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「ここまで明かしてしまったから、はっきりと言うが、僕と付き合ってくれないか」
頬が熱く火照って上手く言葉も出てこなくて、こくこくと無言で頷くことしかできない私に、
「……ただ、その前にプライベートで少し片付けなければならないことがあるんで、自分から気持ちを伝えておいて悪いが、少し待っていてほしいんだ」
矢代チーフが、やや申し訳なさそうにも口にした。
「実は、それで、なかなかこっちからは言い出せなくてな……。さらに待たせるようなことをして、悪いんだが」
「い、いえ、そんな……! いくらでもお待ちしてますので!」
プライベートでというのがちょっと気になりはしたけれど、それよりも付き合ってほしいと告げられたことにやたらとテンパって、そう勢いづいて答えると、チーフはククッと喉元を上下させて笑った。
「君の、そういう素直なところが、好きなんだ」
ぽんと頭に手が乗せられて、胸の鼓動がドキドキと高鳴る。
もうどうしよう……。こんなにもあなたに惹かれてしまったら、私の心臓がもたなくなっちゃいそうで……。
「そんなに緊張しないでいい。僕の前では、君にリラックスをしていてほしいから」
優しげな言葉と心地のいい低音ボイスに、ぽぅーっと見惚れてしまう。
私、あなたのことが、本当に好きで好きで、仕方がないくらいです……。