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パピコォォォ
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なぽりんたん☯️
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続きでーす!
今回は現在の中也の戦闘シーン(夜)から始まります
瓦礫が崩れ落ちる。
「……チッ」
舌打ちしながら、飛来した鉄骨を蹴り砕いた。
粉塵が舞う。
視界の向こうでは、異能力によって強化された敵兵が大量に群がっている。
強化されているとはいえ、一体一体は大した程ではない。
しかし面倒なことに、数が多い。
「中也さん、このままでは……!」
後方から部下の焦った声が飛ぶ。
「分かってる!」
重力を叩きつけ、敵をまとめて地面へ沈める。
けれど、全ては潰し切れない。
別の奴らが次々と立ち上がってくる。
能力を使い続けているせいで、身体も鉛のように重い。
辺りには血と硝煙の臭いが満ちている。
部下達の息も荒い。
長引けばまずい。
それは分かっていた。
……なのに、まるで底が見えない。
「……クソが」
敵の増援。
しかも、奥のほうには本体らしき異能力者までいる。
このまま消耗戦を続ければ、大きな被害が出ることは確実、最悪全滅だ。
視線が、自分の掌へ落ちた。
――汚濁。
使えば、一瞬で片がつく。
どんな敵だろうが、跡形もなく潰せる。
だが。
「………」
制御装置は、もういない。
脳裏によぎる。
『敵はもう消滅した……もう休め中也』
「……はっ」
自嘲が漏れた。
いるわけがねぇ。
三年前、何も言わずに消えた男だ。
今更来るはずもない。
だったら。
「……もう、いいだろ」
ぽつりと零れた。
三年。
この三年間、ずっと抱え続けた。
ぽっかりと空いた喪失感も。
やり場のない寂しさも。
どうしても忘れられない、あの記憶も。
何もかも。
「こんなもん、ずっと抱え続ける意味なんざねぇだろ」
誰に言うでもなく、低く吐き捨てる。
部下達が何か言っている。
けれど、もう耳に入らない。
……疲れたな。
静かに、目を閉じる。
そして。
“――汝、陰鬱なる汚濁の許容よ、更めてわれを目覚ますことなかれ”
瞬間。
空気が軋んだ。
凄まじい重力が周囲を叩き潰す。
地面が砕ける。
敵兵は悲鳴を上げる暇すらなく、潰れていく。
赤黒い重力が荒れ狂い、戦場は一瞬で地獄へと化した。
「オァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙……!!」
骨の軋む音。
理性が削れていく。
敵はもう一匹たりとも残っていない。
それでも、汚濁の暴走は止まらなかった。
重力はさらに膨れ上がり、巨大な瓦礫を巻き上げ、周囲一帯を無差別に破壊していく。
「中也さん……!!」
誰かの叫び声。
だが届かない。
もう、自身でも止められなかった。
潰して、壊して、全てを消し去っていく。
頭の中を埋め尽くすのは、破壊衝動だけ。
――その暗黒の奥底で。
かすかに残った意識が、ぼんやりと思う。
……ああ。
これで、終わるのか。
恐怖なんてものは微塵もなかった。
むしろ。
やっとこの重荷を降ろせる、という安堵のほうが強かった。
視界が赤黒く染まる。
意識が闇に沈んでいく。
その時だった。
『全く』
不意に、聞き慣れた声がした。
『たった三年で、随分無茶するようになったねぇ』
『中也』
優しく名前を呼ぶ声。
『酷い顔』
小馬鹿にしたようで、でも困ったような声。
……なんだ。
最期に見る夢が、これかよ。
未練がましすぎて、笑えてくる。
もう忘れたいと、あれほど思っていたくせに。
結局、欲しがっていたのは、その声なのか。
相変わらず莫迦みてぇだ。
……でも、最期にこれなら、悪かねぇかもな。
読んでいただきありがとうございました〜
また続き更新します!
多分次回で最終回です!
コメント
1件
**寺島あおいです🤍** 第4話、読み終えました。戦闘中の緊迫感と、中也さんの心の奥でくすぶり続ける三年分の寂しさが、重力の軋みのように伝わってきました。「もう、いいだろ」って呟くシーン、本当に切なくて……自分から終わりを選ぼうとするのが痛いほど伝わってきました。ラストの声、もう会えないと思ってた人に呼ばれるところ、私、涙が出そうになりました。続きがすごく気になります!