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清水 太陽  高2   17歳 155

大倉 斗真  高1   16歳 180



⚠️注意⚠️

・BL?

・後に監禁あり




〜斗真side〜



高1になった春。



一日目から遅刻しかけて急いで家を出る。戸締りをして、誰 もいない家に向かって「行ってきます、」って小さくつぶや

く。




入学生の明るい声が毎日廊下に響き渡る。


3年が進路に悩んで静まり返っていたという学校は、僕ら1年 生で一気に彩りを取り戻したようだった。


1年の部活体験に向け騒々しい2、3年フロアの廊下。


それがやけにうるさくて、でも不快感は微塵も無かった。




俺は家庭の事情で中学の頃から1人暮らしをしていてるため、 人と接するのに慣れておらず、学校でも家でも1人の時間が 多かった。


暇な時間を埋めるために物置から引きずり出した一眼レフ。


ファインダーを覗くと孤独な時間が消え、鼓動が高鳴った。




放課後─。


写真部の部室にはカメラに興味がある新1年生数人と2、3年の部員が集まっていた。



顧問「風斗。頼んでいた部活の紹介、任せたぞ︎︎👍」


風斗「はい。」


風斗「新一年生の皆さんこんにちは。」


1年生「こんにちは!」



それから俺は5人しかいない部員についてや部活の空気感、主な活動などの紹介を聞いた。


体験として、新1年生と部員全員、15分間校内を歩いて、自由に写真を撮ることになった。


校内を歩き回っていると、中庭で園芸部も部活体験をしていた。


園芸部も自由体験中のようだった、花を観察したり、人によっては先輩に植え方を教えて貰っている様子もあった。



斗真(あの花、エリカ。取らせて貰えないかな、)



ガチャッ、



「ん、?君、1年?、」



この出会いがあんな結果に繋がるなんて、思ってもみなかった─。





ネームを見るとジャージの刺繍は2年の色を表す緑。


清水と書いてあった。



斗真「あ、勝手に見てごめんなさい。」


清水という先輩は俺の手にあるカメラに視線を落とす。


太陽「いや、別に謝ることじゃ、写真部の体験の子?なにか撮りたい花でもあった、?」


斗真「あ、あそこに咲いてる花、エリカですよね、花言葉は孤独。僕その花好きなんです、撮らせて貰えませんか?」


太陽「花詳しいんだね、!うん、全然いいよ、!入って?」


斗真「本当ですか、?ありがとございます、!」



カチャッ…



校舎の中庭に広がる緑と色とりどりの花達。


俺は花が好きだ。


1つ1つの花に花言葉があって長年の人類の情が染み込んで、、



太陽「このエリカね、僕が種から育てたんだよ。僕もこの花好きなんだ、綺麗に撮ってあげてね、」


俺の思考を遮るように、清水先輩が育てた花であることを説明してくれた。


斗真「はい、!」



孤独を意味する花が好きな人、仲間は初めて見た。



ファインダーを覗く。


五感を全部閉じて、視覚だけに集中させる。


何故だろう、彼の育てた花には、吸い込まれるような、

不思議な魅力があった。




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