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ATTENTION
❀これは某実況者グループ様のお名前をお借りしたものですご本人様には一切関係ございません
❀ご本人様関係者様等にご迷惑の掛かる様な行為はお止め下さい
❀登場する実況者様の性格等は作者の捏造に捏造を重ねたものになっています
❀軍の知識はミジンコ以下ですので多少雑なところがあっ てもスルーしてください
❀作者は東北民です関西弁が非常にガバガバです (エセ関 西弁)
❀あくまで作者の自己満ノベルです
❀オリジナルの概念が登場しますが実際には存在しません、あくまでフィクションです。
❀誹謗中傷や批判コメはやめましょう 作者が単純に悲しくなります
❀誤字脱字は友達、語彙力は帰ってきません。
これらを踏まえた上で、ごゆっくりお楽しみください
#4 シュウカヘイゲツ
[…美味しいです]
「お、ほんなら良かったわ」
本日は焼き鮭、ちょうどいい塩加減の鮭が最高にご飯にあって美味しい、鱗と骨がしっかり処理されていて、食べやすく鮭の良さが存分に味わえる。
「これ、さっきの、ひとらんが手作りしとるんやで」
[凄いですね…さすが東洋出身…]
「魚は釣って来たやつ、味噌汁の具材もここで育ったやつでめっちゃ新鮮なんやで」
[そうなんですね]
食事をしながら、そんな話をしていると黄色いオーバーオールの彼が話しかけてくる。
「さっきはすまん!」
そう言ってかなり深く頭を下げる、根っこはすごくいい人なんだなぁ。
[全然!大丈夫です、頭をあげてください…]
「あ、ありがとっ俺シャオロン!…仲良うしてくれへん…?」
[もちろんです、是非]
すると、シャオロンさんは表情を明るくして、私の手を掴む、かなり強く握られ離せない。
「よろしく!」
そう言って手をぶんぶんと振られる、握手にしては少し強すぎるかも…
[よろしくお願いします…痛いですっ…]
「す、すまん!」
私がそう言うと、ぱっと手を離し謝ってくれる、素直で、可愛い。
「ほな!邪魔したわ」
嬉しそうに笑うと、食堂の外へと走り去っていく
[元気ですね]
「wせやろ?」
しばらくした後、食事を終え、食器を片しに立ち上がり、トレーを手に持つ
「食器はそこの棚にトレーごと置いといてや」
[分かりました]
言われた通りにそこに置く、そういえば、誰からお祓いをするのだろう。
[ちなみになんですけど]
「おん?」
[ここ最近、普段よりも機嫌が悪い方…もしくは様子がおかしい方っていますか?]
「まぁ…おるけど、会ってみてもええよ?」
[それなら遠慮なく、案内していただきたい]
「わかった、こっちや」
〜監視室
コンコンコン
「トントンや、大先生入るで」
ガチャ
「チッ…今忙しいんやけど、何?」
監視室、と言われたところに入ると、噎せ返るような煙草の煙が肺へと吸い込まれていく、室内は薄暗く、PCの灯りのみが灯っていた
「すまん、合わせたい人がおって、神社から来てくれた巫女さんなんやけど」
「………巫女…」
[初めまして、巫女の如月雅と申します。]
そういい頭を下げると、大先生と呼ばれた彼はふらふらと立ち上がる。淫夢系の妖か….嫌だな..
「な、なぁ…これ大丈夫なやつ?」
[トントンさんは離れておいた方がいいですね]
そういうと数歩後ろに下がる
「めっちゃ可愛ええ子来たんや…嬉しいわぁ…今から時間ある?一緒にどう、お茶しない?」
嫌に解像度の高い妖だな、元々の性格がこんな感じなのか…
[彼元々こういう性格なんですか?]
