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nmmnです。🐙🌟×👻 🔪となっております。地雷の方、上記の内容のどちらかでも分からない方は、閲覧なさらないようお願いいたします。ご本人様とは一切関係ありません。
『🐙🌟』「👻 🔪」
🔞、 喘ぎ声等の表現有り(今回は本番なし)
///や♡は使うのが得意ではないのでありませんが、濁点はあります。
同棲済み設定
怪我の描写(人によっては気分を害する場合があります)
今回含まれる特殊(?)な要素
→首絞め、監禁(本当に一瞬)、激重感情、攻めフェラ
解釈不一致を少しでも感じた際は、無理せずブラウザバックすることを推奨いたします。
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任務で怪我をした。人間ではない自分の身体なら1週間もあれば大丈夫だと伝えたはずだが、とあるタコの強い反対の声があったらしい。1週間の入院の後、さらに1週間の自宅療養が言い渡された。
彼と過ごす穏やかな休日に思いを馳せて家路につき、久々に2人での夜をゆっくりと過ごした。
翌朝目が覚めると、寝室には備え付けのもの以外にもう一つ鍵がかけられていた。俺の知らない鍵だ。
『おはようございます。体調大丈夫そう?』
「おはよ、元気だよ」
『そう、よかった』
「で、あの鍵なに」
『どの鍵のこと?』
「明らかにゴツいのついてるだろ」
『さあ、気のせいじゃないの』
「俺のご飯に睡眠薬盛ってまで付けた鍵が気のせいなことないだろ」
『………気づいてたの』
彼が昨日作ってくれたご飯からは睡眠薬の匂いがした。匂いの強さからして、かなりの量だったと思う。
『気づいてたならなんで食べたの』
「だって、 俺に食べて欲しかったんでしょ」
『だからって食べる?』
「俺は食べたよ」
『意味わかんない』
彼は大きくため息をつくとこちらに近づいてくる。自身の首に手を添えられても逃げる気にはならなかった。
『なんで逃げないの』
「必要ないと思ったから」
『これでも?』
そう言って彼は首を絞めてきた。
「、っ、あははっ」
『なに笑ってんの』
「俺のこと殺したいんだろ?ならもっと強く絞めなきゃ、こんな風にさ」
入院前よりも随分と軽くなった彼の身体をベッドへ押し倒し、首を強く絞める。
『ひゅっ、っ、ぁ゛、だ、め』
「だめ?なにが?」
やめるよう懇願する彼の首から手を離すと、彼は数回咳き込んだ後、上に跨る俺をまるで壊れ物でも扱うかのように優しく抱き上げてまたベッドへ寝かせた。
『無理に動かないで、お願い』
「無理してねぇよ」
『だめ、本当に、お願いだから』
「睡眠薬飲ませようとした奴がよく言うわ」
わざと棘のある視線を向ければ、彼は唇を強く噛んで目を伏せた。
沈黙。なにも話してくれないのでは埒が開かない。まあ、彼の考えていることは大体想像がついているのだが。
「お前が気にすることじゃない」
『無理に決まってるだろ!?』
声を荒げる彼を久々に見た。
『だって俺を庇ったせいで右腕と左足は千切れた。右足だって骨が見えるくらい酷い折れ方してた』
相手が悪かった。劣勢の状況、目の前にいる今にも倒れてしまいそうな恋人。守らないという選択肢はなかった。
ただ、少し失敗してしまった。
手足が千切れたとしても、接着することは可能だ。現に、その場ですぐ処置をしたおかげで1週間経った今では包帯を巻き、テーピングを軽くするのみで済む程度まで繋がった。
しかし、彼には酷いものを見せてしまった。俺だって、目の前で腕と足が折れたり千切れたりした恋人の姿なんて見たくない。さらに、俺は3日間目を覚さなかったらしい。余計に心配をかけてしまった。
「嫌なもん見せてごめんな」
『ちがう、俺は、そういうことが言いたいんじゃなくて、庇ってくれたのにそんな、あやまんないで』
涙を流す彼を引き寄せて抱きしめる。頭を撫でてやれば、子供のような嗚咽を漏らし始めた。
