと犯され続けて』
『そこで俺はタカが外れました』
『今は何とか逃げ出して、外にいますが、まともな暮らしなんてできない』
『見てくださいよ、俺が頑張って生きている証拠を』
そう言いながら花垣は服を捲り腹部を男たちにみせた。
そこで男たちは息を飲んだ。
花垣の腹部には、果てしない暴力を振るわれたような、痛々しい傷跡や痣、
本来愛のある上に成り立つ行為をしたと考えられる歯型や赤い痣。
アブノーマルなプレイをした結果着いたような数々の跡。
決して少年の腹部にあってはならないようなものばかりだった。
『どうですか?俺はここまで落ちぶれたんです』
『誰のせいかは、、もうお分かりですよね?』
『俺は汚い存在です』
『もうみなさんと共に歩くことも許されません』
『俺自身もみなさんと歩もうだなんて思いません』
『もう、諦めてください』
『1度壊れた人間は、、もう元には戻りません』
『それでは、お元気で、、永遠にさようなら』
そう言い残し、花垣は男たちに背を向け、闇に消えていった。
男たちは誰も何も言えなかった。
そして、誰一人として、花垣の後を追うことは出来なかった。
関東を統一した男たちが揃いも揃って情けない。
しばらく呆然とした後、男たちは過去の自分の行いを悔い、泣き崩れた。
これは誰も救われないお話。
壊れたヒーローはもう元には戻らない
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最後雑になってしまい、申し訳ありませんでした。
この後の展開は皆さんのご想像にお任せします。
(2024/05/01 21:19:24)
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