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ATTENTION

❀これは某実況者グループ様のお名前をお借りしたものですご本人様には一切関係ございません

❀ご本人様関係者様等にご迷惑の掛かる様な行為はお止め下さい

❀登場する実況者様の性格等は作者の捏造に捏造を重ねたものになっています

❀軍の知識はミジンコ以下ですので多少雑なところがあってもスルーしてください

❀作者は東北民です関西弁が非常にガバガバです (エセ関 西弁)

❀あくまで作者の自己満ノベルです

❀オリジナルの概念が登場しますが実際には存在しません あくまでフィクションです。

❀誹謗中傷や批判コメはやめましょう 作者が単純に悲しくなります

❀誤字脱字は友達、語彙力は帰ってきません。



#5 ソウゴフジョ

シャオロンさんがそういうと、彼の背後にいた妖が光を帯びる、閉じられていた瞼が開き、こちらをじっと見つめる。

[……そんなもので、私が怯むとでも?]

上級妖Sランク 女神 主人公気質な人間に憑きやすい

「へー…なんや、俺よりお前の方が主人公みたいやな、まるで俺が悪役みたいやんw」

久々に見た、神に匹敵する程の力を持った妖を

「…でも、悪役が出てきたら、それを倒す、それが主人公の役目やろ?せやから、お前のこと倒さな」

[悪役?酷い言いようですね女神様、私は世界の平和を守るためにお祓いをしているのですよ]

[ですので]

御札を指の間に挟み、彼らに向ける

[祓わせていただきます]

[“結界”]

女神の持つダイスが結界にあたり弾かれる、所詮戦闘が専門の妖では無いのだ

「……」

だが、

[っと…あぶね…]

本体の方が何倍も強い、それに主人公バフがかかっている。最強では?

[……..]

彼も接近戦専門か、ラッキー

「なんやビビっとんのかぁ?可愛ええなぁw」

[いえ、一般人程度の巫女と軍人では戦闘力の差が開くなぁと思って]

「一般人?何ふざけたこと言っとんねん、」

「お前ゾムの奇襲止めたって聞いたで」

[…それは]

「なんや、偶然って言うんか?たまたま?」

[…そうですね、彼がどのくらいの強さかは知りませんが、あの時止めたのは事実です]

「じゃあ、もうお前も立派なバケモンやで」

[…化け物]

ダッ

「ええ刀やなぁ…」

[はは…]

[でもそんなに近づいて大丈夫ですか?]

「え…っ…」

彼の一瞬の油断を見逃さず、彼に御札を貼る

[さようなら女神様]

[“解”…..]

「っ…..」

シャオロンさんの手に持っていたシャベルが手から離れ、ガタンと音を立てて落ちる、その場に膝から崩れ落ち、そのまま前に倒れる、なんだ、案外弱かった、まだ取り憑いてからの期間が短かったからなのだろうか。

ギッ…..

[あ?]

「…主人公は、俺や言うとるやろ」

足を捕まれ、思わず体が硬直する、どうしてまだ意識が…..

[…主人公気取りのクソ雑魚が]

「は?黙れやクソガキがァ」

見えなっ…..

[速ッ….]

ゆっくり立ち上がったかと思うと、突然彼は目の前から消えた。彼からの攻撃を避けきれず、シャベルが腕を掠める、先程よりも随分スピードが上がったようだ

プツッ

[…..痛った]

かなり深かったのか、傷口に熱がこもる、痛い、物理的な怪我は久々だ!

「ふはッ…調子乗ったらあかんでぇ」

容赦なく振りかぶられるシャベルを避けつつ彼に近づくのは相当な難題であった、やはり相性最悪だな、だが

[…灯台もと暗しという言葉、ご存知ですか?]

「はっ…?」

[“解”]

「ぁ…」

まさか、本当に私が貼った御札がなんの効果もないとでも思ったのだろうか

ガクッ

[……….]

