fw「めっちゃかわええ女友達がおるって」
akn「ふわっち!?」
言ってない言ってない言ってない!! と明那が叫ぶ。声でか。
言ってなくてもいいけど、
そこまで否定されたら傷つくんですけど。……の意味を込めて、
明那の顔をじっと見る。
なにも伝わってなさそう。
慌てた大型犬みたいだ。
スマホから、ふわっちさんの楽しそうな声が聞こえる。
fw「んはは、うそうそ〜」
akn「もーーーふわっちさあ……」
心臓に悪いって……と言いながら、明那が項垂れる。
確かに、私の心臓にも悪かった。
きゅっと胃がしぼむ。
『あの、私これから明那とご飯行くんですけど』
fw「あ、そうやったん? じゃあ飯あかんなぁアキナ」
『ふわっちさんも一緒に寿司回転させに行こうよ』
fw「お、行くか!」
akn「ふわっち!? 即決すぎない!?」
電話を切る。
ふわっちさんが、私たちの最寄り回転寿司まで来てくれることになったのだ。
明那に「意味わからんよねえ」と言うと「それ菜央が言う?」と返された。
わはは〜と笑っておく。
知りたくなったから、と言っても、きっと明那は首を傾げるだろう。
『今更だけどさ』
akn「ん?」
『ふわっちさんって明那のゲーム友達……だけど、職場の人でもあるわけじゃん』
akn「まあそうね」
『いいの? 私と会っても』
私はそういう……の、詳しくないけど、 と、付け足す。
ああ なんだ、みたいな表情で、明那が頷く。
akn「大丈夫だよ、菜央だし」
夕空が 少しずつ優しい色になっていく。
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何それエモい好き