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第二十五話 傲慢の罪と天才の形
いつからだろう。
rnが“天才”という言葉に囚われ始めたのは。
“天才”でいることにこだわり始めたのは。
rn「お母さん!見て見て!rnテストで100点取った〜!」
rn母「まあ!すごいじゃない!rnは天才ね」
rn「えへへ〜//」
初めはただ純粋に嬉しかったから。
お母さんに褒められて、rnは天才だ〜って言われて、すごく嬉しかった。
だからもっともっと頑張ろうって思った。
rn「rnまた100点取った!!100点取ったのクラスでrnだけだって!」
rn母「ええっ!ほんと!?すごいじゃない!」
rn「rn天才!?」
rn母「うん、rn天才っ!」
rn「やったぁ!!お父さん!!お父さんもrnすごい?天才?」
rn父「ああ、rnはすごい!天才だ!」
rn「へへ…//」
幸せだった。
両親に褒めてもらえて、rnが頑張ったら優しくぎゅーって抱きしめてくれたり、頭を撫でてくれた。
中学に上がってもrnはずっと1番だった。
rn「rnまた学年一位だった!すごいでしょ!」
rn父「また!すごいじゃないか!頑張ったな」
rn母「やっぱりrnは天才ね!私の自慢の娘だわ」
rn「ふふっ//」
rnは天才なんだって、本気で思ってた。
今思えばこの時には多分もうrnは“天才”という言葉に囚われていたのかもしれない。
だって、rnがずっと1番だったから。
rnより天才な人なんていなかったから。
でも…高校になって全てが狂ってしまった。
rn「…嘘」
高校になって初めての定期テスト。
rnは二位だった。
初めて1番になれなかった。
一位はttさんという人だった。
入学当初から噂になっていたので知ってはいた。
噂といっても学年一のいい子ちゃん、だとかそういったものでどういう人か詳しくは知らなかったけど、その人に負けてしまったのかと初めは信じられなかった。
でも…確かに高校は色々な人が集まる。
rnより賢い人がいるのも不思議なことじゃない。
そう割り切った。だけど…
rn「お母さん」
るな母「あら、rn。テストの結果はどうだった?」
rn「rn、二位だった。…一位にはなれなかった」
rn母「…え?」
rn母「rn、どうしたの?あなたいつも一位だったのに。体調でも悪かったの?」
rn「…え」
rn(どうしようどうしよう…)
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ぬぬぬん
40,508
ら む ね _ @部長
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rn母「ーー。ーーーー。」
お母さんの言葉が何も耳に入って来ない。
どうしようどうしようどうしよう!?
どうしたらいいの!?
rn、失敗した…?
rn、天才じゃなかったの?
わかんないわかんないわかんない…!!
rn母「…ーー大丈夫よね。だってrnは“…天才”だから」
rn「…っ!?」
…そうだ。rnは“天才”なんだ。
“天才”でいないと、ダメだ。
次は絶対失敗しない。
絶対絶対絶対絶対!!
“天才”であること以外はなんの価値もない。
“天才”以外は許されない。
そう思った。
ur「…あんた誰?」
rn「…あなたが有名な不良のurさんですか?」
ur「…ちっ、そうだけど?なんだよ。てか俺は誰かって聞いてんだけど?」
rn「rnはrnです。rnはあなたに注意しに来たんです。あなたの普段の行いがあまりにもひどいので」
ur「は?余計なお世話だっての」
rn「…そういうわけにはいきません。だって、rnは天才なので」
ur「…は?」
rn「天才は…あなたのような人を更生させないといけないんです」
天才でいるため、rnは周りの“悪い”ものを“正しい”ものへ変えようと思った。
生徒A「最近rnさんちょっとウザくない?」
生徒B「え、わかる。なんかちょっと言い方きついよね」
生徒C「上から目線っていうか…。注意するにしてももっと他に言い方あるよね」
rn「…」
陰口なんてバカバカしい。
そんなのしてるから天才になれないんですよ。
心の中でそう見下してた。
…あれ?
rn…いつからこうなっちゃったんだろ?
それでも自分が正しいと信じてた。
だから…ちょっと無理してでも“天才”でいたかった。
期末テストで絶対首席を取ると心に誓った。
睡眠時間も削って、ただただttさんに勝つことだけを考えて勉強した。
絶対勝ったと思った。
なのに…そこにrnの名前はなかった。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
一位になれなくてごめんなさい。
勉強をもっと頑張れなくてごめんなさい。
天才じゃなくてごめんなさい。
…rnが一番バカでした。
もう“天才”だなんて…言わないから…!
