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2章:生と死。
12話:無心のアンドロイド
朝日秀蘭
→痛覚 創造を具現化する能力
導奇秋
→視覚 生死を導く能力
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バン!バンッ!バンッッッッ!!
(ゔ…速い…速すぎる)
ダインは絶え間なく弾丸を撃ってくる。構えては打ち、撃っている間に弾丸をポケットから出し、補充しては撃ってくる。
「…。本当に鬱陶しい奴らだな。さっさと従えよ」
「従え…?一体なんのこと!」
「…は?」
急にダインは手を止めた。…そして顔を顰め、深いため息をすると呆れた声で
「ほんっっっとにあいつは…。チッ…。」
少し離れ、私たちに向かって説明し始めた。
「俺ら五当主は普段、五つの区域に分かれてお前ら感生の子を探している。感生の子を揃えると現れるファイルナに俺らの主は用があるんだ。 …俺自身もお前らの能力が気になる。」
「クルは、僕たちの本を取っただけだったけど…?」
「…前は一時的な観察だったからな。」
そう言うだけ言うと再び銃を向けてくる。
観察…どこかからずっと見られていた…?
「…はぁ、はぁ…」
まだ数十分しか経ってないが、こっちのダメージが酷かった。…シュウも夏希も。
「こんなもんか?早く、従え。じゃないと…
そう宣言するとダインは腰から別の銃を取り出し、ルードレン院を撃った。
「…⁉︎じ、じぃちゃん⁉︎
撃った一丸がルードレン院の子供達がいた棟の柱に当たり、崩れかけてしまった。
きゃー!!うわぁぁぁん!!
そのせいで子供達が外に避難してしまい、ダインがここぞと言わんばかりに無差別に弾丸を撃ち込んだ。
「お、おい!」
「やめて!!!」
やばいと思ったのかシュウも夏希も一気に攻めていく。
(このままじゃ…子供たち…死んじゃうんじゃ…)
その時だった。
「え…?」
視線を向けると血を流して子供たちが倒れていた。
(も、もしかして…!)
「私が…想像したから…‼︎」
(※実際の小説から)
「私、が…また…」
一気に吐き気とめまいがしてくる。
「ーーーら、ーーうー⁉︎」
シュウ達が何か言ってる。
聞こえない。聞きたくない。
自分のせいで人が死ぬ。
また、あの日みたいに…?