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ロマンなんて嫌いだ。
論理性が伴っていないから。
ロマンなんて嫌いだ
求めると効率的で無いから。
ロマンなんて嫌いだ。
哲学の方がよっぽどまともだから。
ロマンなんて嫌いだ。
そう言えば良いと思えてしまうから。
ロマンなんて嫌いだ。
どうせそんな風景に溺れていくだけなんだから。
ロマンなんて嫌いだ。
…目を離しがたいから。
ロマンなんて嫌いだ。
……俺とは似つかないから。
「でも…お前には似合ってると思うよ。」
月の光を反射しなくても月のような色の髪。窓際のソファで眠りこけた彼にそっと布団をかけてやる。窓から差し込む優しい月の光に照らされる彼。
らしくもなく彼の髪をそっと撫でる。天パの割には触り心地が良い。
ふと我に帰り、グラスを探し出す。至って普通な透明なグラスに、至って普通な水を流し込み、更にそれを喉に通す。軽く洗い流し、逆さにして立てておく。
本来の目的を終え、そっと窓辺を見る。未だ眠りから覚めない彼。
「寝ている間なら幾らでもロマン見れるだろ?」
見れない俺が見れる彼に語りかける。
あぁ。意外とロマンも嫌いでは無いかも知れないな。
ワードパレット 23.ノクターン(月 ロマン 眠り)
整地組