「…せやね、それが悪化した感じやわ」
[思ってた通りでよかったです、祓ってしまいましょうか、これ以上時間が経ってしまえば更なる悪化は避けられないので]
[1度廊下に]
「わかった」
そういうと、トントンさんは扉を開け外に出る、彼に背を向けないよう一歩づつ後ろに下がると、彼もそれに合わせて着いてくる。
「……ふふ、離れへんでよ〜…」
これ、顔が良くなかったら地獄だったぞ、本気で。
〜廊下
「どこいこーね…」
[…トントンさん、周囲に人はいませんよね]
「今はおらん、チャンスやと思う」
[分かりました、しばらく席を外して頂けませんか、トントンさんに取り憑いてる妖に刺激を与えてしまいます]
「わかった、ほな気ぃつけてな… 」
トントンさんがいなくなると、彼の声が少しだけノイズがかかり、ジリジリと歪む
「ん、2人きりにしてくれるんや…嬉しいわぁ、♡」
「ほな好きにしてええんやなぁ!」
完全に歪んだ声が、耳を通り抜ける、これはもう大先生と呼ばれた彼では無い、ただの妖だ
中級Sランク 淫夢霊、美しい女性を好む習性がある
襲いかかってくる彼を避け、御札を取り出す、1枚、人差し指と中指に挟む
「そんな物騒なもん持たんでやぁ!」
人間の真似をした妖ごときが、人間に御札は有害では無い
[黙れ、妖が]
[“此処にて命ずる、神よ我を導きたまえ”]
「今、目あったね」
[……]
「逸らしても無駄だよ」
視界に捉えられない速度で、彼は近づいて、私を押し倒す
「近くで見ても…本当に可愛い子娘だ…」
[っ…..]
押し倒されるのと同時に、首に手を当てられ少しづつ力を加えてくる
「いい表情だね、もっと見せてや…」
[…はッ….ぁ゛]
「ふふっ…..」
震える手で彼に札を貼る、何とかしなくては、このままでは声が出せない
「札…..ッ…」
私の行動に気がつくと、さらに強く首を絞めてくる、あれ?結構まずいかも?
[うぐッ…ヒュッ…あッ゛…..はッ…..]
これ以上は、意識が持たない、渾身の力を込めて彼の立場を逆転させる、残念、今度は私が上だ
「クソッ…足掻くなッ…生にしがみつきやがって」
[..人間、だからなッ]
「…お前只者では無いな、見えるぞ、人間では無い神のすが」
[“解”]
「た…」
[うるさい、黙れ]
御札を彼の胸元に貼り、唱えると、ふっと力が抜けたように声がとだえる、それと同時に妖は消え彼の体から力が抜け、首に掛かっていた手がだらんと床に落ちる。
「……スー……スー…………」
[…はぁッ…..ゲホッゲホッ…はぁ..]
彼の上から退け、顔色を見る
[大丈夫そう…連れてくか….]
気合と根性で彼をおんぶする、おっも、トントンさんが先程歩いていった方に向かうと、曲がった先にたっていた。
「おわっ、変わるで」
[….ありがとうございます]
彼をトントンさんに預け、ふぅ、と一息つく
「大丈夫やった?怪我とかしてへん?」
[大丈夫ですよ、してません]
[それよりも彼の処置をしなくては、広い場所はありますか?]
「あるで、今人いないだろうし、静かやと思うけど」
[ちょうどいいです、案内してください]
「はいよ、こっちやで」
早いうちに、その場所へのルートを覚えないとな
〜競技場
「ここならええんちゃう?」
[そうですね、彼をそこのベンチに]
「……」
彼をベンチに寝かせると、なんだか人生に疲れたサラリーマンのようになっている。
「何するん?」
[妖がいた痕跡を消します、あとは取り憑かれないように色々]
彼の胸元に手を当て
[“会者定離”]
そう唱えると、細かな灰のようなものがはらはらと虚空に消えていく。やはり綺麗だ。この美しさは、妖が見えるものしか感じられない、そう思うと少し残念だ。
[…….成仏してください]
合掌し、祈る
[……これで一通りお祓いは終わりです、あと13人ですね]
「…そう考えると、大変やな」
[そうですね…他に普段と様子が違う方はいますか?]
「一日に何人もお祓いして体は大丈夫なんか?」
[大丈夫ですよ、グルッペン様に選んで頂けるくらいですから]
「…流石やわ、一応おるで、その前に大先生は大丈夫なんやろか」
[大丈夫です、すぐ目を覚ましますよ]
数秒すると、ゆっくり目が開き、ハッとしたように起き上がる
「うぇっ…ここどこ!?」
「おう落ち着け」
「とんち?….あれ、その子は..?」
[初めまして、覡神社より参りました、巫女の如月雅と申します。]
名前をいい、頭を下げると、さっきとは違い、スタッと立ち上がり
「僕は鬱って言います、美しいお嬢様、ぜひこの後お茶など…」
ズレたネクタイを直しつつ、そう声をかけられる、ほんとに元からこういう性格なんだ…
[遠慮しておきます]
片手を差し出されたが、その手を取ることなく、両手を小さく前に出し少し微笑みながら返すとしょんぼりしたような顔になる
「はぁ、…お前に取り憑いとった妖を祓ってくれたんや、感謝しときー」
「えっ、そうやったん?迷惑かけたな、ありがとう!」
驚いた顔をすると、さっきとは別人になったような明るい声と柔らかい表情でそういった
[いえ、これが仕事ですので、今気分はどうですか?]
