テラーノベル
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公園での一件以来、からぴちメンバーは少しだけ警戒するようになった。特に、幼いどぬ、ヒロくん、ゆあんくんを外に連れ出す際は、人の少ない時間帯を選んだり、メンバーを少人数にしたりと工夫している。
「ま、でも、今日から夏休みだし!」
じゃっぴが黒板に大きく「夏休み突入!」と書き込むと、シェアハウスに歓声が上がった。長い夏休みが始まる。学校がない分、子どもたちの世話に専念できる…はず、だった。
「せっかくだし、どっか遊びに行くかー!」
うりがそう提案すると、ショタ化した3人も目を輝かせた。最近はシェアハウスの中での遊びが多かったため、外に出られることに興奮しているようだ。
「プールとか行きたい!」 ゆあんくんが満面の笑みでのあさんに訴える。
「水族館もいいなぁ!」 どぬが動物図鑑を指差しながらえとさんに話しかける。
「遊園地!ジェットコースター乗りたい!」 ヒロくんも負けじと、るなちゃんに抱きつきながら声を上げる。
しかし、彼らの提案に、大人組は顔を見合わせた。
「プール…?それはちょっと、難しいかもな」
なお兄が苦笑いしながら言う。小さな子どもたちを連れて行くのはもちろん問題ないが、何よりも彼らが「ショタ化している」という特殊な状況だ。万が一、元の姿に戻ってしまったら?あるいは、プールサイドで何か異変が起こったら?人の多い場所は、今の彼らにとってはリスクが高い。
「遊園地も、身長制限とかあるし…」 たっつんも渋い顔をする。普段なら大はしゃぎするような場所だが、小さな彼らでは乗れるアトラクションも限られてしまう。
「じゃあ、やっぱり、家で何かする?」 もふくんが残念そうに呟くと、3人の顔から一気に光が消えた。
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