※注意※
この小説は、純度100%の私の妄想で出来たnmmnです。ご本人様には一切関係ありません。
ご本人様はもちろん、その周辺の方々やnmmnが苦手な方の目にも入らないよう、配慮をお願いします。
私の癖を詰め込んだので、誰かの地雷の上で踊り狂っているかもしれません。それぞれで自衛をするようにしてくだ さい。
読後の誹謗中傷等は受け付けておりません。チクチク言葉が届くと泣きます。
その他、BL要素(🌵×🟦🧣)あります。
あー、俺、こいつのこと好きなんだ。
そう思ったのは、一番最初に出会った時だった。
『あー、ハジメマシテ。今年初めて、だよね。同じクラスになるの。よろしく、ね?』
初めて会ったあの時の衝撃は、今も覚えている。綺麗な目、可愛い笑顔。非の打ち所がない彼に、俺は一瞬で目を奪われた。
話してみれば意外と馬が合うし、愉快なやつだし、ゲームも上手いし。多分、俺の初恋はこいつだったと思う。
本当に大好きで堪らなくて、恋人とか、そういう関係になりたいという欲もあった。でも、もしかしたらドン引きされるかもしれない。そう考えて、ずっと我慢していたのだが……そろそろ限界である。
ちゃんと伝えたい。面と向かって、大好きと言いたい。今日こそ、自分の想いをらっだぁに話すのだ。
「どーしたの、ぐちつぼ」
「あぁ、いや、なんでもなぃ」
「ふーん……へんなの」
と、考えて家に呼んだわけだが。
いざ口に出そうとすると、急に声帯がなくなったのか疑うほど声が出なくなる。本当は伝えたいのに、びっくりするぐらいあと一歩が踏み出せない。
パクパク口だけを動かず俺に、らっだぁは不思議そうにしている。だが、特に気に掛ける様子はないようだ。何も気にせず、いつも通りコントローラーを握っている。
「ほら、早くやろうよ。お前が呼んだんだしさ」
「……うん」
軽快なBGMと共に、ゲームがスタートする。らっだぁの関心はテレビの画面に向き、おそらく終わるまでそれが俺に向くことはないだろう。
果たして俺は、コイツが帰るまでに気持ちを伝える事は出来るのだろうか。幸先が不安だが、一旦忘れてゲームに没頭しよう。
…
……
………
「ぐちつぼ〜^^」
「キャーーーッ!?!?!?」
「がはは、うるせぇ〜!」
画面外に吹き飛ばされる俺のキャラクターに、らっだぁが豪快に笑う。本当に楽しそうで、とてもキラキラして見える。
笑いすぎて、お腹が痛い。簡単に大声が出て、その度に2人で大笑いした。
本当に楽しくて楽しくて、涙目になりながら、ふと思い出す。そう言えば、らっだぁに言いたい事があったな。
かなりテンションも上がってて、なんとなく、今ならいける気がして。
「らっだぁ、あのさ」
「なに?」
チャンスはここしかないだろう。そう思って、俺は口を開いた。少しどもりながらも、喉からはスルリと言葉が出てきた。
「俺、らっだぁが大好き。友達としてじゃなくて……ちゃんと、あの……愛してる、の方な」
「……え?」
ぽかんと目を見開くらっだぁ。俺の言葉の意味を理解したのか、ぶわっと顔が赤くなる。
言い出したのは俺なんだから、照れないようにしないと……と思っていたのだが、顔が燃えたのかと思うぐらい熱い。らっだぁに負けず劣らずの真っ赤な顔になっていることだろう。
らっだぁは、あちこちに視線を泳がせる。
「そ、そうなの?」
「あー……うん」
イヤ、だったか。
そりゃあそうか、と思う反面、言わなきゃよかったと後悔する心と受け入れてほしい身勝手な心が同居している。
どう転んでも、俺達はもう友達じゃいられない。そう考えたら、自分の行動がとんでもなく軽はずみなものに思えてきた。
あぁ、もう。明日からどうやって学校に行ったらいい?大切な友達を失ってしまって、俺は耐えられるのだろうか。
「ご、ゴメンな?今のは、忘れてくれていいから……」
「いや、別にそんな……ヤ、じゃなかったし」
「……え?」
思いも寄らない返答に、思わず逸らしていた目線をらっだぁに戻した。らっだぁは、手遊びをしながら口を開く。
「言ってくれて、嬉しい。そう思ってくれてるとは思わなかったけど……嘘じゃなくて、ほんとに嬉しい、あんがとね」
「あ、あぁ、そう」
「それに……さ」
らっだぁは、胸を抑えて、小さく深呼吸をした。そして、俺の目をしっかり見据える。
「あの、おれも……お前のこと、すきだよ」
「……へぁ」
怒涛の展開すぎて、頭が追いつかない。
こいつ、今なんて言った?俺も、お前のこと、好きだって!?!?
「え、マジ?」
「大マジ。俺も、言おうとしてたんだよね。ずっと好きだったから……さ」
「……ガチかぁ………もっと早く言ってくれたらよかったのに」
「んふ、ごめんね?本当は俺から言いたかったんだけど、ぐちつぼの方が早かったなぁ」
「いやもう、全然いい!ありがとう!!」
恥ずかしそうに笑みを浮かべるらっだぁを、俺は思い切り抱きしめた。嬉しそうに笑うらっだぁが可愛くて、もう逃さないとばかりに、ぎゅーっと。
「本当にありがとう。大好きだよ」
「ふふ、俺も好き。……俺ら、青春してんなぁ」
「な。まぁ、まさか相手が男だとは思わなかったけどな」
「確かにねぇ。でも、俺はぐちつぼとで嬉しいよ」
相手の温もりを確かめ合うみたいに抱き合って、好き、と言い合った。あったかくて、心の奥までぽかぽかとした春の陽気に包まれた。
なんて幸せな時間なのだろう、もっと早くに言っていたらよかったな。
「これまでも、これからも、ずっと愛してる」
「……キザな事言うね」
「いーだろ、べつに」
『個人的に定番ぽく感じるので、学生ものください』
リクエストありがとうございました!
元々初心な2人が書きたくて1500文字ぐらい書いたまま放っていたものがあったので、急いで書き上げました。あんまり学パロっぽくなくてすみません。
気に入ってくだされば幸いです!