テラーノベル
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⚠️意味不明なところがあるかもしれません。申し訳ございません。
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「ただいまぁ♡つづるぅ♡」
四之宮は隣に座っている光明院に抱きつきながら円堂と話していた時のように甘えた声を出した。
一方の光明院は、そんな四之宮に目もくれず新しく購入したであろうミステリー小説の冒頭部分を丁寧に読んでいた。
四之宮はそんな光明院を気にすることなく、部活のキャプテンである円堂守について話をし始めた。しかし、クラスは止めることなく四之宮の話し声が愛らしく響いていた。
この時間の光明院と四之宮のクラスは、自習という名の自由時間だった。サッカー部の顧問である冬海の用事で自習の時間になったのである。補足になるが、光明院及び四之宮は成績優秀者でありその頭脳と運動能力を買われているとも言える。
「それでねぇ♡えんどぉせんぱぁいはぁ♡」
ポスン、と音を立てて光明院が読んでいたミステリー小説を閉じた。そして隣に座る四之宮に向き直り、机に肘を立て頭を支えながら、話を聞き始めた。
クラス全体は光明院のその仕草に驚いた。
いうもの、四之宮の話をいつの光明院は話を聞いてるのか聞いていないのか分からないぐらい自身の事をやっているからだ。
「……で?」
光明院の低い声に四之宮の声もとまり、クラス全体も息を飲んだ。
「……私になんの関係があんの?」
静かな薄紫色の瞳に臆することなく、四之宮がふふ♡と笑い、答えた。
「あるよぉ♡」
「……はぁ?」
光明院はそれが癪に触ったのか、ガタッと席から立ち上がり、四之宮の襟を掴みそうになった瞬間だった。四之宮は光明院の薄紫色の瞳から桜色の瞳を逸らすことなく言った。
「つづるの考えを肯定してくれるよ。」
いつもの猫なで声ではなく、はっきりと言い切った四之宮に光明院はピタリと身体が固まった。
「つづるのことを支えて守ってくれる。」
光明院の顔は四之宮しか見ることができない。
光明院は被りを振り、目元を乱暴に擦りながら
「チッ」と舌打ちを漏らし、教室の後方を大きな音を立て、出ていった。
「つづるのばぁか♡」
授業が終わるチャイムがなる。
光明院はこのタイミングで出ていったということは時計をさりげなく確認していたということ。そして四之宮もまた同様だと言うこと。
なんとも似たもの同士である。
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