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俺はぼんじゅうる、俺は11歳の時に誘拐され、この街で殺し屋狩りをすることになった。こんな仕事大嫌いだが、だからこそ捨て駒にするため俺をさらったんだろう。
「弟、元気かなぁ〜、」
夜は殺し屋を殺し、昼は情報整理、そんな日々を5.6年ほど続けていた。
そんなある時、とある噂を耳にした。
最近色んな街を転々として市民を大量虐殺し
ている殺戮サンタがいるという。
俺たちはもちろん情報を集め、ある日の夜。市民の悲鳴が鳴り響く。俺たちは急いでその場所へ向かった。
胸を埋め尽くしだした嫌な予感を、気のせいであって欲しいと願いながら。
「そこまでだ!」
ピタッ
「なに?俺はただこの人にプレゼントを…」
「お前のやっていることは重罪だ…っお前は、」
「え…?」
外見の情報は手に入れていた。薄々気づいていた事だった。
そこにあったのは、変わり果てたあの可愛い弟の姿。
そして、覚えている。あの服は…
〜7年前のある日〜
「兄ちゃん!遊ぼ!」
「いいぞ、何して遊ぶ?」
「あっちにね、面白い遊具を見つけたの!」
あの時に着ていた、雪のように真っ白な、綺麗な服だった。
あのときのキラキラと輝く星のような笑顔は、もう見られ無いのだろうか。
そんな事を考えていたら、弟が口を開いた。
「…そっか、久しぶりだね、兄ちゃん、」
「っ…」
嫌だー
今から可愛い実の弟を手にかけないといけないなんてっ…
グサッ
「っ…」
「オンっ…!?」
嘘だ…なんで…オンっ…
俺の頬を涙が伝っていく
「…泣かない、でよ、兄ちゃん、?」
そんな事出来るはずがない。俺はオンが生まれてからずっと、オンの事を大切にしてきた。それなのに引き離されて、何年も経って再会がこれだなんて…あんまりだっ…
彼は申し訳なさそうな顔をしていた。
…父と母は、俺が拐われた数年後に亡くなったそうだ。仕事仲間にもそこまで仲の良い奴はいないし、みんな情に厚くない奴らだ。殺し屋と変わりないからな。
それならっ…この世界に、俺を拐ったアイツに、一矢報いてやる!
俺はオンの手に握られていた紅いナイフを手に取り、自分の喉元へ突き刺した。
ビシャッ
「(守ってやれなくて、ごめんな、?)」
二人の胸には、タンザナイトと翡翠のネックレスが美しく輝いていたー