寧々said

ﾋﾟｸ「さて！腹もふくれた、皿も洗った！お次は〜？」

芦「肝を試す時間だーっ！」

三奈ちゃんの言葉に、その他の補習組が嬉しそうに叫ぶ

遂に来てしまった

あー、もう帰りたい

そうだ！

帰ればいいんだ！！

そろりそろりと帰ろうとすると、、、、

ﾋﾟｸ「はい、逃げようとしない！！」

『嫌だぁああああ！！』

ピクシーボブに捕まった

相「その前に。大変心苦しいが、補習連中はこれから俺と授業だ」

芦「嘘だろーーっ！！？」

ありゃま

イレイザーの言葉に、三奈ちゃんはこれでもかというほど目を大きく見開く

目ん玉飛び出そうになってるよ、三奈ちゃん

相「すまんな。日中の訓練が思ったより疎かになったので、こっちを削る」

『もっと最初に言えばいいのに。性格悪』

相「あ？」

『すみません』

イレイザーは補習組を拘束してそのまま宿泊施設へと引きずっていく

堪忍してくれだの、試させてくれだの

切島たちが叫んでいるが、イレイザーは一切耳を貸さない

やっぱり、性格悪

ドンマイ、5人とも

ﾋﾟｸ「はい、というわけで脅かす側先攻はB組。A組は2人1組で3分おきに出発。ルートの真ん中に名前を書いてある御札があるから、それを持って帰ること。脅かす側は直接接触禁止で、個性を使った脅かしネタを披露してくるよ」

虎「創意工夫で、より多くの人数を失禁させたクラスが勝者だ！」

やだなぁ

やるメリットあんのかな

ﾋﾟｸ「さあ、くじ引きでパートナーを決めるよ！」

よりによってくじ引き、、、。

ペアの相手によって、終わるなこの肝試し

誰かいい人であってくれ、マジで

轟「白虎、どうだった」

くじ引きが終わった轟くんが、私の方に歩いてくる

『8番だったよ。轟くんは？』

轟「俺は2番だった」

終わった

せめて轟くんと一緒だったらまだ良かったのに

轟「ペアは誰なんだ？」

『わかんない。轟くんは誰だったの？』

轟「俺もわかんねえから、今探してる」

二人でお互いのペアを探していると、

爆「おい、2番出てこいや！」

爆豪の声が聞こえた

『轟くんのペア、爆豪じゃね？』

轟「みたいだな、じゃあ行ってくる。白虎も頑張れよ」

『うん』

爆豪の方へ歩いていった轟くんを見送り、私は自分のペアを探す

と、キョロキョロと辺りを見回している緑谷を発見

『緑谷！！』

緑「あ、寧々ちゃん！」

私に気がつくと、緑谷はこちらに走ってくる

『ペア見つかったか？』

緑「それが、見つからなくて、、、。僕は8番なんだけど、誰かわかる？」

緑谷が8番

『やったーー！！』

緑「ね、寧々ちゃん！？」

それを聞いて、私は思わず緑谷に抱きついた

緑「ど、どうしたの！？急に！！」

突然抱きついた私に、緑谷は慌てた様子で問いかけてくる

私はへらりと笑って、緑谷にくじを見せた

『緑谷のペア、私だ。私が8番なの』

緑「あ、そうなんだ！？よかった〜、相手が寧々ちゃんで」

緑谷はにっこりと嬉しそうに笑った

天使だわ、この笑顔

緑「もしかして寧々ちゃん。怖いの苦手だったりする？」

『まあ、うん。実はそうなんだよね、、、』

緑「そうだったんだ。なら今からでも、轟くんに代わってもらおうか？」

そう言うと、緑谷は轟くんの姿を探す

緑「え、かっちゃん！？なんでここに」

爆「おい、クソデク！代われ！！」

緑「ええ！？」

峰「緑谷、、、オイラと代わってくれよぉ！」

爆「おい、代われっつてんだよ！！」

緑「ひぃぃ！」

轟くんを見つけて緑谷と駆け寄ると、爆豪と峰田が緑谷にペアを代われと迫っていた

あーあ、修羅場だな。これ

結局、ピクシーボブにペアの交換はなしと言われ、そのまま肝試しをすることになった

緑「安心して寧々ちゃん。なにかあったら、僕が君を守るからさ。ね？」

『トゥンク』

惚れた