「お前飯ちゃんと食ってなかっただろ。軽すぎ」
『ごめ、だって、食べても、思い出して吐いちゃうし』
「うん」
『もう、3日も起きなくて、だめかと思った』
「そうだよなあ。ごめんな」
『庇ってもらったけどさ、俺は自分のこと大事にしてほしいんだよ』
「うん」
『でも、毎回庇うでしょ』
「そりゃお前のこと大事だし」
『俺だって大事だよ』
「だからどこにも行けないようにしようって?」
『うん』
「じゃあ、さっきみたいに俺の首絞めたら?そしたらどこにも行かないよ」
『酷いこと言わないでよ、俺は、小柳くんに生きててほしいんだよ』
「言ってることとやってることが違うんだよなあ、お前は」
お見舞いに来てくれていた時から彼の様子がおかしいことには気づいていた。しかし、ここまで不安定になっているとは思っていなかった。どうにかして彼を安心させる方法はないだろうかと思案するも、俺にはこれしか思い浮かばない。
「星導、重いから一旦起き上がって」
彼と座って向かい合う形になる。そして、彼の足の上に跨り、涙を拭うようにキスをする。
「俺はお前が大事だから、なんと言おうがお前が生きてるから庇って良かったと思ってる」
「でも、お前も俺のこと大事なんでしょ」
『うん』
「じゃあ、星導が俺のことどんだけ大事に思ってるか、教えてよ」
『命も惜しくないくらい大事だよ』
「言葉じゃなくてさ、こういうこと」
彼の首筋に強く噛み付くと、血の味が口に広がった。
『っい゛、え、噛み跡、嫌いじゃなかったの?』
「んー、お前がそれで少しでも安心できるなら、なんでもいいよ」
『そんな、』
「お前も俺にいっぱい跡付けて、俺のこと大事って示して。そしたら、俺も自分のこともっと大切に出来るようになるかもな」
『ずるい言い方しないでよ。結局俺が得するだけじゃん』
「いや、お前が泣かなくなったら俺も得するよ」
『なんで、』
「俺はお前の笑った顔が好き」
『だから、ずるいよ…』
「ほら、跡付けて。俺のことどんだけ大事か教えて」
彼はおずおずと俺の首に吸い付いた。
「噛んでもいいよ。お前好きでしょ、噛むのも、吸うのも」
『うん、好き』
「はは、素直かよ。いいよ、いっぱい付けな」
『うん』
俺の全身を優しく撫でながら跡を付けていく彼の姿を眺める。 彼を安心させるためなんて言っていたが、自分の欲が無かったわけじゃない。俺だって久々に恋人と会うことができて浮かれていないと言ったら嘘になる。
「ねえ星導、抱いて」
『さすがにだめだよ。病み上がりだし、治りきってないんだから』
「大丈夫だって。もう繋がってるよ」
『本当に今回は無理。1週間終わってからじゃ無いと抱かないから』
「ケチじゃん」
『これで我慢して』
そう言うと、彼は俺のズボンとパンツを下ろし、俺のものを咥え始めた。
「まっ、バカお前、汚いから、しなくていい」
『こやなぃくんのこと、だいじらよ?』
「わかった、っ、伝わってるから、ぁ、やめ」
『ん、ふぅ、んむ、ぅ』
「っあ、ほんとっ、や、ぁっ」
『んふ、きもひぃ?』
「ぅ゛、んっ、おま、ぇ、しゃべんなっ、」
『だひていーよ』
「っつ、ぁ゛、〜〜っ」
『ん、んく、あは、飲んだよ』
「マジでなにしてんだお前、不味いだろ」
『小柳くんのこと大事だから』
「それはまた違うだろうが」
『大事。大好き。だからお願い、自分のことも大事にして』
「分かってるよ。お前のことも、自分のことも大事にする」
『俺、庇われなくてもいいくらい強くなるから。だから、もう、どこにもいかないで』
「最初からお前のとこにいるよ」
『3日も眠ったままとかやめて。1週間の入院もやだ』
「うん。頑張る」
『睡眠薬盛って、監禁しようとして、首絞めてごめん』
「いいよ。俺も、不安にさせてごめんな」
『小柳くんが謝ること一つもないのに』
「いいんだよ。ほら、もっと付けて」
『いいの?』
「うん」
彼からの印が増えていく様子を眺めながら、眠りにつく。微睡む意識の中で、彼が俺の右腕に優しくキスしたのが見えた気がした。