[“会者定離”]

[…成仏してください]

パタッ…

「スー………..スー……….」

ポタッ…ポタッ……

[いってぇ……クソッ…..]

傷口から血が滲み、指先へと垂れていく、やべっ、床に血着いちゃった、まいっか。

はんかちで手に着いた血を拭き取り、傷口に当てる、足に巻いていた包帯を数センチちぎり、ハンカチを固定する、止血程度はできるだろう。

[どうしようかな…部屋知らないし、医務室もわかんない…とりあえず自分の部屋でいっか…..]

[よっこいしょ…..軽っ]

彼の体に直接妖力を2回使ったからしばらく目は覚まさないだろう。それにしても、綺麗な顔をしている、私よりよっぽど主人公らしい。

「…スー…….スー…..」

[…..]



〜自室

[よいしょ…]

シャオロンさんをベットに寝かせて、傷がないか確認する、無傷、よし。

洗面台へ行き、包帯を外し傷口を水で洗う、滲みる…痛い…

[っ…ふー…]

ツー…

[…]

久々の物理的ダメージの痛みに、思わず涙が出る、あそこで耐えてた分も溢れてくる。痛い、痛い。

[う..ッ……]

溢れる涙を止めようと目を擦る、畜生、こんなに涙が出たのは久々だ。

[は…ッ……]

あれ、こんなに苦しかったっけ、頭も痛くなってきた、上手く息ができない

[はぁッ….はッ…ぁ…]

視界が、ぼやけて、頭に、酸素が

「大丈夫、?」

[ぅ…え、しゃ…シャオロンさん…]

背後から近づくいてくる彼に気づくことはなかった、いつの間にか隣に立っていて、私の背中をさすっていた。

どうして目が覚めて….

[ご、ごめんなさい、大丈夫です…そんなことよりもシャオロンさんの…]

「そ、そんなことちゃうやろ!?血出とるやん!はよ医務室行くで!」

[えっ…]

ひょい、と軽々しく体を持ち上げられ、横抱きされる

「揺れるから、しっかり掴まっとけよ!」

彼と目が合う、真っ直ぐな、太陽を閉じ込めたような目、彼は、本物の主人公だ。


ガチャッ

タッタッタッタッ



〜医務室

「神!邪魔すんで!」

「はーいどうしたの?」

ノックもなく扉を思いっきりあけると、神と書かれた雑面をつけた人が出迎えた。

[神….しんぺい神..様?どうしてここに…]

彼は、彼はもしかして、でも

「名前知っとるん?教えてもらったんか、こいつ腕怪我しとって、血出とるから手当したってや」

[……..]

「わかった、連れてきてくれてありがと、戻って大丈夫だよ」

「わかったわ!ほな」

「はーい」

[しんぺい様…ここで何を..]

「ハハ、お久しぶりやね雅、それが…ちょっと人間好きになっちゃってさ…」

[だ、だからって…]


[自ら、人間になることないじゃないですか…]

まだ見える、彼の神力、神が人々に与えた恩恵、その全てが、光になって彼の体を纏っている。彼に取り付いている妖は、まさか

上級妖SSランク 診衛神しんえいがみ 治癒の力を持った妖という名の神

「…とりあえず、腕手当しよっか、その後に話そ」

[わ、分かり…ました]

あのころからずっと変わらない美しさが残っている、ほんとうにただ人間になっただけなのか。

[………]

「大丈夫?久しぶりに怪我したの?」

[…物理的な怪我は久しぶりです]

「そっかぁ…痛かったでしょ…その左目は?」

[…これは、妖に、少し]

「それも見てあげるよ、片目見えないと不便でしょ」

[は、はい…ありがとうございます]

[……]

「そんな緊張しないでや?同じ神やんか」

[…私は神ではありませんよ]

「今はね 」

「あ、ゴメンなんだけど、服脱いでもらってもええ?」

[…あぁ、はい]

