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軍パロtnem
ようやっと交渉が終盤を迎えたそのとき、好々爺じみた初老の男が、エーミールに言葉を投げかける。
『いやはや、今日の会談はとても有意義な時間となりました。今回限りでなく、これからもよくしていただきたいですな』
『いえいえ、こちらこそありがとうございます。双方により良い選択がとれたこと、大変喜ばしいです。….名残惜しいですが、そろそろお暇させていただきましょう』
国同士の対談であるこの場にいるのだから、初老の男性もエーミールももちろん腹黒いはずだ。
しかし、その初老の男性は心の底から楽しそうに笑顔を浮かべ、エーミールを見ている。エーミールもそれはそれは嬉しそうに笑顔を返す。
(まるで、役者のようやな)
トントンはその光景を、言葉がわからないながらも、表情や体の動き、部屋にいる人全ての所作に対して警戒し、エーミールの護衛を行なっている。
警戒を怠ることなく見ていたからか、初老の男性の顔が少し、欲望で歪んだのがわかった。
初老の男性は、壁に立っていた執事に目線を送る。執事は顔が微かに強張る。
『そうですな….。では最後に宜しいかな?良いワインがあるのです。それを振る舞うほどの時間はございますかね?』
『それは魅力的なお誘いですね。ご相反にあずかりましょう』
エーミールは護衛にもそのことを、と初老の男性に伝えた後、トントンに手招きをして近寄らせる。
「トントンさん、これからワインを一杯ほどいただいた後に帰ります。….一応解毒薬を、貴方と私のを準備してください」
護衛中、ほとんど喋ることはないようにしているトントンだが、それでも言いたかった。
(毒もしくは何かしらの薬は入れられるんやろなぁ….)
執事がグラスとワインを持ってきた。国賓とあらば緊張するのだろう。執事はかなり硬い動作であった。
エーミールはニコニコとそれを見ているが、何かしらの違和感を感じているようだ。さりげなく、バレないように、トントンに目線を送り更なる警戒を促す。
そして、トントンはその執事の袖が不自然に膨れているのに気づいた。
『これはドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティでしてな、ちょうどツテがあって譲ってもらったのですよ』
執事に注意していたエーミールの意識を逸らすように、初老の男性はワインの説明を始めた。エーミールはそれににこやかに応じる。
『まぁ….それはそれは高級品ですね。そんなものをいただけるなんて、なんたる光栄でしょうか』
そして執事はワインを入れるとき、こちらに背を向けた。トントンは執事がどう動いているのかを、調度品に映る姿で見る。
(…..ビンゴやで)
『では、どうぞ』
勧められたワインの入ったグラスは光を反射し輝いている。見た目はなんの変哲もない赤ワイン。この状況下では飲まない選択肢はない。
(それに、普通に買ったら一千万はくだらない赤ワインや。一度は飲んでみたかってん)
少しの不安とワインの期待を滲ませたエーミールは受け取ったグラスを口元に持っていく。
『では遠慮なくいただ、……..トントンさんっ?!」
何かしらの薬が入っているワインを、エーミールの手から奪い取り、トントンはすぐさま飲み干す。そして口を拭く動作を行い、口に含んでいた少量のワインをハンカチに染み込ませる。
やっぱりかという呆れと、飲んでみたかったと言う微かな失望と、もしやばい薬だったらという絶望で、エーミールの顔は赤くなったり青くなったり忙しい。
それにエーミールだけでなく、この行動に納得いかない者がもちろんいる。
『な、なんだ君!!私は護衛如きに飲ませるためにそれを開けたのではないぞ!』
『…..失礼しました。私の護衛が勝手なことを』
本当に申し訳ないような顔をしながら謝るエーミールに、初老の男性は一瞬毒気を抜かれたような表情をする。
その隙をついて、エーミールはその表情をごっそり削ぎ落とし、冷たく見下すような表情に切り替える。
『しかし、彼が何もなく動くことはありません。…..何か、入れましたね?』
『….な、な、….言いがかりだ!!』
エーミールの言葉に絶句したのち、顔を赤くしながら否定する。しかし、その目が泳いでいることからして、かなり心当たりがあるのだろう。
ダメ押しとばかり、エーミールは証拠を突く。
