俺の彼女は何か変だ
毎晩。毎晩。海に向かって何か言っている。
この前。そっと近づいて何を言っているか聞いてみた。
「海の中には何がいる。きっと私の夢がある。きっとあなたの希望がある。もう少し待っててね○○君」
よく分からなかった。
~~君の名前が聴き取れなかった
次の日
彼女に話しかけてみた
「なあ、なんでお前毎晩毎晩海に行ってなんか言ってんだよ」
そしたら彼女が泣き出した
「なんで、なんで○○君が、泣
もう、”居ないはず”なのに泣 」
何を言ってるんだ。俺は生きてるんだぞ、
なんだよ、居ないはずなのにって
なんだよ俺は生きてるのに
やっぱりこいつは変だ
あれから何年かが経った
彼女は堂々と浮気をしている
怒っても何も返事しない
ふと鏡を見てみた
鏡に俺の姿が映っていない
この物語はフィクションです
コメント
2件
最後の一行を読んだ時、期待をはるかに超える一撃を食らったような気分になりました…!全てが解決したあとノスタルジックに完結する、心地よい物語でした🥺