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池田も遥香の真奈美に対する態度に異常性を感じないんなら性根腐っている者同士お似合いだな
あれはまだしもこの池田…(ꐦ ・᷅ὢ・᷄)…ピキッ..あれあれコンビで真奈美ちゃんをやるつもりか? とにかく気付かれないようにが先決だよね。あわよくば、このあれあれコンビ2人一緒に仲良くラブラブで堕ちていただきましょう👹 どんなお土産なのよ…真奈美ちゃん耐えられる?復讐に燃えてるからちょっとやそっとじゃだけど、ボイスレコーダーも気を付けてね!何かの拍子に飛び出してきたりしないように。
「失礼します。こちらでよろしいでしょうか?」
私は遥香たちのあとに続いて彼女の部屋に一歩入ると、開いたドアの横へキャリーバッグを置いてそう聞いた。
返事がないので
「遥香様、お荷物はこちらでよろしいですか?」
と、スマホを操作している遥香にもう一度聞いてみる。
すると、スマホの画面から視線をこちらへ向け、遥香はキッと私を睨み付けると
「私が今、この返信に忙しいってわからない?アナタの主人は私なんだから、私の優先順位を察しなさいよっ!あぁ……使えない……」
とスマホをポイっとベッドの上に投げ置いてから、私の真ん前に立った。
「それとも、お土産がそんなに急いで欲しいのかしら?」
吐き気を呼ぶセリフを聞かされたけど、ボイスレコーダーに自ら近づいて来てくれたと思って我慢する。
「いえ、決してそのようなことはありません」
「コーヒー淹れて来て。俺が一応客なの分かるよな?」
はっ?
私と遥香の会話に、遥香の後ろから入ってきた池田に驚き、私は遥香を見た。
池田と目を合わせたくない……私の主人は遥香なんでしょ?
コーヒー、いるの?
「彼の言葉にも従えば済むことでしょ?アナタは使われるのが仕事なんだから。コーヒーを淹れる間に、お土産を用意しておくわね、真・奈・美」
おぉ……この上機嫌さは、遥香がきっと何かを企んでいることを示している。
私は池田に指図されることは拒否したいと思いつつも、遥香の企みに期待して弾む足取りでキッチンへ行った。
「桑名さん、お土産もらった?」
調理の続きをする前川さんの後ろで珈琲豆を手にした私に、前川さんが聞いてくる。
「いえ、まだです。とりあえずコーヒーをお出しします」
「ああ、そうね。カップは出すね」
「ありがとうございます」
カップとソーサーを出して、カップを温めてくれる前川さんは
「あのジャム、3000円する高級ジャムだって」
と声を潜めて言う。
「……ひとつが3000円もするジャム?」
「そう。こんな風にお土産をもらうのが初めてで、ちょっと気味悪くてみんなで調べちゃった」
「遥香様は、ひとつ3000円もする高級ジャムとお菓子をセットにして、私以外の家政婦一人一人に配ったってことですね」
前川さんはコソコソと教えてくれたのだけれど、それではボイスレコーダーがちゃんと音を拾えていないかもしれないので、私がはっきりと言うと、前川さんは慌てて両手を胸の前で振って
“抑えて、抑えて”
と口パクで私に伝えた。