『そういえば…….ワインを注ぐとき、一応友好的な国とはいえ執事さんにグラスを隠させてましたよね?何故、淹れる場面でグラスを見せなかったんですか?』
『ぬ、ぐ……』
「エミさん」
いつのまにか逃亡の準備が終わったトントンが、荷物をエーミールに持たせた。
右手には腰に差したサーベルをいつでも使えるように、左手にはエーミールを俵担ぎしてそれを支えるようにする。
「エミさん、すまんが辛抱してくれ」
「っ、!?….わかりました、お願いします!」
ひょいと持ち上げられたエーミールは少し落ち込むが、ここは急ぐのが先決だと、返事をしすぐさまその場から離れる。
妨害はなく、初老の男性個人の企みであったのだろうが、それにしても杜撰すぎる犯行に、かなり拍子抜けしてしまった。
車に逃げ込んだ後、エーミールはエンジンをかけ急いで発信する。
「解毒剤は飲まれましたか?あと、薬の味はわかります?」
「おん、飲んだで。薬は…..甘ったるくて、若干の苦味がある薬やったような気がする。少しツンとくるような香りもしたわ」
「ゴホッ!、??!」
トントンの発言にエーミールは咳き込み、その反動でアクセルが全開になる。急に加速した車に、おぉすげぇな、だけでトントンは終わらしてしまったが、かなり危ない。
「た、体調は?!!?」
「今のところは大丈夫やで。その反応は毒とちゃうんやろ?何が入っててん」
その白い肌を真っ赤にして、荒い運転をするエーミールに、命にかかわる者ではないことがわかる。なんだ、本当に拍子抜けだなぁなんて思っていたトントンに、エーミールは黙り込む。
様子のおかしいエーミールを不思議に思うが、エーミールの名前を幾度と呼ぶも返事はない。トントンは何も言わないエーミールに、そんなに薬がヤバいのかと不安になってきた。
エーミールは少し落ち着くと、意を決したように重々しく口を開く。
「……言いづらいですが、媚薬です」
「……..え??????」
トントンは後ろに宇宙を召喚した。
「私をそういう目で見ていたのでしょう。…..え????」
エーミールも後ろに宇宙を召喚した。あと猫とハムスターも。
「いやいやいやお前までも混乱したら、……お前ぇ、収拾つかんやんけ」
「ま、まぁ、異変もなさそうですね…..?」
「今んとこ…..おん、なんもないな」
まだ宇宙が背景にあるものの、我らが軍の基地を象徴する大きな建物が、やっと見えてきたところで、正気が戻ってきた。
「このこと、グルッペンさんに報告するのいやですねぇ…」
「あー、あんたが性的に狙われてたこととか、俺がそれを飲んでしもうたのがちょっと…..」
「言わないでください気持ち悪い!!」
「誤魔化すしかないで、こんなん……」
「どうやって誤魔化しましょう?後、トントンさんが飲んだ薬、あれ依存性はなくても結構効果が高くて、悪用されるんですよねぇ」
「まじか、童貞守ってる場合じゃなくなるんか….。なんかすまんなエミさん、置いて行ってもうて」
「おおん??喧嘩か??」
一通りふざけたあと、それでも洒落にならない効果を発揮する薬….媚薬に、舌打ちをしそうになるエーミールだが、存在や効果は知っていてもどう体外に排出するのかがわからない。
性欲を発散しなければトントンがきつい思いをするだろうが、いつ効果が出るのかも未知数だ。解毒薬が少しは作用することを祈るしかない。
場合によってはエーミールはトントンを娼館に連れて行かなければならないことになると予想して、気落ちする。
「とりあえず、どうされますか?娼館までお送りしますよ。ほんっっとうに不本意ですが」
「うーん…..。なぁエミさん、そこの駐車場で止まってくれ」
了承の意を示したエーミールは人気の少ない駐車場に停めた。辺りはもう暗く、このまま帰ったとしても深夜、いや夜が明ける前に帰ることができるかすら危うい。
(…..それにトントンさんはここで何をしたいのだろうか)
お手洗いでさえないこの広い空き地は、クルマのタイヤの跡があることより確かに駐車場なのかもしれないが。
そう考えてた矢先トントンが動いた。
「がっ、?!」
首と鳩尾に大きな衝撃が加わり一瞬で意識を刈り取られる。エーミールが最後に見たのはトントンが放った手刀の残像だった。
エーミールが次に目を覚ますと、見慣れない天井だが意識を失った車の中ではない。窓から見える風景に、いつのまにか基地に帰ってきたようだ。
身じろぎして感じるのは首の後ろと鳩尾の痛み。
(い、痛い…?あれ….ここは…..?)