るなのこと…見捨てないでっ…。
・・・
tt「……」
目を開くと黒い霧はなくなってて、rnは今にも泣き出しそうな顔をしていた。
rnの記憶を見て、改めて思ったことがあった。
tt「rn」
rn「…?」
tt「やっぱり俺はrnがなんでそんなに“天才”にこだわるのか微塵もわからん!!」
rn「え?」
ya「ん?」
ur「は?」
jp「へ?」
俺はきっぱりと言う。
tt「確かにずっと天才やって言われ続けてきたから自分が天才じゃないって思いたくないっていう気持ちがあったっていうのはわかった。でも…だからってそこまで天才という立ち位置に執着することないやろ?」
rn「違っ…!!rnはっ…!!」
俺の言葉にrnは必死に言い返そうとする。
rn「rnはっ…rnはっ…そのっ…」
tt「…ん、言ってみ?」
rn「…っ!」
rnは一呼吸置き、話し出す。
rn「rnは…ただ怖かったんです。天才じゃなくなれば自分の価値なんて無くなってしまうじゃないかって。だから…自分が天才だって…思い込みたくてっ…」
rnは唇をぎゅっと噛み締め、必死に嗚咽を堪える。
俺はそんなrnに近づいていき、頭を優しく撫でた。
rn「ふえっ…?//」
tt「だいじょーぶ。そんな卑屈にならんでもrnは十分天才やで」
rn「…え?」
俺の言葉にrnは目をぱちくりとさせる。
tt「rn、知ってる?天才って実は色々種類があんねん」
rn「…?」
tt「勉強のできる天才もいれば、運動神経抜群な天才もいるし、音楽の才能がある天才だったり、絵の才能のある天才だっている。勉強できるだけが天才やないねんで」
rn「…でも、rnには勉強しか……」
tt「…rnは自分のことなんも分かってない。rn、rnはなんで自分が天才って言われるようになったのか、勉強できるようになったのかわかる?」
rn「それは…」
tt「rnが“努力の天才”やからやで!」
rn「努力の…天才…?」
tt「そう!」
俺はrnに向かって優しく微笑む。
tt「だって、努力してなかったら普通そんないい点数取れへんで?みんなから天才って言われるのはrnの努力の証」
rn「…っ」
tt「だから大丈夫。rnが努力するかぎり、rnの価値は無限大やで!!(ニコッ)」
rn「っ〜!//」
次の瞬間、rnの目から大粒の涙が溢れ出した。
rn「うっ…うああっ…(泣)」
tt「今までよく頑張ったな」
俺は優しくrnを抱きしめ、背中を撫でる。
…実は、今回rnに言った言葉、俺だけのものじゃない。
rnのお母さんの言葉も入っていたりする。
rnの記憶の中でrnに届かなかった言葉。
正確にいうと、耳には届いていたはずなのに心には届かなかった言葉。
rnがお母さんに一位になれなかったと伝えた時、放心状態となってしまったrnの心に届くことのなかった、愛の籠った言葉。
記憶を覗いた俺にはなぜかその言葉が聞こえた。
rn母「rn、どうしたの?あなたいつも一位だったのに。体調でも悪かったの?…って、そんなのrnに失礼ね。まあそりゃ高校にもなったら周りも賢い子増えるしねぇ。そう考えたら二位でも十分すごいわね!…rnもしかして落ち込んでる?そんな気にしなくていいのに…。どんな点数取ろうが私はrnのこと責めることはないし、rnが元気ならそれでいいから。…ってこういうの言ったら逆に怠けちゃうとかないわよね!?お父さんっていつも甘やかしたらダメになっちゃうから…ってrnは流石に大丈夫よね。だってrnは“努力の天才”だから」
・・・
しばらくして、rnは泣き止む。
rn「ぐすっ……す、すみません。こんな泣いちゃって…」
tt「大丈夫大丈夫!そんな気にしやんでええから!」
俺は明るく返す。
rn「その…なんだかすごく気持ちが楽になりました。ありがとうございま…」
次の瞬間…rnの体がぐらりと傾いた。
tt「ええっ!?」
俺は慌ててrnを支える。
tt「る、rn!?急にどうし…」
rn「あたまがぐわんぐわんしゅるぅ…//」
tt「…まさか」
俺はrnの額に触れる。
tt「あっつ!?熱ぶり返しとるやん!!」
jp「え、え、え!?嘘でしょ!?」
ya「ちょっ!?このタイミングで!?」
ur「まじかよ!?ほ、保健室っ!!保健室運ぶぞ!!」
一難去ってまた一難とはこういうことを言うのだろう。
俺たちは大慌てでrnを保健室に運ぶのだった。
・・・
???「またttさんが…。…次は絶対阻止しないと」
続く
〜〜〜
名前:rn
年齢:15歳
クラス:1−B
その他:桃天使学園の生徒。傲慢の罪を犯していたが、無事解決。努力の天才。たまに無理しすぎてしまうことも。
コメント
8件
もしかして…最後のは 嫉妬の罪を犯した子…?
最後の人なおきりさんかなぁ…どぬちゃん…?