別にサラシを巻いているからどうってことないのだが、短丈の袴の紐を緩め、上に着ている服を脱ぐ、袖の長いタンクトップを脱いで、服を畳む

「ありがと」

傷口の周りを消毒して、ガーゼを当てられる、何周かぐるぐると包帯を巻いた後包帯止めで固定する。その慣れた手つきに、なんとも言え無い気持ちになる。

「今はね、よし、腕はこれで大丈夫」

「服きてええけど…包帯の上に、それ着れそう?」

[さすがに露出が多いので着ます]

「わかった」

タンクトップを着て、着物を着る、袴を結び直し、着替えが終わる

[…..]

「よし、じゃあ目治すね」

そういった後、彼は私の左目に触れる

「”苦尽甘来”」

触れられた手から神力が流れ込み、次第に私の目を癒して行った

「外すで」

きつく結ばれていた包帯が解かれ、視界がはっきりする、両目で彼を捉えると、先程よりもはっきりと取り憑いている妖が見える、神々しく輝く、存在感のあるそれと、ばっちり目が合う

[…..]

「どう?」

[大丈夫です、…..ありがとうございます]

「よかった」

ふぅ、と彼は一息つき、椅子に寄りかかる

「それでなんだけど」

[はい]

「一応、みんなに取り憑いとる妖を祓いに来たんだよね」

[…そうです、貴方も例外ではありません]

「ふふっ、そっか、じゃあ頑張ってね」

その瞬間、彼の体をおおっていたそれが、彼の体を守るように後ろから纏わりついた。 妖が動いた衝撃で、彼の雑面がひらりと持ち上がる

その口角は、楽しそうに上がっていた。

世界最強・・・・の祓い屋さん」

[………えぇ、覚悟しておいて下さい]

ガラガラッ…

[では]

「はーい、怪我したらいつでもおいでー」

[……….]


神は、本当に気分屋だ

[…“我が如月の名において命ずる、神よ我を導きたまえ”]

[“解”]

「!?」

声を張り上げた瞬間、一気に距離を詰め、彼に札を貼る、 妖力による衝撃波で空間が一瞬揺れて、雑面の隙間から彼の表情が伺える、彼は驚いた顔をしていた。

[..っ…少しは..成長したでしょう…..?]

体から力が抜け、膝から崩れる、意識を保とうと、顔を上げて彼を見る、彼も、今にも意識が飛びそうになっている

「これは……驚いた……」

[私の方が、強くなりましたよ、しんぺい神様]

次第に彼の体から力が抜け、くたっと椅子にもたれかかる姿勢になっていた。

祓えたはずの妖は、何故か宙を彷徨っていた。思わず手を伸ばせば、導かれるようにこちらに来る、美しい光となったそれは、私の腕に優しく纏わり付くと、小さく鈴のような音を鳴らして姿を消した、私の腕に、紋様を残して。

[…..]

[ッは…はぁっ…はぁっ…]

突然意識がハッとし、今起きたことが現実だと言うことを視認する、まずい、まただ、住まれた、これで何体目だ?これで、もう3体か?3…、3体も自分の体に神を飼っている。

[…クソッ、]

[“会者定離”]

[…..成仏、してください]

やはり、もう手遅れか

ペチペチ

[しんぺい神様……起きて、ください]

彼の頬を軽く叩くと、少し、意識が戻ってきたのか、ゆっくり体を動かす

「祓っ…たんか…?」

[えぇ、…昔の私とは…違い、ます]

「…成長したね、祓ってくれてありがとう、もう、休んでいいよ」

[あ…腕に…住まれたので…せきにん…とって、ください、ね……….]

全身からふっと力が抜け彼に凭れる、彼はそれを優しく受け止め、軽く頭を撫でてくれる。

「あぁ、もちろん」














「相互扶助」

お互いに助け合い、支え合うこと


To Be Continued

祓い屋と14人の幹部達

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