この作品はいかがでしたか?
417
この作品はいかがでしたか?
417
設定
清水 太陽 高2 17歳 155
大倉 斗真 高1 16歳 180
⚠️注意⚠️
・BL?
・後に監禁あり
〜斗真side〜
高1になった春。
一日目から遅刻しかけて急いで家を出る。戸締りをして、誰 もいない家に向かって「行ってきます、」って小さくつぶや
く。
入学生の明るい声が毎日廊下に響き渡る。
3年が進路に悩んで静まり返っていたという学校は、僕ら1年 生で一気に彩りを取り戻したようだった。
1年の部活体験に向け騒々しい2、3年フロアの廊下。
それがやけにうるさくて、でも不快感は微塵も無かった。
俺は家庭の事情で中学の頃から1人暮らしをしていてるため、 人と接するのに慣れておらず、学校でも家でも1人の時間が 多かった。
暇な時間を埋めるために物置から引きずり出した一眼レフ。
ファインダーを覗くと孤独な時間が消え、鼓動が高鳴った。
放課後─。
写真部の部室にはカメラに興味がある新1年生数人と2、3年の部員が集まっていた。
顧問「風斗。頼んでいた部活の紹介、任せたぞ︎︎👍」
風斗「はい。」
風斗「新一年生の皆さんこんにちは。」
1年生「こんにちは!」
それから俺は5人しかいない部員についてや部活の空気感、主な活動などの紹介を聞いた。
体験として、新1年生と部員全員、15分間校内を歩いて、自由に写真を撮ることになった。
校内を歩き回っていると、中庭で園芸部も部活体験をしていた。
園芸部も自由体験中のようだった、花を観察したり、人によっては先輩に植え方を教えて貰っている様子もあった。
斗真(あの花、エリカ。取らせて貰えないかな、)
ガチャッ、
「ん、?君、1年?、」
この出会いがあんな結果に繋がるなんて、思ってもみなかった─。
ネームを見るとジャージの刺繍は2年の色を表す緑。
清水と書いてあった。
斗真「あ、勝手に見てごめんなさい。」
清水という先輩は俺の手にあるカメラに視線を落とす。
太陽「いや、別に謝ることじゃ、写真部の体験の子?なにか撮りたい花でもあった、?」
斗真「あ、あそこに咲いてる花、エリカですよね、花言葉は孤独。僕その花好きなんです、撮らせて貰えませんか?」
太陽「花詳しいんだね、!うん、全然いいよ、!入って?」
斗真「本当ですか、?ありがとございます、!」
カチャッ…
校舎の中庭に広がる緑と色とりどりの花達。
俺は花が好きだ。
1つ1つの花に花言葉があって長年の人類の情が染み込んで、、
太陽「このエリカね、僕が種から育てたんだよ。僕もこの花好きなんだ、綺麗に撮ってあげてね、」
俺の思考を遮るように、清水先輩が育てた花であることを説明してくれた。
斗真「はい、!」
孤独を意味する花が好きな人、仲間は初めて見た。
ファインダーを覗く。
五感を全部閉じて、視覚だけに集中させる。
何故だろう、彼の育てた花には、吸い込まれるような、
不思議な魅力があった。
コメント
1件
所々のミスは見逃してください🥲