「めっちゃええわ、前よりも気分ええ」
[それなら良かったです]
「この御札…剥がしたらあかんやつ?」
[剥がしても大丈夫ですけど、持っていた方が身のためですね、ポケットにでも入れといてください、あ、折っちゃ駄目ですよ]
「わかったわ」
[では次の方のところに]
「あ、頑張ってな〜」
[ありがとうございます]
頭を下げ、競技場を後にする
「今は…どこにおるかな……」
[……]
「この時間は…あ、せや、屋上におるわ」
〜屋上
「…………」
[…彼ですか?]
「…せや、取り憑かれて、症状が悪くなると急にふらっといなくなって、ぼーっと虚空を見つめとるんや、高いとこ行って危ないねんな」
[……頻度は、どのくらいですか?]
「最近は毎日、一日に3回くらいやね」
[なるほど、かなり悪化していますね、すいません、先程と同じようにお願いします]
そう話していると、彼はフェンスを乗り越える
「チーッ…」
トントンさんが声を上げそうになるのを、口を抑え止めさせる。
「んっ…」
[ストップ、刺激を与えてはなりません]
[彼の名前は]
「…チーノや」
[チーノさんですね、分かりました]
ザッザッザッ
[…………]
静かに、ゆっくり彼に近づく
ランク無し 人 現世に後悔を持った霊型の妖
[チーノさん、こっちおいで、危ないよ]
この妖は、とても繊細に思える、今にも割れて粉々になってしまいそうだ
[……]
優しく、刺激を与えないように、声をかける
「……」
声をかけていると、ゆっくりと首がこちらに向く、その目には涙が溜まっていた、しばらくこちらをじっと見つめた後、フェンスを乗り越え、こちらに戻ってくる
[…泣いていいよ、無理しないで]
そう声をかけると、涙が溢れだし、ぽたぽたと零れ落ちる、膝をつき、俯く、辛い人生だったんだな、人のために命をかけたのに、裏切られて、亡くなったんだ。
[……偉いよ、世界一偉い]
「おれ、ほんとにあのときしんでこうかいしてる」
チーノさんに近づき、指先だけで彼に触れる、そこから手のひら、両手、腕、胴体、と少しづつ彼を包み込む、優しく、まるで赤子を扱うように。
[…そっかぁ、]
[…今まで良く頑張ったね、大切な人を守るために、命をかけたんだ…かっこいいなぁ…私にはできない…]
「おまえ、には?」
[うん、私には、そんな勇気ないな]
「ほんと?」
しっかりと抱きついた姿勢になると、彼の手に力が入り、さらに涙の量は増えていく。
[うん、ほんと]
頭を撫でると、私の肩に顔を埋め、泣きじゃくる。あやす様にしばらく体を揺らしていると、落ち着いたのか、泣く声は静まり、眠ったようだった。
[“解”]
彼に御札を貼り、唱える
[……]
内ポケットに入れていたはんかちを床に敷き彼を床に寝かせる。
[“会者定離”]
[……成仏してください…]
後ろを向くと、トントンさんと目が合う、ちょいちょいっと手でジェスチャーをすると、少し駆け足でこちらに向かってくる。
[…チーノさん、相当精神的に追い詰められていましたので、ケアしてあげて下さい]
[…相当、辛いことがあったように見えました]
「…そうか、わかったわ、ありがとう」
[チーノさんを部屋までお願いします、私は少し城内を歩いてみます、マップの把握は得意ですので]
「わかったわ、迷子なったら連絡してや」
[はい、ありがとうございます]
トントンさんがチーノさんを横抱きする、地面に置かれたはんかちを回収する。
[では失礼します]
2人を背にし、城内に戻っていく
〜城内
[……]
そこら中にいるような感じはするのに、居ない、全て妖がいた痕跡だけ。
スタッ
「あれ、雅やん、こんなところで何しとるん?」
しばらく考え事をしながらエントランスで立ち尽くしていると、突然目の前に誰かが上から降ってくる。
[うわ…びっくりした…シャオロンさんか…]
「ハハッそんな驚かんでもええやん、ビビりやなぁ」
[はは、いえ…妖以外には耐性がないもので…]
「へーそうなん?こういうメチャ強な妖にあっても怖ないん?」
如月の戦闘用の服装はこちら⬆
「羞花閉月」
非常に容姿の美しい女性のこと
To Be Continued