おそらくトントンがかました攻撃によるものだろうと推測する。その次は肌寒さを感じた。
(まるで、なんの服も着ていないような….)
開放感がある一方、違和感も生じる。下腹部に耐えられないほどの痛みと大きな異物感。
そこまで考えて、微睡んでいた意識が、一瞬で現実世界に引っ張り戻された。
一気に冷や水を浴びたようだった。
「い゛、?!!…..いた゛、?…..な、….え?、と、トントン、さ、ん….っ、?!…..いた、い゛た゛いっ!」
「やっと起きたんか?….すまんなぁ、身体借りとるで」
そう言ってトントンがその剛直でエーミールの体を揺さぶる。ぐじゅ、ぐじゅ、とトントンがエーミールを揺さぶる度に卑猥な音が響く。
部屋の隅には、ローションのケースが二つほど空になって乱雑に捨てられていた。
体を突き破るのではないかと思うほどの大きい衝撃も共にあって、それに理解が追いつかずエーミールは目を白黒させている。
お互いに童帝であるため、性病の心配がないからそこは安心だが、感染症や合併症など、聞き齧ったあたりでは男性同士のセックスは、と言うよりもアナルを使う性行為は、かなりリスクが高いとエーミールは知っている。
薬で冷静さを欠いているトントンは、エーミールを獲物のようにギラギラと睨む。
その目にエーミールは体が震える。それは恐怖なのかそうじゃないのか。本人にもわからないが、それでも痛みと異物感、そして微かにむず痒い感覚を下腹部に感じることに、段々と状況を理解してくる。
トントンが正気になるまで、エーミールは犯されるままに苦しむしかないと。
「あぐ、っ、?!…..ま、って、?!なん、!…..ひっ、」
「ああ、ちゃんと調べたんやで?エミさんの中洗浄しとるから、セックスしても病気ならん」
「そ、…..っい…う、こと……やな、….あ゛っ?!」
「エミさんも初めてやんな。気持ちくないかもしれんけど、付き合うてや?」
以下地の文書けなかったR18のシーン
「う、あ゛っ、______!?ふぅ、..はっ……む、りぃ゛!!もう……や、…..めて!」
「すまん、まだ治らんねや」
「は、ぁ゛、?!…..ま、って、!…..ひぃ゛、?!….ゆ、ゆるし、…..て、!、あ゛、_____!!」
「ふ、えみさん、……すまん、….すまん」
「む゛、り゛….?!ひぁ…..や、やめ゛、っ…..!」
「薬……薬のせいなんや」
「ト….ントン、さ、っ…..!!むり、…ぅあ゛!….ひぐ、」
「これが終わったら、もうこの気持ち無くすから」
「い゛、….っ!!ふ、…..うぁ….ひっ、_____??!!」
「ごめん、ごめん。……すきやで、エーミール」
R18かくのむり…..
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