私はいつだってお母様の優秀な娘
誰に何を言われようと、学校で水をかけられようと、お姉様に殴られようと、
お父様にお姉様を贔屓されても、私はお母様の完璧で優秀な娘
私の心の支えはお母様だったのに
お母様は私の前から居なくなった、殺された
何故お母様を殺す必要があったのか、私には意味がわからない。
何故だと思いますか私の完璧なお母様、貴方なら分かりますか?
あの公園へ行きましょう…あそこなら心が落ち着くわ
ーある公園ー
👤「ベリーお嬢様、ベリーお嬢様」
💄「……誰?」
👤「………無事だったのですね」
💄「何が…?」
👤「勝手に屋敷の外へ行ってはなりませんよ、奥様が大変心配しておりました」
💄「え……お母様?」
この人…見たことがある、多分お母様の部下だわ
私を探していたのね、もしかしてこの3日間ずっと?
お母様に迷惑をかけてしまった、だけどレミィ…いや私のためだから…あ
そうだレミィ!レミィはどこ!?
昨日は掃除が終わったあとはご飯を食べてレミィの見つけたダブルベットで寝て…あ、そうだ寝れなくてちょっと散歩に出た気がする
チャーリーとよく遊んだあの公園に行って…
!レミィには伝えていないし……きっとまだ屋敷を探しているかもしれない
早く屋敷へ戻らないと!
💄「レミィを探さないといけないから、屋敷へ行かないと」
👤「なりません、早く帰りますよ」
💄「離して!!」
👤「早くしてください!」
今すぐこの人から逃げないと、連れ戻されちゃう
たすけてレミィ…!
🍁「ちょっと、嫌がってますよね?」
👤「はぁ…これはフライン家の話なんです、貴方には関係ないでしょう」
🍁「関係ないわけないです、私はベリーの家族です」
家族
👤「家族…?」
💄「レミィ!」
🍁「ベリー、昨日の夜散歩行ったでしょ?ベリーが行くところと言えばここかなって」
💄「ここって…公園?」
🍁「家族大好きのベリーが行くとこと言えばチャーリーと遊んでた公園でしょ?」
そうだ!ここの公園、チャーリーの大好きな公園だ!
👤「…なんでもいいですが、帰りますよお嬢様」
🍁「ベリーを連れていくなら私も行きます」
👤「だから貴方には関係ないでしょう」
「こんな小汚い人と一緒にいては貧乏が移ります」
💄「…貴方、名前は?」
👤「?アンナですけど」
ー1年前ー
🍇「ベリー、部下達に名前を聞いたときに本当に名乗った人物は私の元へ連れてきてちょうだい」
💄「どうしてなの?」
🍇「うちは部下達には名を聞かれたら、名乗る程の者ではございません、と言うようにと教えているの」
「そんなことも覚えられない部下なんて要らないわ」
💄「私がどうしてもって言って名乗るのはしょうがないかしら?」
🍇「絶対に名乗らない者こそがうちの部下よ」
💄「…はいお母様!」
このときのお母様はとても美しく、かっこよかった
そんなお母様の言いつけを守れない人なんて
💄「貴方、お母様の言ったことも覚えていないのね」
👤「はぁ?何を仰っているのですか?」
〜回想の内容説明中〜
👤「……」
💄「貴方はレミィの悪口を言い、そしてお母様の言いつけを破った」
「…早くお家へ帰りましょうか」
👤「!…奥様には!奥様だけには言わないでください!!」
💄「何故?ルールを破ったのは貴方よ?」
👤「いや!奥様だけには…!!」
💄「……はぁ」
🍁「ベリー…」
💄「あっごめんレミィ!ほったらかしにしちゃった」
ベリーの丁寧な言葉使いを見たのは私とベリーが出会った日以来、3日ぶりだったので少し驚いたがベリーのため息を聞いた瞬間、私のことを頑張って守ってくれたのだとわかった
なんてベリーは優しいんだろう…思わず涙がでそうになった
💄「早く行くわよアンナ」
👤「…はい」
ーフライン家ー
💄「お母様、ただいま帰りました!」
🍇「…ベリー!!」
ベリーのお母様は門まで急いで駆けつけたようで、息を粗げていた
あの品のあるお母様が、めずらしいなーとか考えてた
🍇「…屋敷には近ずいちゃダメって私は言ったわよね」
💄「ごめんなさい、だけど私、お母様離れして良かったと思っているの!」
🍇「え…?」
💄「私、お母様のこと勘違いしてたの」
「あとメイクへの愛が再熱したのよ!だからまたメイクをさせてくれないかしらお母様!」
🍇「…えぇ、もちろん。だけど条件があるわ」
「これからは家に住むこと、そしてレミィと言ったかしら?」
🍁「はい」
🍇「貴方、養子にならない?」
突然の急に養子にならない?と言われても…
👤「みんな私のこと覚えてる?」
(⬆アンナ)
絶対に名乗らない者こそがうちの部下と言っていましたがお母様いわく
🍇「変わったルールだとは自覚しているわ」
だそうです
名乗る程の者ではございませんって言ってみたいですね
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