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1,[対面]ミミ「お疲れ様でーす」
いつも通り出勤すると、事務所内には1人の先輩と小さな女の子がいる。その子は、一言も話さず足をフラフラとしていた。先輩が俺に気づいた。
イタカ「嗚呼、おはよう。ミミくん」
ミミ「その子って、、あ、」
俺はその時気づいた。この前泣かせてしまった子だと言うこと。まぁ俺は気にせず、仕事着に着替え、先輩にその子のことを質問した。
ミミ「それで、その子どうしてここにいるんですか?」
イタカ「迷子」
先輩が珍しく即答したのと、あまりの無表情さに寒気がした。
ミミ「…は、?」
イタカ「だぁーかぁーらァ!!!!迷子!マ!イ!ゴ!」
俺は思わず困惑した。なんか、いつもの先輩とのギャップに心底苦しめられた。
イタカ「まぁ、、、そうなるよな、」
ミミ「いや、、だって、ええ、?」
俺が困惑していると、その女の子が喋りだした。
女の子「ごめん なさい」
拙い喋り方、そして何処か俺に怯えてる、?いや、当たり前か。この前、出会い頭にあんなにも暴言を言ったのだから、怯えられて当然だ。そんなことを思っていると。先輩が視線で何かを訴えかけて来ている。気がする。いや、確実に顔に「あやまれ」って書いてある。仕方ない。謝ろう。
ミミ「僕の方こそごめんね、」
ぶっきらぼうに答えた。若干先輩の表情が怒りを帯びた気がしたが、気の所為ということにしておこう。この後、その子の保護者が来て、回収されて行った。そうしてるうちに、先輩が喋り始めた。
イタカ「あの子の名前はパウルちゃん。」
ミミ「急に聞いてもないこと言わないでください。」
イタカ「聞きたそうにしてたから。」
ミミ「予知能力でもありましたか?先輩」
イタカ「あったら良かったのにね、」
そんな会話をして、俺は業務に戻った。
まさかこんなところから、自分がパウルに恋をするだなんてこと今でも信じられないよ。